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夏の妖精みたいな彼

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夏の妖精みたいな彼

4 - 四 最高で最悪の誕生日

♥

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2025年06月17日

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今日は私の十五回目の誕生日だ。お兄さんは祝ってくれるかな?「お兄さーん!どこー?」

お兄さん?今日は私の誕生日なのに……あと一年、あと一年で私は結婚できる年になる。その時に私はお兄さんに気持ちを伝える。それまでの我慢だ。

「お兄さーん?」

「ばぁ!」

「ぎゃっ!」

なになになになに!!??

「って、お、お兄さん!?」

「びっくりした?瑠衣ちゃん。」

「そんなことよりその傷はなんですか!?」

「あーこれ?ちょっとさっき妖魔と会っちゃって。ちょっとヘマしちゃった。」

ごめんねとお兄さんは言う。けれど私の中で何かがプツッと切れた。

「お兄さん!危ないことはしないでよ!!心配したんだから!!」

「ご、ごめんね!?ちょ、泣かないで!」

いつの間にか私の頬を暖かいものが伝っていた。

「ほんとにっ!見た時心配したんだからね!」

しゃくりながら私は言う。お兄さんはいつもどうりの綺麗な笑顔で笑っている。

「お兄さんの、ばかぁぁぁ!!!!」

「待って待って!ごめんね?そんなにびっくりすると思ってなくて……」

そしてお兄さんは私に一輪の花を渡してきた。

「なに、これ?」

「誕生日プレゼントだよ。今日、誕生日でしょ?」

これ、取るために怪我をしたの……?

「あ、言っとくけどこれ取るために怪我した訳じゃないからね!?普通に妖魔が来ただけだから!」

「そういう時は最初に言ってよぉぉ!!心配したんだからぁぁ!!」

とうとう私の涙腺は大決壊した。その後お兄さんに慰められ、お兄さんに貰った花を見ていると

「この花、お兄さんみたいだね。」

「そう?どうして?」

「だって、すぐに消えちゃいそうな雰囲気とか、この、色が薄いところとか……」

「ふふっそっかぁ」

軽率に笑わないでもらいたい気持ちともっと笑って欲しいという矛盾した気持ちが胸の中で渦巻いている時にお兄さんは呑気に蝶と戯れている。絵になりそう。

「ね、お兄さん。」

「なあに?」

「プレゼントありがと」

「ふふっどういたしまして」

後一年、後一年でこの気持ちに決着をつける。


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