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「なぁ、りうら」
「ん~?どうしたのいふまろ」
「お前さ…ないこのこと知っとる?」
「まじでどうしたの急にw内藤ないこさんでしょ?いふまろが昨日言ってたじゃんw」
「うん。あってる。でも俺は転校生が来たとしか言ってないよ?」
りうらはピタッと止まった。
「ああ、やっぱりそうか。お前、あの王子のないこと婚約相手のりうらやろ。」
「正確には前世が、だけどね。いふまろも記憶残ってる系?」
「いや、しょにだから借りた本を読んでた時に少し思い出しただけ。」
「ふーん。ま、りうら別にないくんと婚約したいわけじゃなかったからね~」
「ほとけだろ?」
そういうと彼の顔は真っ赤に染まり
「なんで知ってるの…」
なんて聞いてきた。
「さあ?」
と、俺は曖昧た返事をし、またな~と言ってりうらから離れた。
初兎とないこを探すために廊下を歩き回ってると誰かに手を引かれ物置教室的なところに入れられた。ガチャっと閉まる鍵。そして聞こえてきた声は…
「婚約者ではないけどないくんには幸せになって欲しいから。じゃあねいふまろ。」
~~~~~
どれくらい経ったんやろ。もはや昼間でも窓がないこの教室は常に暗いため時間感覚がなかった。でも逆に一人になれる空間ができて色々考えられるかも知れないな、と思い前世についてよく思い出すことにした。たしかないこといたのが465年頃やろ、?りうらに会いにいった後はたしか……
~~~~~
_1045年 とある街にて
ないこが死んでから歳を取らなくなった俺はあちこちの街を移動してたんだ
でもこの時は風邪をひいてしまいちょっと街から外れたところで休憩してたんだ。
その時だった。
俺の目の前にピンクの髪の少年が現れたのは。
直感がこいつはないこだって告げていた。
でも俺の体は風邪で限界を迎えていてそのまま意識を手放した。
次に目が覚めた時はベッドの上だった。
意味がわからなくて体をとりあえず起こすと隣にないこがいた。
無意識的に頭を撫でてるとないこが体を起こし
「やっと起きてくれた……」
といって安心したような顔をした。
「大丈夫かな、?2週間ぐらい起きなかったんだよ……?」
あ、ちょっと食べるものとってくるね、と言って部屋から出ていくないこ。
看病していたと言うことはきっと俺が普通の人とはおかしいということはわかるはず。それなのにどうしてだろう。
ふつうは気味悪がって離れるはずなんやけど……?
考えているとドアが開く音がして
「えっと、何か食べれるかな?とりあえず起きてすぐだからスープ持ってきたんだけど……」
「え、あ、ありがとう」
そういって俺はないこからスープを受け取り飲んでいると
「ちょっと質問していいかな…?」
と聞かれたのでどーぞと言うと
「名前は…?」
「いふ。でも周りからはいふまろってよく呼ばれるんよな」
「いふまろ……。」
「ん?」
「どうして心臓が止まってるのに生きてるの…?」
「あ~やっぱわかってたか。」
「流石にわかるよ」
そう言って苦笑いするないこ。本当、よく似てるよなぁ。
「俺の昔の話、聞いてもらってもええ、?」
「う、うん」
そう言って全てを話し終えると
「……は?」
という声がした。そりゃそうだよな。急にこんなこと言われても何言ってんだこいつだよな。なんて思ってると
「なんで…初兎から話が伝わってないの…?」
「もしかして記憶が戻って……!?」
「うん。ねぇ、いふまろ」
そう言って彼は俺の頬にキスをし
「大好きッ!」
といってニコッと微笑んだ。
その時
急な眠気がした。
でもこの眠気はきっと一度寝たら覚めることはないような気がした。
だから必死に意識を保たせてた。
そして言えてるからわからないがないこに必死に伝えた。
そして俺の意識がなくなった_
~~~~~
大好き。そう伝えた瞬間いふまろの様子がおかしくなった。
そして彼からの言葉
「俺…多分…しぬ」
どうしてなのだろう。好きと伝えただけなのに。
「俺のことなんか忘れて…幸せになってね…。」
そう言って目を閉じる彼。身体の力が抜けのかパタッと倒れてしまった。
何度名前を呼んで体を揺すっても目が覚めることはない。理解しているんだ。でもそれを受け入れたくなかった。
いふまろを抱きしめて泣き叫ぶ声が部屋中に響いていた
数日後、いふまろの墓を作ろうと準備していた頃, ないこの家にある二人の男性が訪れていた。
しかしないこは誰にも会いたくなかったため無視していたら勝手に入ってきた。
「ないくん?おるんやろ、?」
そう言って聞こえてきたのは初兎ちゃんの声で。
声を聞いた時, 速攻駆けつけてないこは初兎の胸ぐらを掴んだ。
「おぉおぉw急に激しいなぁw」
「そんなことより。どう言うこと。」
「なんのことや~?」
「いふまろにどうして作戦が伝わってないかってことだよ。」
睨みつけると急に笑い出した。
「俺は魔女やで?w大人しく望みを叶えるとでも思ってたんか?w」
そう言われた時, 初兎をとにかく殴りたいと思った。今までで感じたことないほどの強い怒りを覚える殴ろうとした時
「はーい、ないくんストップ」
と言って止められてしまった。
「誰?」
「ん?俺、?りうらだよ。前世のないくんと婚約予定だった人って言ったらわかるかな?」
……は?男?
「絶対今「は?男?」って思ったでしょ~?大丈夫だよ、?俺別にないくんがいふまろとくっついてくれること望んでたし~」
そっちの方が意味わかんないけどね???
「ま、同じ不老不死同士仲良くしようね、?」
そういってりうらはニコッと微笑んだ。
しかしその目に光は無くて, 見つめていた俺の体がカタカタと震え出した。
「えー?そんなに怖がらなくてもいいのに?」
そしてりうらはじゃあね~というと初兎と共に出ていってしまった。
この後俺は何をしたのかはよく覚えていない。