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#純愛
からむーちょ😝💥💚
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#感動
猫ハチぷりん🐈🍮
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からくり時計
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「――辺唐院様、相川様。写真撮影の準備が整いましたので、フォトスタジオへお越し下さい」
愛美の控え室へ、式場スタッフの男性が呼びに来た。二人は式の前に、まずフォトスタジオでウェディングフォトを撮影することになっているのだ。
「はい、今行きます! ――じゃあ愛美ちゃん、俺は先に行って待ってるから。また後でね」
「うん、また後で」
純也さんに頷いた愛美は、ここで介添人の女性が迎えに来るのを待った。
二歳から施設で育ち、友だちの家族を羨ましく思いながら今日という日を迎えた愛美は感無量だった。
(今日から、わたしにも家族ができるんだ……)
愛美のことを心から愛してくれて、作家業も応援してくれる純也さんが夫となり、彼との間には将来子供も生まれるだろう。
もしも両親が生きていたら……、そう思ったことも何度もあった。けれど純也さんに出会ってから、幼かった自分を遺して死んでしまった両親を恨んだことは一度もなかった。「わたしは両親から愛されていたんだ」と思わせてくれたのも彼だったから。
「――お父さん、お母さん、見てくれてるかな? わたし今日、結婚するよ……」
愛美は今日ほど両親が生きていてくれたら……と思った日はなかったかもしれない。このウェディングドレス姿で、大好きな純也さんの隣で幸せに笑っている自分の姿を両親にも見てほしかった。
そう思うと、幸せな日のはずなのに、愛美の目から涙がポロリと流れて落ちた。
(今、ここに純也さんがいなくてよかった……。彼を困らせたくないもん)
ここ何年も、愛美は彼の前で泣いたことがなかった。彼は優しい人だから、泣くことで心配をかけたくなかったのだ。幸い、泣くほど悲しかったり悔しかったりしたことがなかったからでもあったのだけれど。
「――新婦さま、そろそろフォトスタジオへ参りましょうか……、あら!」
愛美を呼びに来た介添人の女性が、泣いている彼女の姿を見て驚きの声を上げた。
「何か悲しいことでもございました!? それとも、このご結婚に何か不安なことがおありですか!?」
「あ……、ごめんなさい。そんなんじゃないんです。結婚自体はすごく幸せなことなんですけど……。ちょっと、亡くなった両親にも今日のわたしの晴れ姿を見てほしかったなぁと思って」
「ご両親、お亡くなりになっているんですか? 申し訳ございません、込み入ったことをお訊ねして」
「いえ、大丈夫です。わたしの両親は二歳の時に、航空機事故で犠牲になって。それから高校に入るまで、わたしは施設で育ったんです」
「さようでございましたか」
「はい。でも、そのことに対して負い目を感じたことはありませんから」
愛美は今でも、〈わかば園〉で育ってきたことを卑下したりしない。むしろ、育ったのがあの施設でよかったなぁと思っている。
コメント
1件
うわあ……純也さんと愛美ちゃん、ついに結婚の日を迎えたんですね。愛美ちゃんが一人で「お父さん、お母さん、見てくれてるかな?」って呟くところ、じんときました。施設で育った過去があっても、純也さんのおかげで「自分は愛されていた」と思えたっていうのが、本当に尊い。介添えの方が慌てて駆け寄るところも可愛くて、幸せな涙なんだよって教えてあげたくなりました。この日を迎えられたこと、心からおめでとうございます🌷