あんな顔させたかった訳じゃないのに、、、。
br「はぁー、、、」
昨日先生と別れてからずっとモヤモヤしっぱなしで何か考えてはため息を吐いていた。それは学校にいても変わらなくて、朝から重い溜息を吐く。周りが鬱陶しそうにこちらを見てくるが構やしない。
「、、、なぁ、あいつ何かあったの?」
「声かけたけど、今は1人で考えたいんだって。」
友達には申し訳ないけど、これは僕が解決しなきゃいけない事だから。そして、もうすぐ悩みの種が訪れる、、、。
キーンコーンカーンコーン、、、
チャイムと同時に教室の扉が開く。現れたのは、、、
sh「はい、号令ー。」
そう、shk先生。僕の悩みの種だ。号令をかけ終わり授業が始まる。いつもの様子で進めていく先生を見てホッとしてたり、、、モヤモヤしたり、、、と感情の整理ができず僕は顔を伏せて考える事をやめた。
いつの間にか寝てしまっていたようで僕はゆっくりと意識を戻す。その瞬間頭に軽く何かが当たる感触があった。
sh「まだ始まったばっかだぞー。」
その声は僕のすぐ近くで聞こえて眠気が一気に覚める。顔を上げて後ろを振り向くと先生が通り過ぎていた。教科書で叩かれた頭を触りながら先生を見つめる。
sh「次に出てくる問題は前の式の、、、っん゛ん、公式をつかってやれば解けるから。」
僕と目が合った先生が動揺したのか言葉に詰まっていた。すぐに目は逸らされたけど耳が少し赤くなっているのは見逃さなかった。
授業が終わり廊下に出た先生を追いかける。先生もそれに気付いたのか少しだけ足早になる。
br「先生っ、聞いて!あの、昨日はごめんなさいっ。その冗談とか、からかうつもりじゃなくて、、、。」
sh「馬鹿!そんな話今すんなっ。」
br「あ、えと、いつならいいですか?その昨日の事ちゃんと話たくて。」
sh「、、、話すつもりはない。第一本気だろうが、嘘だろうが無理なもんは無理だ。」
僕は足を止める。それに気付いた先生も足を止めて僕を見ている。
br「、、、じゃぁ僕の気持ちはどうなんの!?」
sh「ばかっ、、、!お前、ちょっとこっちこい!」
先生が周りを見ながら誰にも聞かれてない事を確認して渡り廊下に出た。
sh「お前、俺の事クビにしたいのか?」
br「違う!そんなつもりじゃない、、、。」
sh「ならこの話はするな。誰かに聞かれて変な噂立てられても困る。」
br「、、、それって僕が学生だからダメって事?」
sh「当たり前だろ。」
br「なら卒業すればキスしてもいいって事?」
sh「はぁ?お前どんな考え方してんだ。この話は無し!いいな!もう絶対にすんなよ!」
br「先生っ!まだ話終わってない!」
sh「話はしない。さっさと教室戻れ。あと、ついてくんなよ。」
先生は急いでこの場から離れていく。先生の背中を見つめながら1人空を見上げて考える。
br「、、、僕キスしたかったのに。てか、卒業までお預けとか、、、無理だろ。」
「、、、誰とキスしたかったの?」
少し大きめな独り言を空に向かって呟けば、まさかの返事が返ってきて僕は慌てて声のする方を向く。
そこに立っていたのはshk先生と仲の良いkn先生だった、、、。
続く。