テラーノベル
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この世には男女の他に第二の性、ダイナミクスと呼ばれるものが存在する。
俺は自分のその性で診断された時、否定する自身と納得する自身がいた。
褒められたい、認めてもらいたい。
かまって欲しい、
支配されたい。
そうふと考えることが多々あったから。
だから、自分のこの性は受け入れることができた。
けれどそれを言うのは怖くて。
クロノアさんとぺいんとはDom。
ここはそうだろうなと思っていた。
しにがみさんはNormal。
お分かりのように、俺の性はSubである。
あの時の俺は日常組としての正式なメンバーになったという重圧とリスナーから認めてもらう為に必死だった。
自分の性をしにがみさんと同じものだと偽って。
その性のこともあって余計に褒められたいだなんて烏滸がましいことを考えていたのかもしれない。
3人がすごい人だったから置いていかれないように、必死で頑張った。
不安に押しつぶされて、毎日毎日泣く日々だった。
そんなことにだいぶ慣れた時、自分の性を偽ってることが知られてしまったのだ。
よりにもよってぺいんとに。
Subとして支配されたい褒められたい、などの欲求を持ってる以上それを発散しなければ心身に不調をきたす。
抑制剤も勿論持ってはいるけど限度があった。
俺の性を知っている数少ない人で尚且つ他言無用を守ってくれていたDomのところに行った帰りだった。
『トラゾー』
自分の住むマンションに着きエントランスを抜けようとした時、俺を背後で呼び止めたぺいんとの硬質な低い声。
その声だけで怒っているとわかるほどに。
振り返れば、橙色の目は鋭く俺のことを見ていた。
滲み出ているオーラ。
肌を刺す、ピリピリとしたような。
『Kneel(跪け)』
びくりと体が跳ねて、その場にぺたりと座り込まされた。
Commandを使われたのだ。
そして、怒りで染まるオーラ。
『あ…』
『お前、どこで、誰と、何してた』
Glare一歩手前の強いオーラに充てられ、力が入らない。
『もう一回聞くぜ。トラゾー、ここで、らっだぁと、何した』
俺の性を知る数少ない人とはらっだぁさんのことだった。
あの人は、ダイナミクスの中でも珍しいSwitchだった。
知られたのはホントに偶然だったのだが、お互いパートナーもいない為と利害の一致で時々会って発散しあっていた。
そういうことをするのはどちらかの家と決めていて、らっだぁさんの家から帰ってきていた時だった。
『……トラゾー、お前Subだったんだな』
Commandで座り込む俺に合わせて座ったぺいんとが、何も着けられていない首を撫でてきた。
『あいつの匂いやオーラが染み付いててムカつく』
圧倒的なSubのオーラに圧倒されて、自分の中の”支配されたい”という欲求が引き摺り出される。
『なぁ』
『…ッ、つ…⁇』
『俺、トラゾーのことずっと前から好きなんだよ。らっだぁなんかやめて俺のパートナーになれよ』
ぐずぐずに溶けそうになる思考。
『トラゾーも、俺のことを好きだよな?』
どうして、知って。
己の性のことなんかよりも隠し通してきたものに気付かれていた。
『…Look Say(俺を見て言え)』
『!、ぁ…ぁ、うッ、…す、き…っ!ぺいん、とが、好き、だ…っ』
言ってしまった。
言わされてしまった。
威圧感に震えながら顔を青くして、けれど視線を外すことは許されず。
今の状況にエントランスに誰もいないことが唯一の救いだった。
それまで俺を威圧するように向けられていたオーラが緩む。
それと同じくしてぺいんとの表情も緩み、いつもの顔に戻る。
『Good(よく言えました)』
そう褒められた瞬間、ぶわっと多幸感に包まれた。
らっだぁさんとPlayをした時なんかよりも満たされていく心。
無意識だった。
嬉しさに表情を緩めるとぺいんとが目を細めて俺の首を撫でる。
『な?トラゾーも好きな俺としてるほうが嬉しいし、気持ちいいだろ?』
耳元で囁かれる俺にだけ向けられる特別な声。
びくりと力の抜ける身体に吹き込まれるその声は最早、毒のようだった。
『ん、ッ…う、れし…』
『ココにも、俺のだってCollar(首輪)着けてやるよ』
『ふぁ…っ』
身に付けられていない無防備な首に着けられる、ぺいんとのモノだというシルシ。
『トラゾーのことたくさん褒めてやるし、躾けてやるし、お仕置きもご褒美もやるよ』
想像するだけで胸がいっぱいになっていく。
『俺ら、お互いのこと分かり合ってるし。…な?』
項を撫でられて爪で引っ掻かれる。
『ひッ、ぅ…』
『ちゃんと契約書も書いて、いろいろ決めような?』
『ぅ、ん…ッ』
『ふはッ…あれだけのCommandでSub space入っちゃったんか?…可愛い』
可愛いなんて言われても嬉しくないはずなのに、ぺいんとから言われる言葉は全て嬉しく思えて。
『らっだぁのでよく満足できてたな』
ふるふると首を横に振る。
満足はしていたかと言われたら、はっきりとそうだとは言えない。
若干の不完全燃焼は感じていた。
決してらっだぁさんのCommandが下手だとかそういうことじゃなくて。
俺が満たされてなかっただけの、我儘で欲求不満なはしたないだけ。
『まぁ、トラゾーの今のカオ見れば一目瞭然だけどな』
『…、⁇』
『蕩けたカオしてる。俺に支配されてんの、そんなに嬉しい?』
自分の顔を見ることはできないけど、ぺいんとがそういうならそうなのだろう。
『も、っと…俺のことを、支配して…?』
『当たり前だろ。…トラゾーはもう俺以外はダメだかんな』
『うん、…ぺいんと、だけ…、にする…ぺいんとだ、け、がいい…ッ』
首を撫でるぺいんとの手を取って擦り寄る。
『…それ、らっだぁに躾けられたんか?』
『?…なんの、こと…⁇』
よく分からなくて首を傾げた。
ぺいんとの意外と大きなこの手で触られるのが嬉しくて、猫のように擦り寄っていた。
『……無意識ね。ま、その辺もちゃんと俺が躾てやるから。…Stand Up(立て)』
その声に、ノロノロと立ち上がる。
ふらついてるからぺいんとに寄りかかりながら立ち上がる。
『今は、トラゾーに付いてるあいつの痕跡消す為にお仕置きな』
ぞくりと震える背筋は、支配されていると心身が受け入れているからだ。
自他共にドMだと言われてきたけど、どうやらそれはホントのようだった。
───────────………、
あれの出来事からぺいんとと恋人とパートナーになって、早数年。
首に着けられる首輪も体の一部のようになってしまっていた。
「トラゾー」
「んー?」
「Kneel(お座り)」
「っぁ…」
ソファーで寛いでいた俺は、フローリングにぺたりと座り込んだ。
強く従わせるという言い方じゃなくて、優しく満たされるような命令。
「Roll(仰向けになって服捲って)」
柔らかい素材のラグの上に寝転がり上の服をたくし上げる。
緩むぺいんとの目。
「可愛いな、触ってないのにココ勃たせて」
ツン、と指先で軽く触れられて身体が小さく跳ねる。
弱い刺激にも簡単に感じる身体になってる俺は、捲り上げた服をぎゅっと握った。
「もっと触って欲しいのか?」
こくんと頷く。
「Attract(俺のこと誘ってみて)」
捲り上げた服を口に咥えて、ぺいんとに触られた胸に手を伸ばす。
いつもしてくれるみたいに、先端をきゅっと摘んだり爪先で弾いたり。
「ん、ッぁ、ふ!ゃ、うっ」
「もっと強くしねぇと」
かりっと爪先で強く引っ掻かれてびくりと腰が跳ねた。
こんな簡単な刺激でイッてしまうくらいぺいんとにダメにされてる。
「こーら。俺がCum(イけ)って言うまでイッたらダメだろ」
「は、ふッ♡、ごめ、なさ…っ」
口に咥えたTシャツを離してしまった。
「でも俺にしてもらって嬉しくてイッちゃったんだもんな?…Good(いーこ)♡」
「ふゃぁぁ…♡」
ぶわわわっと身体中に、頭の中に広がる多幸感。
「今日はお仕置きなしでいっぱい褒めてやるな♡」
くにくにと先端を弄ばれて、赤くツンと勃ち上がるソコにぺいんとがぢゅっと吸い付いた。
「ひゃぁ♡♡」
「トラゾー乳首好きだもんなぁ♡」
「そん、ッ♡お、ぉまえのほうだろ…っ♡!」
俺のソコばかりをネタに使うくせに。
「だって、ちっさくてピンクのくせに俺が弄ってやると腫れて赤くなんのエロすぎるんだもん」
舌で先端をつつかれ、びくんと首が仰け反る。
「それに、こうやって上に乗っかるTシャツのおかげででけぇおっぱい強調されててそれもえっちぃし」
「おっ、ぱいじゃない、もん…♡!」
胸筋だって言ってるのにぺいんとはいつもおっぱいだって言ってくる。
揉まれるせいで少し大きくなってることも原因だけど。
先端を甘噛みされて、甘イキする。
「おっぱいなんだよ。俺の言うこと聞けない?」
圧のある橙にびくっと肩が跳ねる。
弱めのGlareにきゅんとお腹が疼く。
「あはっ♡やっぱトラゾーはドMだな♡威圧かけてんのに気持ち良くなってんの♡?」
「ぁうンッ♡」
強く弾かれてまた甘イキした。
はふはふと肩で息をして整えようとしているのにぺいんとが、ソコをすりすりと指で擦り上げてきて痛いのに気持ちよくて甘イキを繰り返される。
「ぁッ、ンンぅ…っ♡!!」
「Stop♡(だぁめ♡)」
「ひぅぅんッ♡」
寸止めを食らって身体の中を熱が渦巻く。
「はぁぁ♡♡クソ可愛い♡」
可愛いなんて言われ慣れてしまった。
ぺいんとに言われ続けて、自分はそうであるとは思えないのに、そう思い込まされてる。
「ぺ、ぺいん、と、ぉ…♡」
「欲しいの♡?」
「ほ、しぃッ♡」
「♡♡、じゃあ、…まずはStrip(全部脱いで)」
身体に染み込んでいくぺいんとの声に悦ぶようにして服を脱いでいく。
「ドロッドロじゃん♡」
ぐちゃぐちゃなパンツをぺいんとが見て笑う。
「Good♡(いい子だな♡)」
「ふぁあん…ッ♡」
「トラゾー、Present(晒せ)」
自分から脚を開きソコを広げるようにして晒す。
「すげぇ、トロトロになってんな♡俺の為に慣らしてくれたん?」
「ぅんッ♡…おれ、じょーずに、できてる…♡⁇」
褒めて欲しくて、ぺいんとのしてくれてることを見様見真似でした。
「じょーず♡♡流石は俺のトラゾーだな♡」
ぴたりと充てがわれるモノに心も身体も歓喜している。
先端が擦り付けられ、少し入っては出て行く。
ちゅぷっ♡とやらしい音が何度も聞こえてくる。
「ンぁッ♡あ、ぅ♡ん、ンっ♡!」
「トラゾー♡」
「ふぇ、♡♡?」
「Cum♡(イけ♡)」
入り口に太い部分が入っただけの状態で絶頂させられた。
きゅぅぅと締め付けた為に気持ちいい場所に当たって止められていた分たくさん射精した。
「Good♡!(よくできました♡!)」
ぐぽん♡!!と奥の気持ちいい場所にぺいんとの先端が入って突き上げられる。
「ほら、もうたくさんイッてもいいぜ♡」
「ぁ゛っ♡♡とま、っ、ん゛、なぃぃ♡♡イ、くの、とま゛らにゃぁ…ッッ♡!!」
何度も吐き出す白濁が俺とぺいんとのお腹を濡らしていく。
べちゃべちゃになっても尚も止まらない吐精。
「ん、ぁあッ♡♡ちが、うの、でぅぅ…っ♡♡」
完全にぺいんとの支配下にいる俺は頭がふわふわした状態で潮を吹いた。
いつも以上の快楽にびくびくと身体も跳ねる。
「潮吹き気持ちいいな♡♡」
ぐりぐりと潮が流れる先端に爪を立てられ、またぷしゃっと吹く。
「Crawl♡(四つん這いになって♡)」
繋がった状態で体勢を変えさせられ、ぺいんとのが気持ちいい場所全部を抉った。
「あひぃぃ゛♡♡!!」
熱い背中にぺいんとの体温の上がった肌がくっつく。
それも溶け合ってるみたいで気持ちよくて目を細める。
喉仏に手を這わせて首輪を撫でるぺいんとが容赦なく突き上げてきた。
「あ゛ッ⁈ら、ら゛ぇッ♡りゃめ゛ぇえっ♡♡!!」
ラグに潮を吹きびしゃびしゃに濡れたそれをぺいんとがくっと笑って触る。
「びしゃびしゃじゃん♡クリーニングに出さんと洗えんな♡?」
「んぅぁあ゛♡♡!」
両腕を後ろに引っ張られてごちゅん!と奥を突かれる。
「はぁぁん゛ッ♡♡!!?」
「あ゛ー♡マジで可愛い♡♡」
へたり込もうとする上半身は両腕を引っ張られることで、それもできず。
大きくなったやらしい音が部屋に響いていた。
「トラゾー♡」
「ッ♡!、っ゛♡♡⁇」
「Kiss♡(キスして♡)」
振り返ってぺいんとの唇にキスをする。
顎を固定されて、苦しい体勢から深いキスに変わっていった。
ぐぽぐぽとハメられながらキスをされ多幸感に包まれた俺は遂にメスイキした。
「〜〜〜ッ♡、__、♡゛♡♡!!」
きゅぅうと強く締め付け俺のナカでぺいんとがイッてくれた。
じわりとお腹に広がる熱が嬉しくて溢さないように強く締めた。
「っ、ン、はぁぁッ♡♡」
「は、ッく、…っ」
抜かれずナカでまた大きくなるぺいんとのにびくっと腰が揺れる。
「ぺぃ、ッと…♡」
上半身を捻って、くっついてるぺいんとを見上げる。
「も、っと…♡ごほーび、ちょう、だぃ♡♡?」
ぺいんとの大きさを増したモノの先端がぐぷっと完全にハマった。
「──゛─、♡゛♡〜~~゛〜♡♡♡゛!!!」
「ったく…俺のSubは欲張りだな♡」
「だ、め♡?、きら、ぃ♡⁇」
不安になって聞く。
落ちそうになる思考を消し去るような衝撃に上半身がラグの上に倒れ込んだ。
「最っっっ高に好き決まってんだろ♡♡!!」
最上級の褒め言葉に、もう頭の中はぺいんとでいっぱいになる。
脳内お花畑状態になっていく。
「Sub spaceの状態でヤッてるとトラゾーめちゃくちゃふにゃふにゃになって、余計に可愛くなんだよな♡♡」
「ふッぁあ♡ん、ぅッ♡♡あんんっ♡♡!!」
「Good Good♡(いい子いい子♡)」
「んひゃぁぁあぁ♡♡♡!!」
「愛してる。離さないからな、俺が一生褒めてやるし、支配しててやるよトラゾー♡」
首輪越しに項を噛んだぺいんとに、嬉しくて緩んだ顔を向けて頷いた。
「〜♡♡!ぉれ、もッ♡ぺいんと、愛してぅ♡離さないで、っ♡、一生ッ♡俺、をほ、めて♡支配、して、ぇ♡♡」
自分の性を受け入れても、一生こんな多幸感に包まれることはないだろうと思っていた。
でもぺいんとと恋人になって、パートナーになって、こんなバカになりそうなくらい幸せに思えるなんて夢のようだ。
ふわついてる頭の中ぺいんとでよかったと思いながら、愛してる人から出される次のCommandに従い、褒められるのを気絶するまで繰り返した。
コメント
3件
リクエスト答えてくださりありがとうございます!!ポン酢さんが描くpntrが大好きなので見えてうれしいです!!コマンドの選び方も凄く好きです!(語彙力消失)
Dom/Sub書き慣れてないのがバレるー… コマンドが…英語が…ゔっ…… 表記おかしなことになってたらごめんなさい´д` ;