テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
晴れて恋人同士になった2人…
岩本は、ずっと触れたかった渡辺の肌に手を伸ばす…
「………」
他のメンバー達が【しょっぴーの肌、綺麗〜】等と言いながら、簡単に肌に触れているのを見るが
今まで岩本は、それがどうしても出来なかった…
緊張の面持ちで近づけた手の平は、大きくてゴツゴツとした男の手…
その手が、優しくそっと頬に触れると
くすぐったかったのだろうか…渡辺は肩をすくめて、フワリと笑う
「……こら、いつまで触ってるんだよ」
いつまだ経っても離れていかない、岩本の手に…
苦笑いして、その手を掴んで強引に剥がす
「えっ、もう少しだけ…」
名残惜しかったのだろうか、不満そうな声が聞こえてくる
「…………ろ」
「えっ?」
「そんなの…これから、いくらだって触れるだろ///」
それだけ言って、赤くなる…
付き合い始めた渡辺は、初々しさの塊だった
キスをしようとしただけで、真っ赤になって緊張したり
この間も…
「お前、いい歳の男が今更なに恥ずかしがってんだよ…とか思ってるだろ…?」
そう拗ねた様に聞いてきたから
「いや、普通に可愛いなぁ〜って思うけど?」
思った事を口に出して答えたら
「なっ…おまっ…///」
岩本の返答が、想像以上だったからなのか…言葉を詰まらせ目線を逸らす
その顔は、耳まで真っ赤に染まっていた
一方
恋人同士として接する時の岩本は…
普段、一緒に仕事をしていたあの頃よりも少々幼い印象をもつ
実際、今まで我慢して見ているだけだった渡辺の肌にも
触れたい時には手を伸ばす…
本人が恋人に対しては【嫉妬深い】という話も
普段は抑えている気持ちを、素直に表に出しているだけなのかも知れない…
それは、人気グループのリーダーという…背負っていた役目を降ろしているからなのか
それとも、ただデレているだけなのか…
どちらにせよ…渡辺は、そんな岩本を愛しく感じていた
コメント
1件
キュンキュンします💙 ふっかの前段は、何かの伏線なんでしょうか…🤔