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【貴様は私には勝てない..人間は武器に頼ることしかできないからだ】
【私達アンデットは己の力が全てなのだから】
「俺はアンデットではないんだ..人間は限界があるんだよ」
俺はナイト・リッチと口を交わしながらゾンビを蹴散らして行く
ナイト・リッチは余裕なのか,不敵に笑って居る
【お前は戦場が見えていないな..敵に背中を向けるのはNGだ】
俺はその言葉を聞き後ろに振り返る..そう”ナイト・リッチ”が召喚した将軍に気付いてなかった…
⦅ドォン⦆
凄まじい音と共に俺は吹っ飛ばされる
「すっかり忘れてた..しっかりしないとな..この装備のお陰だな..後でお礼言わないと」
【お前の相手は私じゃない..この将軍だ…】
「良いじゃねぇか..将軍を倒してお前を倒して..俺はもっと強くなれそうだ」
…
「相変わらず無口だな…」
【断地風】
将軍が喋ったと思うと,物凄いスピードな飛ぶ斬撃が飛んでくる
地面が抉れ刀の振った向きにあった木は真っ二つになっていた..それを見た俺は少し震えた
「おいおい..あんなの食らったら1発KOじゃんか」
将軍は次々と”断地風”を放ってくる..周囲にいた兵士は巻き込まれて切り刻まれて行く
俺は将軍が技を放った後隙を見逃さず胴体に刀を振るう
⦅ガキン!⦆
「チッ..防がれたか」
振るった刀は鎧に防がれ弾かれその反動で両者が吹っ飛ぶ
将軍は衝撃により,動きが一瞬鈍くな。俺はその隙を逃さず攻撃を入れる
今度は防がれない様,鎧の隙間に攻撃を入れる
【オオオオオオ‼︎】
将軍は体に刀が入り込んだ瞬間,苦しそうな声を上げ始めた
それと同時に将軍の動きは止まり,抜刀の構えを始めた..すると,初めて将軍が俺に話しかけてきた
【我の体に傷を付けた者はいつぶりか..今から放つのは私の全力だ】
【貴様が死ぬか,私が死ぬか..さぁ!最後の一戦だ..】
正直驚いた…さっきまで無口な者が勝負を仕掛けてきた
俺はその言葉を受け止めて,苦笑しながら質問の答えを表す
「分かった..その勝負受けて立とう」
…
…
…
⦅ジャキン‼︎⦆
金属音が鳴り響いた瞬間,両者は背中を向け刀を振るっていた
【見事…良い太刀筋だ…貴殿に武神の加護があります様に…..】
将軍はそんな一言を残して,この世を去った…実に見事だった
「貴方と勝負でき事を嬉しく思う…」
俺は将軍が被っていた装備に語りかけた…正直危なかった…装備がなければ俺は瞬殺だろう…
♦︎
あの少年では将軍は倒せないと思っていた
将軍は100年前の騎士副団長をしていた..その実力は確かなものだった
だが,その将軍が今敗れた..あの少年はそこまで強くは無かった..驚いた
異常な成長速度..戦いへの適応力..武器の扱い全てが今の戦いで成長している
【彼奴は危険だ..いつか,我々組織を狙いにくる..なら,此処で潰さねばならん…確実に】
♦︎
将軍の弔いが終わり,”ナイト・リッチ”に目を向ける
何やら焦って居る様で,焦って居るのが丸わかりだ..
俺は”ナイト・リッチ”の前まで歩き,1つ質問をする
「お前の切り札の将軍はもう死んだ…このまま村から立ち去るか?」
…
⦅フッ⦆
少し間を置き,鼻で笑った”ナイト・リッチ”は話し始める
【我は”第四階級幹部ナイト・リッチ”仕事は最後までやるさ..弾けろ‼︎ゾンビ共】
“ナイト・リッチ”の掛け声により暴れ回っていたゾンビが爆散し毒液を撒き散らす
「まさか,此処での自爆かよ…」
【我は”ナイト・リッチ”主人様が生きて居る限り生き返るぞ】
【さらばだ..村の少年…貴様は運命に翻弄されて行くんだ..こんな所で,使徒の夢を諦めたく無かった…】