・原作と異なる点あり
・若干 岩及(ぐへへっ)
・文才は無
・通報禁止
※長くなりました。長文で御座います。
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岩泉「おーい、着いたぞー」
花巻「起きろ〜」
及川「んぅ…スースースー」
金田一「中々起きませんね」
あの後から数時間、長い道のりをバスで揺れながら眠りについた部員たち。1人が目を覚ました時は朝になっており眩しい光が窓から射していた。岩泉はあまりの眩しさに目を細める。監督に現時点の場所を確認し、あと数分で梟谷学園に到着するということがわかると寝ている部員たちを起こしていく。
そして、何故か寝起きが良い及川が目的地についても目を覚まさなかった。部員たちはそれぞれ声をかけるが反応はなし。特に熱とか体調不良面では問題は無い。ただ単に起きないだけ。この状況に監督はそのまま連れていこうと案を出し花巻と松川で運んでいた。もちろん、合宿のため他の学校の生徒がうろちょろしていたが特に気にすることも無く体育館へと入っていった。
澤村「え、えぇと、、」
菅原「ど、どういう状況だべ…」
まず一番最初に出会ったのは烏野高校バレー部主将、澤村大地と副主将の菅原孝支だった。青葉の状況に未だに理解出来ず呆然と立ち尽くしていた。
黒尾「お、おぉ〜、、」
研磨「………」
それから音駒高校バレー部主将、黒尾鉄朗とその幼馴染の孤爪研磨。黒尾は及川と同じ3年だがあまり関わりは無くほぼ初対面と同じ。音駒も烏野と同じ反応である。
木兎「あれ??寝てんの??」
赤葦「木兎さん、お静かに」
そして、今回の強化合宿に協力してくれた梟谷学園のバレー部主将、木兎光太郎と二年で副主将の赤葦京治。梟谷ともあまり関わりはない。音駒と同様、ほぼ初対面である。だが、忙しいのか音駒と烏野より反応は薄かった。
赤葦「まず、一人一人挨拶をお願いします。ほぼ初対面ということもあると思いますので」
赤葦「じゃあ、梟谷から行かせてもらいます」
二年の赤葦京治。副主将なのに主将の仕事をしているところに他の部員は疑問を浮かべていたが”挨拶”という言葉にバレー馬鹿達は反応しワクワクとした感情を殺せず意のままに剥き出し状態だった。そんな中、梟谷から黙々と挨拶をしていき、烏野、音駒へと次々と終わっていく。そして、ついに青葉城西の出番が来た。
岩泉「及川〜、起きろって」
及川「スースースー…」
松川「起きないんだったら岩泉から挨拶しなよ」
岩泉「おう、花巻。及川起こしといて」
花巻「おー」
岩泉「すみません、うちの主将が起きなくて」
申し訳なさそうに頭を下げる岩泉。それに対し周りは「大丈夫!」「眠いの分かりますっ!!」「いやそれはキミだけでしょ…」と心優しい声が聞こえてきた。それと同時に及川は目を覚ました。
及川「んッ、…あれ?…ここ、、どこ?」
まるで幼い子供のように辺りをキョロキョロと見渡す及川。1番近くにいた花巻が今の状況を話す。
及川「…え?及川さんずっと寝てたの??」
花巻「うん」
及川「…………俺の人生終わった…」
岩泉「はぁ?何言ってんだよ」
及川「俺の人生終わったじゃんっ!恥ずかしっ!!」
岩泉(いや、そんなデカい体で床をゴロゴロしてみっともねぇだけだぞ)
青葉の部員はこの状況に可愛いとかときめきを持つ者がいたが大体の半分が少し引いてしまっていた。いつもなら可愛い及川だが、こういう時もあるだと部員は思い知らされた。
岩泉「ほら、挨拶だって」
菅原「及川〜、ちゃんとしろ〜」
及川「ハイハイ、ちゃんとしますっ!!」
及川「えぇと、青葉城西のバレー部主将、及川徹っていいます!!ポジションはセッターです!よろしくね〜」
岩泉「副主将の岩泉一だ。よろしく頼む」
赤葦「はい、全員の紹介が終わりましたので次の部屋の案内をさせていただきます。えぇと、各校2人ずつ梟谷の部員をいれますので、その人に従って部屋の場所、食堂、浴室など覚えて下さい。」
皆「うっす!/はーい」
木兎「ヘイヘイヘーイ!!」
木葉「木兎、静かにしろ」
岩泉「……」
松川「早く行かないと自由時間無くなっちゃうよ?」
木葉「すまんっ、!?こらっ!木兎っ!!」
他の人たちはもうどこかへと行ってしまった。体育館に残っているのは梟谷の木葉と主将の木兎、そして、青葉城西だった。木兎の落ち着きがなく未だに出発ができない。運悪く副主将の赤葦は違うところに入ってしまい、木葉が木兎のことを見ながら部屋を案内しなければいけなかった。こんな地獄のようなことは無いだろう。木葉が木兎を落ち着かせようとするがなかなか上手くできずただ時間だけが過ぎていくだけだった。そしてついに、木葉は呆れたのか「あの人はほっといていきますよ、」と言うと歩き出す。青葉は少し心配もしつつ木葉の後へと着いて行った。
木葉「ここが、皆さんの部屋です。お好きなように使って下さい。」
木葉「ここは浴室です。広いので3年、2年、1年と別れ入ります。他校もいますんで、何か事情があり一緒に入れない場合などあれば監督に知らせて下さい。」
木葉「ここが食堂です、皆さん同じ時間に食べるので朝は早めにお願いします。そして、予定などは梟谷から出させていただきます」
岩泉「わかった」
木葉「明日からの予定はこれです。今日のお昼ご飯は12時集合です。なるべく時間に間に合うようお願いします」
岩泉「おう、ありがとうな」
木葉「いやいや、うちの木兎が本当に情けなく思うw」
花巻「ま、まぁ、いいんじゃね?」
木葉「だが、このことは赤葦に言うって俺は決めてるからな。こっ酷く怒ってもらうっ!!」
鼻をフン っと鳴らし、「じゃあ!」と言いながらどこかへ去ってしまった。
及川「ばいばぁーい」((フリフリ
不思議に手を振る及川。青葉は首を傾げていたが数秒が経ち自分たちの部屋へと歩いて向かった。
岩泉「思ったより広いな……」
松川「だな」
部屋の端に荷物を置き、ダラーっとする青葉城西。昼食までまだ時間はあった。スマホを取りだし何かを見ている人やここにまで来て勉強する人、そして喋ってりする人もいた。しかし、あるところから物凄い声が聞こえてきた。
「言わないでって言ったじゃんっ!!!」
「だから!ごめんって言ってるじゃねぇか!!」
誰かの怒鳴り声、と謝る声。さすがの部員たちも異変に気づき声のする方へと顔を向ける。そこには泣きながらずっと「言わないで!」と叫んでいる及川と、「ごめんって!」と必死に謝っている岩泉の姿。それに気づいた松川と花巻が止めに入った。
松川「なんだよ、なんで及川は泣いてんだ?」
岩泉「いや、、これは100%俺が悪いやつなんだけど」
及川「岩ちゃんっ!!俺言ったよね?!((泣」
花巻「??」
及川「もう言わないでってっ!(お前の笑顔で人殺せる)((泣」
岩泉「いや、だからごめんって!」
及川「い、岩ちゃんなんて嫌いだっ!!((泣」
嫌いだっ
嫌いだっ
今岩泉の脳内では及川の放った言葉「嫌い」が何度もリピートされていく。
岩泉「………………俺、生きていけねぇわ……」
花巻「え??」
岩泉「ばいばい……」
花巻「え、ちょっ!ストップストップっ!!」
花巻「落ち着け、な?」
今の岩泉はこの世の終わりみたいな顔していた。及川に嫌いと言われ生きていられないと。どんだけ及川のこと好きなんだよ?と思うが部員にとっては危機である。及川はずっと泣いており、今の岩泉の様子は見えてないようだ。
及川「うわぁぁぁっん!((泣」
岩泉「……((ブツブツブツ」
あれから数時間後_。
及川「うわぁぁっん!!((泣」
岩泉「ブツブツブツ…」
数時間前と状況が変わらず時間だけが迫ってくる。
松川「どうする…」
花巻「と、とりあえず連れて行こうぜ。みんなその時刻に集合だし」
松川「…だな」
松川と花巻は仕方なく及川と岩泉を引っ張りながら食堂へと向かった。
【続く】
次回予告〉
前回と同様。
2人は仲良くなれるのか?
合宿はどうなる?
投稿予定日➡11月13日の日曜日
コメント
10件
影山!召喚!!
うん、もう最高ですやん 岩ちゃん大丈夫?及川さんも 数時間もあの状況だったら、及川さん目腫れるで?ほんとに大丈夫? 続き待ってます!