大通りから少し離れたところにあるオフィスビル前の広場には、小さな噴水を囲むようにベンチが置かれていた。
平日はおそらく、OLやビジネスマンで賑わうのだろうが、今は閑散としている。
「ここ、この前偶然見つけたんだ。休みの日は全然人がいないの」
噴水の縁に乗り、バランスを取って歩いていたハルは、ザックを振り返った。
「――それにしても、スゴイ偶然だよね」
「へっ!?」
ぼんやりとハルを見ていたザックは、ハッと我に返った。
「隣の席にザッキーがいるのに気付いた時、超びっくりしたよ」
「あ、ああ、そ、そうだね」
我ながらしどろもどろな口調に舌打ちしたくなる。
「(ああ、ほんまあかん、今日の僕。ボケてる場合ちゃうのに)」<*************
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