〈風邪は移してなんぼ、ってほんとですね。私はすっかり良くなりましたけど、今度はおかめさんにしっかり移りましたね…。〉
《ほんまになぁ…やってもうたわ…。》
〈ちゃんとあっためて、お大事にしてください。〉
《ほんまごめんな〜…》
そう言って電話を切る。
以前、〔風邪は移してなんぼ〕と言って彼女のお見舞いに行った結果、完全に移ってしまった。乾燥の時期というのもあって、油断してやらかしてしまった。
『はは…情けないわ〜…。あんなこと言っといてしっかりやってもうたわ…。てか、ねむ…』
目を瞑るとすぐに眠りにつけた。
何かゴソゴソする音がして、目が覚める。隣を見ると、マスクをした〇〇ちゃんがいた。
『なにしてるの…?なんでいるの?』
「なんでって…風邪ひいた彼氏のお見舞い来ちゃだめですか?」
『そういう訳やないけど…』
「ちゃんと対策してるから大丈夫ですよ!キッチンお借りしてちょっと作ったんですけど…食べれそうですか?」
『ん〜…うん、少しなら食べれるかな…』
「じゃあ持ってきますね!」
そう言って部屋を出た〇〇は、温かいうどんと副菜、薬を持って戻ってくる
「どうぞ、熱いので気をつけてください」
『いただきます』
冷ましながらうどんを頬張る
『めっちゃ美味いやん…』
「ほんとですか?良かったです!」
『〇〇ちゃんと結婚したら、こんな美味しいの毎日食べれるんやろなぁ…』
「え…?///」
『ん?ふふ、今はまだ気にせんといて。今はね…♪』
「あ、はい…///」
うどんと副菜を完食し、薬も飲んでもう一度横になる
『ほんまありがとうな。早く良くなりそうやわ』
「気にしないでください。早く良くなってくださいね」
『…わがまま言うていい?』
「もちろん、なんですか?」
『手握ってて欲しいな』
そう言った瞬間に手を握ってくれる
「ずっと握ってますよ。ほら、ゆっくり休んで、寝て、早く良くなってください 」
『ん…ありがと…』
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しばらくして寝息が聞こえる
「…おかめさんらしい風邪の引き方ですね。ふふ…ゆっくり休んでください。そして、これからもずっと支えさせてください。…愛してます」
眠るおかめさんの顔を見ながら伝え、ギュッと手を握った。
コメント
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あぶちゃーん、最高すぎて涙出るよ、編集5本終わって目痛かったけど目の保養になりました✨