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ピンポーン

インターホンがなった。

ニャカミが昨日散々焦っていた、家庭訪問の日が来たのだ。

うちが昨日寝ている間に、ニャカミはこの前言っていたニャンテスト様?っていう人の力を借りたらしく、今日限定で人間界に家をお引越しをしたらしい。家は簡単に移転できるものではないけれどもねっ。

「待って。うちが行くからっ。」

うちは玄関の方で担任の先生を相手している。その隙に、ポスっと音がした。

「じゃあ、入っていいですよー!」

うちは先生をリビングに通すと、ニャカミに似た女の人が立っていた。

そう、それこそニャカミ!

人に変身できる力もあるらしいんだけど…なんかめちゃ美人で腹立つー!!

「神岡猫美と申します。凪がお世話になっております。」

そういえばそんな名前だったな!

ニャカミはにっこりと先生に笑顔を向ける。

「こんにちは。凪さんの担任の……」

先生とニャカミは、何の違和感もなくすらすらと会話を進めていく。

「あれ?お二人って、苗字が違いますよね?」「はい。この子は私の養子なんです。」「ちなみに、ご職業は?」「ちょうど1週間程前に退職しまして、今は退職金でなんとか暮らしています。もう新しい職は見つけたので、お気遣いなく。」

ニャカミは先生からの質問にさらっと答えてるけど………

ほんとはうちはニャカミの力で転生したし…そもそもニャカミは仕事とかないし!そんなことを先生にバラしたらとんでもないことになりそう。



「はぁー疲れたぁー……」

ニャカミは、先生が家から出ると、まるで手のひらを返したかのように床に倒れ込んだ。

それかりまたポスっと音がして、いつもの姿に戻った。

「そんな疲れる?体力もやしじゃない?」「はぁ?しばくわよ?」「すみませんっ。あっ、でも!」「?」「しばくのは、咲に会ってからにして!」「咲って、夢城咲?」「そう!うちを拾ってくれた張本人に会ってから、しばいていいよ!」「なにそれ。しばかれるのは受け入れるのね。」「そうなるね?やっぱ嫌だわ!」

ニャカミの苦笑いを尻目に、寝室に逃げ込んでやった。



「凪?ご飯できたけど。」

ノックして部屋に入ると、凪は課題のノートの上に突っ伏して、ぐうぐうと寝ていた。

無理に起こさずに、部屋を出た。

長い階段を駆け上がると、おしゃれな丸いシャンデリアがつるされている綺麗な廊下に入った。

凪には何も言わないけれど、凪が見ている家の中は、私の住むニャ界の城の地下室。

「死んだ猫をその猫の希望する動物に転生させることもできるの。私は今の家族のなかでその力をうまく使いこなせるから、よく猫が死んだ後にいく世界をよく見てたの。そしたらあらま、あなたが来たではありませんか。なんかすごい感じがしたから、記憶を見させてもらってなんか転生させた方がいいから人間に転生させた。以上。」「な、なにそれ……。猫が死んだ後に行く世界て、霊界的な?」「まーそんな感じね。」

あんなふうに適当に説明したけど………

凪、本当は7割は嘘なのよ。

私が死んだ猫を転生させる力をうまく使いこなせるのは本当のことだけれど、霊界に凪が来たときに記憶を見て転生させたんじゃない。それに、霊界をよく見ているとも言ったけど、本当はお父様の予言で、「私の理想となるものが霊界に来た。そいつを転生させて、望みを多少叶えてから、私の__」

言われるがままに霊界に行って会ったのがあなたなの。だから、お父様の命令通りに転生させただけなの。

このままお父様の[計画]に沿うつもりだった。

でも………………

「しばくのは、咲に会ってからにして!」

あなたは前世で会った恩人を今でも大切にして、会いたがっているのよね。

このまま凪を私やお父様の思う壺にさせるのは……「私が保護者として使う名前。どうかしら?」「うん、すごいいいと思うよ。でも、ニャカミはニャカミでいいじゃん。」「”星空凪“の保護者が“ニャカミ”だったらどうなのよ?」「めちゃくちゃ違和感。」「そうよね!?」

このまま凪を私やお父様の思う壺にさせるのは、保護者として、中2の凪を育てる者として、極めて不快。

それでも、お父様には逆らったら確実に**私は「封印」される。**どうしよう。

板挟みになった気がして、頭をかかえこんだ。


Time Limit∶2 weeks left


あとがき

今日はあとがき書きます!7話は凪とニャカミ両視点で書きましたが、あれぇー、ニャカミの様子が…?思ってたのと違う?と思う人は、次回も絶対に見てください!あと、最後の英語は「タイムリミット·あと2週間」と訳します(英語でカッコつけといてあれだけど^⁠_⁠^)。ではまた次の作品でお会いしましょう〜バイバイっ!

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