君の明日の光になりたい。
#END
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sha 視点
sha
「 なぁ、zm 」
zm
「 …? 」
俺が、zmの家の話を聞いて、家で少し考えてから、
こんな感じの言葉を、zmにかけたいなって思った。
その場で聞いた時は、かける言葉すら見つからなかった。
けど、今なら言える気がするんだ。
sha
「 俺さ、お前と話すの大好きなんよ 」
今までのzmの笑顔を思い出して、自然と笑みが零れた。
本当に、楽しくて、馬鹿らしくて、好きなんだ。
ただ、そんな純粋な気持ちを、zmに伝えた。
zm
「 ……! 」
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zm 視点
sha
「 俺さ、お前と話すの大好きなんよ 」
俺の方を見ずに、真っ直ぐとどこかを見つめたまま、
そう俺に投げるように、その言葉を放った。
何かを喋りながら、shaはふっと、笑みを零した。
前までは、少し鬱陶しいと思っていた笑顔に、
今は釣られそうになるほど、shaの笑顔はやっぱり、
どこか、温かかった。
そして、その言葉だけで、心が軽くなった気がした。
shaに言うつもりは微塵もないし、
言ったとて、互いに忘れる。
だから、心の内に秘めておく、とても嬉しかった事を。
zm
「 ……そうかよ 」
少し恥ずかしくて、素っ気ない返事になってしまった。
だが、shaはまたふっ、と笑ってくれた。
そして続けて、shaはこう言った。
sha
「 お前が、明日が怖いって言うなら 」
「 いつでも俺の事、頼ってや! 」
zm
「 ……ふっ笑 」
先も見えない、道調べすらない人生を、
どう着いてくるって言うんだ。
zm
「 ……バカだろ…笑 」
そんなバカshaが、俺は親友として大好きなんだ。
俺は、本当に、友達に恵まれていると、心底思った。
sha
「 ふはっw バカじゃねーし!!w 」
zm
「 バーカバーカw 」
sha
「 テメェッ!!!?w 」
shaが俺に言ってくれた言葉に、背中を押された気がした。
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sha 視点
意を決して伝えた言葉に、zmは素っ気なく返した。
変に真に受けられてもこっちが照れくさいだけだし、
これくらいがちょうどいい。そう思った。
さっきまで、少し雲がかかっていた空は、綺麗に晴れて
空気はとても澄んでいた。
月は、何にも邪魔されず、煌びやかに輝いていた。
今みたいに、晴れた空の下で、zmみたいなやつと一緒に、
ふざけ合って、笑い合って、バカにし合う、
そんなアホみたいな事をするのが、
俺はめっちゃ楽しいって感じたんだ。
zmとの記憶を振り返りながら、
俺がまた、空を見つめていると、zmが声を発した。
zm
「 めっちゃ急やけど、俺さ、明日…怖いんよ 」
「 もしかしたら母さんに怒られるし 」
zmはそう言った。
また、かける言葉を探した。もちろんすぐには見つからない。
無理に言葉を探す必要は無いんだって、zmが教えてくれたんだ。
だから俺は、zmの心が楽になるような言葉をかけた。
sha
「 そっか。 」
「 じゃあ、今週末、遊べる? 」
これが今聞くことかは分からないが、
明日が怖いなら、その先のことを、一緒に考えたらいいんだ。
俺の質問に、zmは、
zm
「 もちろんだぜ! 」
と、言ってくれた。
こりゃあ、週末が楽しみで寝れないかもな。
なんて冗談を笑いながら言った。
zm
「 そうやな笑 」
zmは笑いながら、こう返してくれた。
今だから思えることかもしれないし、
綺麗事かもしれないけれど、俺は、
zmの明日を照らせるくらい、明るい光になって、
zmと一緒に、いろんなことをしてみたいよ。
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君の明日の光になりたい。 END
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サムネ
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コメント
11件
…スゥゥッ…いやあの、ひいさんの作品全部沼っちゃうから… とか言って読むの後回しにしてたあの頃の自分に一発入れたいしひいさんにも勿論入れて頂きたい。 ( 感想は返信欄へ )
コメント書くの遅くなって申し訳ない、!!完結おめでと〜っっ!!!!✨💞 というかひいちゃんノベル書くの上手やね!?✨✨...僕も頑張らなきゃな......🫠 shaさんとzmさんの会話のさ、...アレだ、言葉選びがうますぎる。 読んでて飽きないいい作品だぜ...っ、!!✨😭💞 次回作も気長に待ってるぜ!!🤟
今回も素晴らしいお話ありがとうございました.ᐟ 設定で聞きたいこと…登場人物にzmとshaを選んだ理由とかあれば聞きたいです 次回作も期待しています✨️