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#ミニ知識
何気にここ毎日投稿してる気がする。
いやだって・・・読切中太書くのたのしいじゃん・・・ね?
御都合展開で15中也×22太宰。
太中に見えても、中太です。
これは完全に私の主観ですが、普通BLの左右表記は「挿れる側」が左に来るもので、「挿れられる側」が右にくるものなのです・・・!NLでは女性が攻めるなら女性が左に来るけどね。ペニスバンドとかね。
・・・前置き長いね。let’s go!
薄暗い石造りの部屋に、場違いなダブルベッドが一つ。壁には「互いに果てなければ出られない」という、どこぞの異能力者が描いた稚拙な悪戯のような文字が浮かんでいる。
「……は? なんだこれ。手品か?」
十五歳の中也は、あまりに現実離れした状況に眉を寄せた。隣に立つ男は、見慣れた「太宰」の面影を残しながらも、決定的に何かが違う。背は自分より遥かに高く、纏う空気には底知れない倦怠と、それ以上に深い色気が混じっている。
「手品ならよかったんだけどね。どうやら本物の『御都合主義』に巻き込まれたらしい」
二十二歳の太宰は、二十歳を過ぎた大人特有の余裕を含んだ溜息をついた。その視線が、目の前の幼い相棒——まだ自分への恋心を自覚したてで、指先一つ触れるのにも勇気がいる年頃の中也——をじっくりと品定めするように舐める。
「お前、本当に太宰か? 随分と……老けたな」
「失礼だね。これでも二十二歳、働き盛りだよ。君の方は……ああ、懐かしい。まだそのサイズだった頃か」
クスクスと笑う太宰に、中也は苛立ちを隠せない。だが、部屋の出口は硬く閉ざされ、異能力を使おうにも空気に力が霧散していく。状況を打破するには、壁の文言に従う他ない。
「……やるのか。その、これ」
「出られないんじゃ仕事に響くからね。向こうではちょうど、君が私の帰りを待っているところなんだ。……安心したまえ、中也」
太宰は長い指でコートのボタンを外し、ベッドに腰を下ろした。呆然とする十五歳の中也を、熱を帯びた瞳で見上げる。
「可愛い初心な中也のために、お兄さんがリードしてあげるから。……こっちにおいで」
その声に抗えず、中也は引き寄せられるようにベッドへ上がった。
大人の中也と「やり慣れている」二十二歳の太宰にとって、中也の弱点を探り当てるのは造作もないことだった。まだ性愛の快楽を知らない十五歳の身体は、太宰の指が耳裏を掠め、首筋を吸い上げるだけで面白いように跳ねる。
「ひ、あ、おい……っ。な、に、して……」
「力が入りすぎだよ。もっと楽にして。……そう、いい子だ」
太宰は中也を仰向けに寝かせると、手際よく互いの下着を剥ぎ取った。中也は目の前の光景に息を呑む。自分と同じはずの太宰のそこは、十五歳の彼が想像していたよりもずっと「雄」としての質量を持っていた。
「……っ、そんなの、入るわけねぇだろ」
「入るよ。君の身体は、私が一番よく知っているんだ」
太宰は自ら中也の上に跨がった。騎乗位の姿勢で、中也の昂りを自身の白濁した熱に擦り合わせる。その滑らかな動作には、迷いも気恥ずかしさも一切ない。
「……くっ、ああ……っ」
太宰がゆっくりと、自身の身体を沈めていく。中也は内側を物理的に蹂躙される感覚に悲鳴を上げたが、太宰はそれ以上に艶めかしく、乱れた呼吸を中也の耳元に吹きかけた。
「は……あ、っ……ふ……」
中也を貫き、自ら腰を振る太宰の顔は、先ほどまでの余裕が嘘のように崩れていた。
本当は、この年頃の中也を相手にするつもりはなかった。だが、指を絡めてくる幼い手の熱さや、自分を見上げる怯えと情熱が混ざった瞳に、二十二歳の心は想定外に煽られていた。
「あ、ぁ……っ、中也、中也……っ」
「おい、太宰……っ。おま、……っ」
太宰の動きが次第に激しくなる。余裕たっぷりに「リードする」と言った男の面影は消え、ただ一人の男として、中也の熱に溺れていた。中也はわけもわからぬまま、内側を激しく突かれる衝撃と、鼻を突く甘い匂いに脳を焼かれる。
「ダメ……、待て……っ。イく、おれ……っ」
「一緒に、……ね?……っは、ぁ!」
太宰の髪が汗で額に張り付き、その瞳が快楽に白濁する。
中也の胸元を強く掴んだまま、太宰は大きく仰け反り、自身の内側を締め付けられる感覚に耐えきれず絶頂を迎えた。それと同時に、中也の身体も跳ね、シーツの上に白い痕跡を撒き散らす。
部屋全体が真っ白な光に包まれたのは、その直後のことだった。
「……おい、手品野郎。どこ行った」
気がつくと、中也は元の路地裏に立っていた。
先ほどまでの、男の重みや熱い抱擁の感触が、掌に嫌なほど残っている。
十五歳の中也は、顔を真っ赤にしながら自分の身体を見下ろした。服は元通りだが、下腹部にはまだ鈍い熱が残っている。
「……二十二、だっけか。クソ、……あんな風になんのかよ」
太宰を嫌っているはずなのに、あの余裕のある微笑みと、崩れた時の熱い吐息が頭から離れない。中也は荒い足取りで、自分の帰りを待っているはずの「いつものクソ太宰」の元へと歩き出した。
一方、二十二歳の太宰は、武装探偵社の自席で目を覚ましていた。
「……おや。夢にしては、少しばかり刺激が強すぎたかな」
隣の席では、国木田が相変わらずの剣幕で怒鳴っている。だが太宰はそれを聞き流し、自分の身体に残る微かな「幼い中也」の感触を反芻した。
「あんなに初々しかった頃もあったんだねぇ……。さて」
太宰は携帯を取り出し、馴染みの番号をタップする。
「もしもし中也? ああ、今夜の予定だけど。……うん、何でもないよ。ただ、今日はいつもより少しだけ、君に優しくしたくなっただけさ」
電話の向こうで「気色が悪い」と毒づく中也の声。それは間違いなく、自分と多くの夜を共にしてきた、今のパートナーの声だった。
太宰は満足げに目を細め、いつものように自殺読本を広げた。
次は、十五歳の「自分」に会った中也がどんな顔をして帰ってくるのか。それを想像するだけで、退屈な事務作業も少しは楽しくなりそうだった。
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