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(ちなみに)

組織対策5課(rtが居たところ)は

組織(いわゆる893)関係のやつです👮


エンス刑事パロ

#1 / 2







『にゃあ』


「にゃあ?」


地下の駐車場。

今日からお世話になる車の下にいた黒猫に、佐伯イッテツ刑事は話しかけていた。




「ここははじめて?俺もはじめてなんだぁ」


カツカツ…


『みゃ~』


「あぁっ…逃げちゃった」


だが人の足音で逃げてしまった……。

気配を感じて振り替える。


マナくんだ!!

名前を見て、もしかしてと思っていたけど、やっぱりなあ。警察学校で優しくしてもらった記憶がある。

でも相手は覚えてないかもしれない。気軽にマナくんなんて呼んでいいのか……。


「テツ!!待っとったで!!」


覚えてくれていた!!


「っ!!マナくん!

いや~表見てマナくんかなって思ってたんだぁ」


「俺ももしかしたら思うとったんよ~!よろしくなぁ相棒!」


怖いベテラン刑事さんとかじゃなくてよかった。ベテラン刑事さんが悪いって訳じゃないんだけど。







見覚えのある顔が片足の靴を履きながら、ぴょんぴょんともう片足で移動してくる。


「あの~すみません、今日から配属の赤城です……あれっ?」


「よろしく、相棒。お前異動場所だけ見てきただろ。」


「え~!ちょっと相棒リトなの~!?」


そういうとウェンは、握手しようとずっと出していた手を片足で立ちながらふらふらしないように掴んでくる。


「この先不安~」


まじで…w







捜査一課本部室、支援班の席はその隅の使わなくなった個室にある。


「支援班は主に初動捜査、重点密行、入電への対応などの機捜のヘルプ業務にあたる。たまに初動捜査の延長で一課通常班に参加することがあるが、まあ要は補欠やな。」


「今日の業務は」


「今日はこれから朝の9時まで24時間任務。入電が入り次第対応してくれ。以上。」


「了解。」


「一課といってもそんな感じなんだ……。」


「端っこに退けられるようなところなんよぉ、ほらいくで~。


慣れるまで運転は俺が。

これより1機捜ヘルプで墨田署管内 重点密行に入る。どうぞ」


《1機捜本部 了解》


「うあ~緊張する」





#01 激突






「後ろの車、近いよね」


助手席に座るイッテツが目線だけをマナに向ける。赤い車が明らかな煽り運転をしている。


「こういうとき支援ってどうするの?」


「無視やな、先に行かせよう。」


避けようとした瞬間、行かせまいと赤い車は無理に横に並んできた。


「はぁい道交法違反」


「煽った車が警察車両なんて思いもせんかったやろうな。警告して止めるっ」


サイレンを鳴らせて追う。


「前の赤い車の運転手さん。前の赤い車。

スピード落として!」


赤い車はクラクションを連発しながら、車の少ない朝10時の道路を突っ走っていく。


危ない!


乱暴な運転をした先に青信号の横断歩道に突っ込み、渡ろうとしていた高齢女性が後ずさるように転んでしまった。



「あの野郎」



ガチャッ!



イッテツがそう吐くと同時に、マナはスピードを上げた。


「えっ!ちょっと危ない危ない!!」


焦るイッテツをよそにマナは、まるでドラマのカーアクションシーンのようにそのまま前を走っていた赤い車を越え、車体で道を塞ぐように止めた。

マナがばたんとドアをしめた。イッテツは車を出た後も動けなかった。



「こんにちは!怪我は、」

「おばあちゃん!大丈夫?」


すぐにマナに追い付き、先ほど転んでいた女性に声をかける。


「かすり傷だけか……」

「痛むところとかないかな」


『ない……』


「そうですか、それでは」


『違うの、


ステッキがないの』




「杖ならここにあるよ?」


『ううん、おもちゃの……

さえちゃんの……。』


「おもちゃ?」



イッテツは車へ戻り赤い車の窓にノックする。


『何だよお前!やんのか!』


「やんねぇから出てこい。あなたがあんな運転をしなければあのおばあさんは怪我をすることも誰かに渡すはずだった大切なおもちゃをなくすこともなかった。」


『知らねえよんなこと!んな運転してねぇって!』


「あれ、この車ドライブレコーダー付いとりますねぇ。」


『はぁ?』


トラブルになっては困る。止めるようにマナが入った。


「署で見せてもらいましょうか。そうしたら煽り運転なんてしてないって分かりますね。」


『ははっ……まあ今回は、警察の名を立ててやる。』


「それはどうも、一応ナンバーは記名しますからこれからは気を付けて。」


怖じ気づいた運転手は丸くなり、焦りながら帰っていった。




「あれ?おばあちゃんは?」


今までそこにいたはずの女性がいなくなっている。

その少し奥にピンク色のビニール袋が落ちていた。先ほどなくしたと言っていたおもちゃであろう。


「これ、あとで交番に届けよう。」


「おばあちゃん帰れたかなあ」








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