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〈kintoki side〉
nk 「かくかくしかじか、、ってことがあって。俺も確かに見て見ぬ振りをしてた部分があったんだけど」
kn 「なるほどねぇ」
nk 「でも別に嫌いなわけじゃないよ。しゃけは俺のこと一番に見てくれてるし、優しくしてくれるし。」
んー、なんかもっと単純に恋路で喧嘩してるのかと思ってたけど、割と難しい話だな。
それになかむのこの感じ、俺の考えが外れてなければいいけど
kn 「なかむさ、きりやんに告白したら?」
nk 「はぁ?」
kn 「俺の予想だけど、曖昧な状況下にいるか気持ちがどっちが正しいのか、一体何が正解かがわからなくなってるんじゃないかな」
kn 「べつに、必ずしも正解を出さなくちゃいけないとかそういう訳じゃなくて、今のままだと中途半端じゃない?」
ガラガラッ
br 「やっほー」
sh 「ぁ、、、」
nk 「ぇ、、」
遡ること数分前、、
br 「シャークんは好きな子いないの?」
sh 「いやぁーまぁ、」
br 「待って今当てるから」
br 「なかむでしょ」
sh 「えー、バレてんだ」
br 「驚かないの?おもんなぁーい」
sh 「いやまぁ、引かれることでもないだろうからバレてたらそれでって感じ」
sh 「そう思えたのも、きんときとぶるーくみてからだけどさ」
br 「んー?僕ときんとき?なんで」
sh 「え、付き合ってるでしょ?」
br 「こわいなんで知ってるの笑」
sh 「そりゃあ見てればわかるでしょ」
まじかぁーなんてショックを受けたような音色を口では出すくせして表情は満更でもないのがちょっとむかつく。
br 「ねぇ、これはちょっと真面目な話なんだけどさ、告白はしないの?」
br 「付き合いたいとかは言ってないんだよね?」
sh 「今は別に好きな人がいるのに告白するメリットなくない?ちゃんと付き合いたいから慎重にいくじゃないけどさ」
br 「別に告白してはい、いいえで終わっちゃうやつな関係性じゃないじゃん?僕らって」
sh 「、、、まぁ確かにそうだけど 」
〈brooock side〉
恋ってなんなんだろう。
たとえ相手が何も返してくれなくても好きでいられるのか。たとえ相手が他の人を見ていたとして、、もしきんときがそうだったとして僕は好きでい続けられただろうか。
彼に恋をし続けられたのだろうか。
気まずい空気が教室を埋める
それでも僕らは向き合うことをやめたくなかった。そうやって今までやってきたから、
br 「仲良くして欲しいとかじゃなくて、まずはちゃんと二人で向き合って欲しい」
kn 「俺たちには関係ないって思うかもだけど、一応友達だろ?気にするに決まってんじゃん」
br 「とりあえず、いつもの教室で待ってるから」
パタン、
br 「これで良かったのかな」
kn 「大丈夫、あとは二人に任せよう」
…………………………………………………*
〈nakamu side〉
今まで、別にこの教室で静かに過ごすことがなかった訳じゃない。むしろそうやって静かな空間を楽しむ時間すらあったくらいなのに、今はものすごく居心地が悪く感じた。
sh 「このまえ、急にあんなことしてごめん」
彼も同様のようで気まずそうにしながら話す姿がよりこの空気を助長させる。
nk 「いやいいよ、別に謝って欲しい訳じゃないから」
sh 「なかむは今俺のこと見てないから、付き合いたいだなんて言わないよ。」
sh 「でもできれば、俺のことも見て欲しいな、なんて思うけど」
nk 「無理だよ。俺はきりやんが好きなの」
sh 「知ってる。」
sh 「でも俺諦めないから」
sh 「、、だから正面からぶつかるよ」
nk 「、、、」
sh 「好きだよ。ずっと、これからも」
sh 「待ってるから。 」
パタンッ
nk 「はあぁぁ、」
張りつめていた緊張の糸が緩んで、体が沈む。
あの真っ直ぐで、きっと断っても断っても俺のことを離さないあの目が苦手だ。
それでも、、、
nk 「ずるいだろ、そんなの、、、」
掠れて情けないほどの声はまだ彼の香りを残すこの教室が隠してくれるだろうか
つい目を追ってしまうのは、いつも何してるのか気になるのは優しい瞳をした別の彼なのに、俺を真っ直ぐに見ているのは、俺の異変にいちばんに気づくのは、俺を混乱させるのは、いつも鋭い目をしたお前なんだよ。
ーーーなかむさ、きりやんに告白したら?
nk 「、、、、。」
俺は重い腰を上げて、黙って教室を後にした。
…………………………………………………*
〈kiriyan side〉
ブーッ、ブーッ
kr 「はいはい、もしもーし?」
ーーーちょっと話したいことあるんだけど