コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
数時間後
澄恋)す、蘇枋様ァー!お助け下さいぃ〜澄恋は悪いこと何一つしておりません!しておりませんから!しておりませんからァ!お友達様と先輩の方々を使って私を脅さないでぇ〜!
蘇枋)俺の前から勝手に消えたよね?教えてくれるかな?
澄恋)澄恋はただお買い物に行こうとぉ……うぅ〜…
蘇枋)ふーん?俺さ、何回も言ってるよね?外出する時は私服に着替えろって
澄恋)わ、忘れてただけであります!
蘇枋)他の男に媚び売って他の男の家に行くつもりじゃないのかい?
澄恋)わ、私は蘇枋様だけですよ!
蘇枋)じゃあ証明してよ
この人無理難題吹っかけるな!?そういう節あったけど!
ていうか皆様方がいらっしゃいますからどうしろと!?
澄恋)えーっと……えーっと…だ、大好きでございますよ!
蘇枋)何回も聞いてる
澄恋)えっと……えっと……小さい頃からの蘇枋様との絆がございますよ!
蘇枋)でもそれって拾われた恩義とかあるからじゃない?
……この人めんっどくさ!(メイドが言っちゃいけないことを言ったぞ)
もうどうしろと!?
澄恋)えっと……
蘇枋)ん〜?
やだ…これ絶対言わせる気じゃん……やだ、絶対に言わない…
蘇枋)ほらほら早く
澄恋)あ、え……っと、こ、この先はお子ちゃまの蘇枋様には難しいのでここまでです!私はッ_
逃げようとしたら蘇枋様に腕を掴まれキョトンとしてると蘇枋様は少し怖い表情で「【まだ】その煽りぐせ治ってないんだ」と言って見詰めてきた
澄恋)あ、煽ってなど_
反論をしようとしたら蘇枋様は人目の有無関係なくその場で無理やり唇を奪って来た
澄恋)んぅッ……やッ、ダメです!
蘇枋)メイドのくせに抵抗するんだ……別に躾を他の人に任せていいんだよ?例えば…桜君とか…ね
澄恋)な、なんでそうなるのですか!
蘇枋)鈍感メス猫はどうやって調教しようかな?他人との接触をいきなり全て断ち切ってどこにもいけないように監禁でもしたらいいかな?そうしたら会えるのは俺だけでしょ?澄恋
澄恋)す、澄恋はそんなの望んでおりません、澄恋は皆様と関わってやっと澄恋が成り立ちます
何時もならとても綺麗な目が今ではまるで睨んでいる蛇のようにキツく…そして「ひとつでも言葉を間違えたら絞め殺してやる」と言われているような気分だった
先輩方やお友達様はまるでケロッとしているが……こんなふうに睨まれてしまってはたまったものじゃないだろう…
蘇枋)ふーん?でもさ澄恋
澄恋)は、はい…
蘇枋)言葉を濁らせて逃げるのは違くない?
澄恋)な、何を言っておられるのですか
蘇枋)ずーっと周りキョロキョロ見てたし手、触ってたよね?澄恋が嘘つく時の特徴だよ
澄恋)ウグッ…
蘇枋)で、本当は?
澄恋)い、言いません!主従関係の中でこの言葉を口にしてしまっては……成り立ちません、澄恋は黙っております……なので、その……えっと…あんまり……触れないで下さい……
私が密かに蘇枋様に向けていた心は主従関係もあるが……「恋」もあった
しかし、それでは主従関係は成り立たない…私と蘇枋様しか居ないとはいえ……こんなことは許されない…だから蘇枋様のお父様に「メイドや執事でもいいので連れてきて下さい」と何度も要請していた
そうしたらただ二人っきりで気の所為なだけ…そう思えると思っていたから…
澄恋)……私、帰ります、蘇枋様の担当メイドを降りさせて頂きます……蘇枋様のお世話は私よりも遥かに優秀な紅葉さんに引き継ぎます
蘇枋)!!
澄恋)申し訳ございません、このことは旦那様にお話し……メイドを辞めさせてもらいます……
今はただ……休みが欲しかった…
蘇枋様の尋問のせいでさらに私が…主人を好きになっていたのか……思わされてしまった…
メイドという立場でありながら……主人とそういう行為に近いような事も成さった…嫌では無かった、それよりも「蘇枋様が欲しい」と思ってしまった
私は……ただの愚か者だ
澄恋)皆様方、おぼっちゃまは私が連れて帰りますのでご安心下さい、また明日にはケロッとした顔をしていらっしゃいますので今日のことは余りに深く触ってあげないで下さい
そう言って帰ろうとしたら「そーゆー契約でもあんの?」と突然誰かの声が聞こえ後ろを振り向くと白と黒色の髪が特徴的な桜様が1歩前に出て言い放っていた
澄恋)えっと……そ、そういう契約…とは?
桜)主従関係以外結ぶなって奴、別にどうでも良くね?えこひーきしてる訳じゃねぇし
澄恋)えっと…な、ないですが…
桜)ないならいいじゃねぇかよ、お前は何が怖いんだ?今まで通りの主従関係が壊れるのが怖いのか?
澄恋)えと……
桜)俺から言いや主従関係なんてただの壁に過ぎねぇよ、壁が壊れてやっとちゃんと【人】として関わり合えると思うんだけど
澄恋)それ……は……
確かに……ある意味間違っていないとは思う…主従関係という分厚い壁が有りながらと私は……蘇枋様を壊してしまった…
蘇枋様がこんなにも必死なのは……多分だが、そういうことなのだろう…こんな壁がなければすぐにでも…好きと伝えたい……
澄恋)……す、蘇枋様にはもっと素敵な女性がいらっしゃいます!蘇枋様が私から何を吐かせたいかは分かりませんが蘇枋様は私以外にも素晴らしい方はいらっしゃいます!なので私は何も言いません!
顔に重い仮面が着いた
ただ辛くなった……
ただ…泣きたい気持ちになった
泣いた所で何も無い……
辞めて、この街から出て……蘇枋様には会えないようにする……
最悪海外に逃げてもいい……
澄恋)それに蘇枋様にはもう許嫁様がいらっしゃいますからね!
居ておきながらお仕置と称し性行為にも近い事をしているのだろうか……
矛盾が生じた……
澄恋)蘇枋様が私を引き止める理由などございません、許嫁様は蘇枋様のお父様とお母様が決め、蘇枋様も「この人がいい」と言って決まったのです、言わされているのであるのならば私が絶対に止めに入りますが止めに入らなかったので絶対に有り得ません!
もう知らない……分厚い壁に何層にも塗り固めた嘘の仮面……
嘘をつくのが得意になったな……なんて思いながら桜様の言葉を全否定していると
蘇枋)……澄恋
と蘇枋様に呼ばれた
澄恋)!!如何なさいましたか?
蘇枋)……何で許嫁が家に来なかったと思う?
澄恋)えっと……文通のやり取りでもなさっていたから……?
蘇枋)違うよ、毎日会って話しているから
澄恋)??ど、どういうことでございますか?
蘇枋)許嫁は……