その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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足音を立てながらものすごい速さで走りながら巨大棍棒を振りかぶって、上から俺、リードを潰そうとするキングオーガ。
間一髪でその攻撃を俺は躱し、その隙をついてその巨体に剣を突き刺した…つもりだったが、皮膚が硬すぎて普通の斬りじゃ攻撃が通用しない。
こうなったら…スキル〈強撃〉連打だぁぁぁ!
キングオーガの足に強撃をぶち当てると、深い傷ができた。流石にスキルは効くらしい。
その後も唯一攻撃が届く足に向かって強撃を連打していると…。
※ピコーン※※二段強撃※スキル獲得※
※ピコーン※※三段強撃※スキル獲得※
おぉ!このスキルは、強撃を連打するスキルかな?丁度いいタイミングで獲得できた!
試しにキングオーガの脛に二段強撃を使用してみると、思った通り強撃を同じ威力の斬りが二回連続で繰り出せた。
ただ、二回強撃を打ち終えるとクールタイムがあって、このスキル自体は連打できないらしい。
そして、三段強撃は三回強撃を打ち終えると、ものすごい隙ができてしまう。トドメにつかったほうが良さそうだ。
しばらくキングオーガを実験台にしていると、
と咆哮を上げた。すると、キングオーガの周りの地面が発光し、そこからオーガが生み出された。
キングオーガと言う割には周りにオーガがいないと思ったら、こういうことかよ。
オーガはゴブリンの格上という感じで、スキルも少しだが覚えているらしい。
つまり、厄介な敵ということだ。それも無限湧き。
俺が生み出されたオーガに気を取られているうちに、キングオーガの足の傷は少しずつだが癒えていっている。
つまり、回復スキル持ちということだ。
ますます厄介な事が増えた。
急いで〈斬撃〉を使用し、周囲にいるオーガを一掃した。だが、気を抜くと次々に新しいオーガが生み出されていく。
まるで、ダダ◯バイバーのゾンビたちがオーガになって、ボスがキングオーガ、みたいな感じになっている。
そして、武器は近距離の剣のみ。おそらく、無理ゲーだろう。だが、死ぬ訳にはいかない!(カッコつけました。)
フックが何か、この現状を打破できるようなことをしてくれるだろうか。
「フック、とりあえず攻撃技みたいなのだしてみて!」
フックはケロケロ、と鳴くとぴょん!と飛び跳ねて、オーガの密集しているところへと飛び込んでいった。
「ちょ、フック!何やってんだ!」
自ら敵地に武器を持たずに乗り込んでいった兵士(フック)を追いかけようとオーガの集団に突入しようとすると…。
オーガ達の異変に、俺は気づいた。
よく見ると、オーガの足元の地面がピカッと一瞬光り、その後オーガ大の光り輝く穴がオーガの足元に出現する。
そしてその穴の中にオーガ達は落ちていっている、というより吸い込まれていっているようだ。
これを見る限りだと、フックにオーガ集団のことは任せておいて大丈夫そうだ。
これで、俺はキングオーガに専念できる。
だが、キングオーガの傷はもう全回復してしまっていて、振り出しの状態に戻っていた。
最悪、あの攻撃をもう一度繰り返さないといけないのかよ。
横から薙ぎ払うように飛んできた棍棒をなんとか躱し、今度は大ジャンプをしてキングオーガの首筋に〈強撃〉をぶち当てた。
そしてそこに伸びてきた腕を躱すようにジャンプし、地面に俺は降り立った。
そして、今度はぶつけると誰もが痛いと思う場所、向こう脛に剣を振った。だが、今度は切るのではなく、刃の平らなところで殴りつけた。
すると案の定キングオーガがふらついて、そのまま倒れてしまった。そこで、トドメだ!というように、心臓があるであろう場所に剣を突き刺し、三段強斬を発動した。
強斬は、刃のほぼ全てがキングオーガの肉に埋まっているというのにも関わらず、豆腐を裂くように肉を裂いていった。
流石にキングオーガも死んだだろう、と誰もが思った瞬間…。
一瞬で周りにいたはずの集団オーガが一匹残らず消滅してしまった。
あれ?と思った瞬間…。
無惨な肉片になったキングオーガが細胞分裂をして、新たな形に組み上げられいた。
消えてしまった集団オーガの細胞も使っているのか、先程のキングオーガよりも一回り巨大になっている。
そして武器も、肉をえぐり取るような形をした巨大鎌と大木ほどもある巨大棍棒の二刀流になっている。
そして現れたキングオーガの第二形態は、体全体に黒い甲冑を着て、完全防護している。
皮膚もおそらく固くなり、体重、筋力なども全て数倍に跳ね上がっているのだろう。
そして第一形態のキングオーガも随分厳つかったが、第二形態のキングオーガはその数十倍厳つくなっていた。
そんな第二形態キングオーガは俺とフックを見据えると、
とひときわ長い咆哮を飛ばし、さっきよりも数倍ほど速いスピードで俺たちに向かってきた。
もう体力が持たないって…。
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