テラーノベル
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同居生活が始まって数ヶ月がたった。
それからの生活は何一つ苦労がないと言っては言い過ぎかもしれないが、幸せを日々感じて過ごしている。
〇〇さんは初めは少し困っていたし、動揺していたけど時を重ねることによりこの生活に慣れたらしい。
そんな日々を過ごしているとやっぱり俺の欲は抑え切れないらしく、より〇〇さんが欲しくなっていった。
もっと俺のことを見て。
もっと俺を欲して。
もっともっともっと………
そんな俺に追い打ちをかけるかのように事件は起こった。
会社の中で〇〇さんの行方がわからないとゆう話を最近よく聞くようになった。
まぁ〇〇さんなら俺の家で幸せに暮らしてるけどね。
最近になっては誘拐だの拉致されたなど色々な話が上がっている。
酷いなー。〇〇さんは俺と幸せに暮らしているというのに…
最近では警察までも動き始めたとか。
はぁー
俺の家にくるまでも時間の問題か。
そう思った俺は、会社を辞め、〇〇さんと引っ越しをすることを決めた。
いずれバレるならバレないところまで逃げてしまえば良い。
いっそのこと籍を入れてしまえば俺が捕まることも、〇〇さんを手放すこともない。
そうか!籍を入れてしまえば良いんだ!
俺っち天才だなー。初めっからそうすればよかったのにー。
そんなことを考えながら俺っちと〇〇さんは家を後にした。
そして、
移動中に籍を入れないかと話してみたところ、
〇〇さんはあっさりとオッケーした。
いや!まて!オーケーするには早すぎないか?
もっと悩んだりしないものなのか………
まぁ。俺っち的にはすっげぇ嬉しいことなんだけどね、
〇〇さんはどうおもってるんだろう。
本当に俺と一緒にいて楽しいのかな?
本当はもっと自由な暮らしをしたいんじゃ………
なんて思いながら、〇〇さんの肩に頭を置いて眠りについた。
《数日後》
俺たちは籍を入れ、新居へと向かった。
新居は国内にないため、飛行機での移動となった。
〇「…間くん。……久間くん。……佐久間くん!ついたよ!起きて!」
なんて〇〇さんの声で俺は目を覚ました。
俺らの新しい住まい。
白い壁紙に高い屋根。
大きな敷地にお庭にはプール付き。
どっかのホテルかなってくらいの大きさ。
え?なんでこんな家が買えたかって?
俺っちの家は金持ちだからね。
この家はもともと俺っちの住んでたところなんだよねー。もう住んではなかったんだけど、母さんに聞いたところ、まだ家は売ってなかったらしいから、この家をもらうことにした。俺っちたちがもともといたとこから、ここまでは飛行機で8時間。
そう。俺たちが今いるところはハワイ。
俺っちは一時期ハワイにいたことがあったから、
その時に買った家なんだよね。
目の前には綺麗な海まで広がっていて、
いつでも好きな時に海に行くことができる。
こんな楽園でこれから〇〇さんとずっと一緒とか
俺最高すぎない?
可哀想な〇〇さん。
まさか、好きになられのが裏社会で最も勢力をもつ
極悪人だったなんてね。
これからはずっと俺の籠の中で幸せに暮らそうね。
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