「マイケル..新しい装備ができたって本当?」
「あぁ..パルデニウム装備よりも強力な物だよ」
俺は村長こと,マイケルに呼び出されていた..どうやら新しい装備の試着をするらしい
「装備はもう練習場にあるから」
流石村長..準備がいい
数日前..“ナイト・リッチ”が進行してきた夜..
村には被害は無かったが,数人兵士の命が消えた
その人達のおかげで無事勝利し,村を守ることができた…
俺はその兵士の墓に近づき,手を合わせた…
「…」
「今日も平和であります様…」
俺は兵士の墓を後にし,練習場に向かうのであった
冷たい風が強く吹いた…その時,「頑張ってこい」と言わせた気がした
「これが,新しい装備だよ」
「なんか,ちょっと地味だな…」
装備は黒色で,よく,兵士がつける様な装備に少し似ている
「この装備はコプライド鉱石で作った物だよ..この防具は強い衝撃を受ければ受けるほど軽くなる」
「武器はそこにある,ドーズの双爪…この武器にはスキルがあり,減った耐久力の分攻撃力が上がる武器だ」
「両手で持たないと効果が発揮されないから注意してね」
マイケルは分かりやすく,装備や武器の説明をしてくれる
どうやら,俺の戦闘を見て相性のいい装備を作ってくれた様だ..
「ありがとう..そういえば..数日前,幹部とか上がとか言ってたんだけどわかる?」
マイケルは少し考えて,思い出したかの様に説明してくれる
「数日前君が戦ったのは”ナイト・リッチ”..4人の幹部のうちの1人だ」
「上の命令ってのは,3皇帝からの命令だろう..幹部よりも上の存在だ..厄介なのに目をつけられたね…」
「教えてくれてありがとう..取り敢えず,武器の練習をしようかな」
♦︎
【”ナイト・リッチ”がやられたよ..温厚な奴だったのに】
4つの椅子の内,1つの椅子に座る人形が喋り出した..“第三階級幹部 パペット・ロッド”だ
【仕方が無い..彼奴は対人戦には向いてなかったんだ..戦闘目見ていたけど物凄く焦っている様だったな】
【あんな小僧に負けるとはな…】
重装備をして,刀を腰にかけている者が呆れた様に人形に答えた…“第二階級幹部 武神”だ
そこに1人の皇帝が口を開く
【同じ召喚者としてはいい奴だが,彼奴は弱すぎた..此処には弱い奴はゴミだ…】
【あの少年は私達の存在に気づくだろう…お前達はただの駒に過ぎないのさ】
【全くだ…なぜ,此処まで弱いのか..正直私はこんな物かと考えてるよ…】
この2人は,”第三皇帝ハデス・ロードバート” “第二皇帝ジークベルト”この勢力の中心的人物の2人だ
【ボスは弱者に容赦はない..死にたくなければ,はずあの少年を殺すことだな】
そう言い,”第一皇帝ダルス・ベーグルト”は幹部達に睨み,大きなため息をついた
彼等はアンデット勢力の中心に位置する地位を持ち,彼らによりアンデット達は動いている
これは他の勢力をも抑えるほどであり,この三柱は潰れてはならない存在…
また,4人の幹部が束ねるのはそのアンデットの指揮官である…
その1人が落ちた事で一部のアンデットは暴走状態に突入..
村の被害は大きくなりつつある
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