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「記録っ、えー……52.8cm……えっ?」「ええっ!?」

明希と、その隣に立つ担任の先生がすっとんきょうな声をあげた。

明希が驚きの声で言ったうちの記録は、もちろんみんなに丸聞こえでみんな目を見張った。

「凪ちゃんすごいね?びっくりだわ。」「こんな体柔らかいなんて……」「えっへん!開脚前屈だってヨユーでできるよっ。」

と言って、さらにみんなの前で開脚前屈(​足を左右に大きく開いて、上半身を前に倒すストレッチのこと)をやってみせると、みんなの目はさらに見開かれた。

そしてニャカミはなぜか誇らしげな顔。


「えーいっ!!」

ずてっ

勢いでバランスを崩し、ド派手にマットに転ぶ!

メジャーを持つ先生が、思わず苦笑い。

ニャカミは肩をすくめる。

「そんなに勢いよく飛ばなくていいのよ。両足を大きく振って、体の反動を使って両足で同時に踏み切って、前に跳ぶの。」「そんな…具体的に言われた方がムズいわ…………」

こっそりとつぶやくと、ちゃんと聞こえてたみたいでニャカミは呆れた顔をする。

「立ち幅跳びって、そんな苦労するものじゃないのにね。それに、立ち幅跳びは前世から受け継いだ猫の瞬発力を発揮するところなのに。」

ニャカミは冷めた顔で言った。くぅ〜っ!授業が終わったらつつき回してやるわ!


サッ

「おっ、凪ちゃん上手く行ったね!記録、えーっと…193cm………はっ?」「えっ?」


「あーっ!超大事なこと忘れてたわ!!」

ニャ界に戻ると、突然ニャカミが頭をかかえて叫んだ。

「なーにー?これから課題の宿題するんだけどー。」「明日家庭訪問じゃないっ!」

クソどーでもよさそうなことだった。

「べつにこの家綺麗だしいいんじゃない?」「そうじゃなくって、ここ、ニャ界!人間の世界じゃないじゃない!どーしましょう!」「あー確かに。ま、ニャカミでなんとかしてもろて。」「ちょっとー、待ちなさいよー!」

うちは目をかっ開いているニャカミを尻目に軽く手をふって、寝室の机に向かった。





「まぁよい。一度だけ人間界に移転させればよいだけの話だ。」「かしこまりました。さすがお父様です。」「それと、あの実験の件だが。間もなく準備ができるそうだ。そちらもそろそろ体育祭のようだな。」「……はい。そのとおりでございます。」「体育祭が終わってから、実験を行おうと計画している。いいな?このことは、絶対に言うんじゃないぞ。ニャカミ。」「勿論です。星空凪は___」

“やってきた“おまもり

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