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24.秘密の通路を進んだ結果、また後悔した



その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


俺、リードは今、冒険者ギルドの壁の裏にある、秘密の通路の入り口に立っている。(詳細は前話にて)


本当に今進むべきなのか迷い、家に一旦帰ってから食べ歩きの時以来一度も登場していなかった天光蛙のフックを連れて、また戻ってきたというわけだ。


周りに人がいなくなったのを確認して、そこにあるであろうどんでん返しの壁を押す。

すると、壁がクルッと回り俺たちは秘密の通路に辿り着いた。


「フック、行くぞ。」


「ケロケロ」


フックに声をかけ、俺は秘密の通路の石段に足を踏み出した。



しばらく奥に進むと、空気がジメジメしてきて気持ち悪くなってきた。


「フック、おまえなんとかできないか、このジメジメ。」


まさかできないだろう、と思いながらフックに助けを求めてみた。


すると、フックはケロッと一声鳴くと、秘密の通路全体が光に満ち溢れた。


そして、薄暗い通路の歩きにくさも解消され、そして勿論ジメジメも完全になくなった。


ただ、通路の奥の方から聞こえてきた羽音は気にしないでおく。


俺はフックに礼を言い、秘密の通路を引き続き歩き始めた。



数分後…



バサバサバサバサッ!


という羽音を立てながら何か(おそらくモンスター)が頭の上を通った。


急いで俺は、一応持ってきていた剣を持ち、身構えながらゆっくり歩き出した。


すると、数歩も進まないうちにまたさっきの羽音が聞こえてきて、今度は俺の首筋を狙って飛んできた。


「この野郎!」


叫びながら俺は反射的に剣をすごい勢いで振ると、そのモンスターの頭部に剣がクリーンヒット。


そのモンスターは真っ二つに斬れて、中魔石を地面に転がした。よく見ると、そのモンスターはコウモリのような形をしてした。


意外と弱い。でも、師匠に鍛え上げられた反射神経がなかったら血を吸われていただろう。怖っ。


その後もフックと一緒に秘密の通路を歩きながら、このコウモリモンスターを狩って進んでいった。



秘密の通路に入ってから数十分が経った。


すると、急に開けた、開放的な空間に出た。闘技フィールドのような構造の空間に身構えながら足を進めると…。


上の方から俺の頭上に向かって、巨大な何かが落ちてきた。


うっわ、何なんだよ、こいつ。急いでプレス攻撃を避けて、俺はそいつを視界に捉えた。意外と強そうな見た目をしている。


ゴブリンと同じような緑色の肌、巨大な体と巨大な棍棒。


そしてキングゴブリンよりも背が高く、爪が長く、牙がある。


そして極めつけに、頭に小さい黄金の王冠を乗せている。


こいつは、伝説と言われていたモンスター、キングオーガだ。


キングオーガのコアは、どんな病気も一瞬で治すが、人を生き返らせることはできまいというアイテム。


ゴブリン集団討伐依頼の報酬がキングオーガのコアだったが、実際はゴブリンの心臓だったという因縁のアイテムでもある。


そんなキングオーガがここにいるとすれば、周りにオーガの一匹くらいいてもおかしくないはずだが、一匹もいない。


あれ?と首をひねっている間にキングオーガは棍棒を振り上げ、その巨体からは想像もできない速さで俺に向かってきた。


ヤバい。俺は戦うつもりじゃなかったけれど、相手がこれじゃあ応戦するしかないじゃん。

通路を進んだことを、俺は後悔しまくった。


そんなこんなで、伝説のモンスター、キングオーガの戦いが幕を開ける。

ある魔法使いの冒険譚 ~7つの入り口はやがて世界を巡る~

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