ハピエンです
「邪魔すんでぇ」
『邪魔すんならかえってぇ』
「あいよぉ」
『いや違う違う』
週末はいつも、こうして彼を家にあげて一緒にお酒を飲む。友達だけど、友達よりも特別な関係。そんな彼とお酒を飲む度に意識してしまうようになって、友達以上になれたらなぁ、何て、よく考えてしまう。
そんな彼と酒を堪能してるとき、こんな話が出てきた。
「友達と恋人の境界線って、なんなんかな」
そんなことを聞かれ、恋愛経験が全くない僕が戸惑うのは当たり前で。
『何で僕に聞くんですか』
「今目の前にいるのがお前しかいないからな」
『それは、そうだけど』
そんなことを話していると、ふと思い付いた。
『キスできるか、とかじゃないですかね』
そう言うと、不破さんは納得した表情で相槌を打ち、グラスに入ったテキーラを一口。
今の流れで本当にキスできたらな、とか、思っちゃったり。
そこで酒を理由に彼にもたれ掛かる。目が合えば唇がふれあえる距離だ。
でも彼は僕から距離を保ち、そこですべてが分かった。
ああ、僕じゃダメなんだ。
考えれば考えてしまうほど、目の前が真っ白になって、お酒を飲む気力もなくなる。
暫く沈黙が続くと、不破さんから思わぬ一言。
「そろそろかえろかな」
思わず目を見開く。いつもなら帰るのは一時過ぎのはずが、今日は日付が変わる前に去ると言うのだ。
もうだめだ。そう思った瞬間、堪えていたものが全て溢れた。
「え?!ばっ、!、えっ、どしたん甲斐田、?」
あーあ。泣いちゃったよ。みっともないなぁ。恋してる相手にこんな姿見せるとか。まぁ、思いもよらぬ形で散ったけど。
『すいませっ、目にごみ入っちゃったみたいっ、』
「嘘つくなよ!目にごみ入ったぐらいでそんなに涙出てこんやろ、」
『ほんとに、大丈夫だから、不破さん、終電逃しちゃうでしょ、今日ならきっと、間に合うと思うから、』
「お前俺がいっつもどうやって帰ってるとおもってんねん。それにこんなに泣いてるやつほっとくとか俺そんな最低ちゃうぞ」
「なんかあったん?」
何かあったと言うか、あなたのせいですけどね
『大丈夫だって、今は一人にさせて、お願いだからっ、! 』
「…分かった。次なんかあったら言えよ。酒飲んでる時じゃなくてもええから。」
酒飲んでる時じゃなかったらいつ会えるの、何て言えるはずもなく、玄関のドアが閉まる。こんなに泣いたの、何年ぶりだろう。
嫌なんとか帰ってこれましたよ!
まっっっっじで疲れました笑
プレゼンやらなんやらでもう…
あ、申し遅れました。私営業のお仕事をやらせてもらってます
てことでこれから投稿頻度上がると思うので楽しみにしていただけたら幸いです!
ハートとコメントよろしくお願いします🙇
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