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12 魔物戦闘訓練7 食事
谷に落ちてから5日が過ぎていた。
「昨日の夜さ、奇妙な遠吠え聞こえなかった?」
「ああ、
お前を呼んでんだよ」
「えっ……」
そんな会話を交わしながら、今日もトランは焚き火を起こす。
「今日はここで休もう」
トランが休めそうな洞窟を見つける。
火を起こし二人は腰を据える。
ベルグがトランに尋ねる。
「あとどのくらいで谷を抜けるんだろうね」
「問題が無ければ明日中には抜けれるだろ」
「やっとここまできたね。」
この短期間でトランがこの谷についてかなり詳しいことをベルグは知っていた。
トランもまたベルグが神がかった剣術の持ち主であることを知ることになった。
「とりあえず飯にするぞ」
「食料全部食べたんじゃなかったけ?」
「さっき取ってきた。ほれ」
トランがベルグに何か投げる。
「これって、、、キノコ?」
「そうだ、ヤサカダケって言う。」
「味は微妙だが栄養価は高い。疲労回復の効果もある。」
「へー、、、詳しいね」
「そのぐらい平民ならみんな知ってる。」
「、、、そうなんだね」
「とにかくトランと一緒で良かったよ。僕一人ならもう死んでたかも。谷に落ちた時はどうなるかと思ってたけどね」
「オレもだ」
「え!?」
トランの予想外の言葉にベルグは驚く。
「お前バカみたいに強いからな」
「助かる」
「ははは。それ褒めてるの?」
「本心だ」
トランは真顔でこたえる。
「……ありがとう」
ベルグはトランの純粋な言葉に照れる。
トランはベルグのそのままを見ていた。
憧れもせず恐れもせず、、、
ベルグはそれが嬉しかった。
二人はヤサカダケを食べることにした
「「っ……美味い!!」」
予想以上に美味しことに驚く二人
「最近何も食べてないからか、美味しく感じるね」
「ああ……たしかに」
「これ焼いたらもっと美味しいんじゃないかな!!」
「お前……天才だったんだな」
オルトール山脈で最も危険なエリア『ザウスの谷』。
ヤサカダケの美味しさで盛り上がる二人がいた。
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