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#読み切り
227
こげ丸
〖アイビー〗
# 4
〔 青空視点 〕
目が覚めたとき、
最初に感じたのは、知らない匂いだった。
……いや、知ってる。
誰かの、香水…?
……昨日、誰か来たっけ?
喉が焼けるみたいに痛くて、
頭も、まだぐらぐらする。
いつもの部屋。
いつもの天井。
なのに、どこか違う。
『…っう〜…』
小さく声を出した拍子に、
布団が少しずれて…
『……あれ』
毛布がちゃんとかかってた。
自分で直した記憶は、ない。
寝相、そんな良かった覚えないのに。
枕元をみると、
スポドリ。
キャップ、開いてる…
『…僕、用意したっけ……』
記憶を辿ってみるけど、
昨日の夜は途中から曖昧。
立ち上がって、ふらっとリビングへ出る。
リビングに出た瞬間、誰かの匂いが
まだ微かに残ってる。
『ぇ……』
テーブルの上。
見慣れたコップが置いてある。
洗い物は片付いてて、
床には何も落ちてない。
服も、ちゃんと畳まれてソファに置いてある。
……僕、こんなに生活力あったっけ。
昨日、
こんなに余裕あったかな……?
『……誰か、来た……?』
けど、鍵は……
急いで玄関のほうを見る。
…やっぱり閉まってる。
合鍵を持ってる人なんて……
いない、はず。
そこまで考えて、
思考を止めた。