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翔太 side


何だか変な感じだ。今日、亮平から可愛いを何回言われただろう?

結局あの後、出前のピザを二人で頬張り、恋バナをして帰路についた。

俺ってそんなに可愛いか?

と言うより俺の男らしい所ってどこだろう。

一応体も鍛えているんだけど。

もしかして蓮と付き合いだしてから女の子みたいになってるとか・・・

これはアイドルとしても大問題だ。

亮平に相談してみようかな。

蓮の約束通り、4時前には自宅に着いた。

蓮が帰ってくるまで、まだ時間はある。別れたばかりの亮平に電話をする。


翔太💙 『あのさ、相談あるんだけど』


亮平💚 『はぁ?何?さっき話せばよかったのに』


後尤ごもっともだ。だが、今降って湧いた悩みなんだ仕方ないだろう。

亮平に相談すると〝そんな事、気にしてるの?かっこいいも可愛いも持ち合わせてるなんてアイドルとして最強じゃん〟と言われた。

嬉しい事言ってくれる。今日の亮平は俺に甘々だ。

ついつい嬉しくって長話になり、次の休みに2人で買い物に行く約束をした。ランチは俺の奢りで。


翔太💙 『俺と亮平って服のセンス被るよね。今度俺の着てない服貰ってよ。迷惑じゃなければ』


話に夢中で、蓮が帰ってきてる事になんて全く気づかなかった。


翔太💙 『じゃぁまたな今日はありがとう楽しかった。次の買い物も楽しみにしてる』


なんだか背中で殺気立つものを感じ、後ろを振り向くと蓮が静かに立っていた。


翔太💙 『おいびっくりするだろう〝ただいま〟くらい言えよな』


蓮 🖤 『言ったけど・・・楽しそうに誰と話してたのかな?』


なんか怒ってる?


翔太💙 『あっあのおかえり・・・亮平だよ。ごめん気づかなくて。蓮今日亮平の家でね・・れん?』


無言で蓮は洗面台に向かうと手洗いをすませてドカッと機嫌悪そうにソファーに座った。こう言う時どうしたらいいんだろう。変なこと言って怒らせたくないし・・・折角2人で今日は焼肉食べに行くのにこんな雰囲気じゃ嫌だ。


翔太💙 『蓮、お風呂入ってから行く?』


蓮 🖤 『どこに?』


翔太💙 『えっ忘れちゃったの?焼肉行く約束だろ』


蓮 🖤 『あぁ・・・今日は疲れたからまた今度』


翔太💙 『何で?俺楽しみに待ってたのに。次っていつだよ』


蓮 🖤 『翔太くんは1日館さんとお茶してたんだろ。こっちは仕事で疲れてんだよ』


翔太💙 『そんな言い方ないだろう?蓮のバカ』


何も手に持たずに家を飛び出してしまった。

俺の家なのに・・・

近くにあったベンチに座った。

だんだんと日が暮れてきて、どんどん悲しくなって涙まで出る始末だ。

これじゃぁ本当に女の子じゃないか。

蓮と付き合って、涙もろくなった気がする。

俺の事なんてどうでもいいんだ。

一緒に焼肉行くのすごく楽しみにしてたのに。

蓮にとっては忘れちゃうくらいのどうでもいい事だったんだ。


翔太💙 『うう゛っ』


蓮 🖤 『いつまでそこにいるの?』


翔太💙 『お前が俺の家にいるから、帰れないんだろうっう゛』


〝はぁ〜〟とめんどくさそうに蓮が溜息をついて、隣のベンチに座った。

近くに座るのも嫌なのかよ・・・涙がポロポロ出てくる。


翔太💙 『何だよ嫌いならそう言えばイイだろう。女の子みたいに泣いてキモい奴だって。今ならまだ間に合うぞこんな女捨ててくれて構わない』



蓮 side


何?なんかまた一人で抱え込んでるな。

仕事で疲れてたのはホント。

焼肉はすっかり忘れてた。

家を飛び出して行った翔太くんをすぐに追いかけなかったのは、ちょっとした悪戯心だ。

ずっとベンチに座っているのは部屋から見えてたので分かっていた。

突然泣き出したので事態を重く見て慌てて声をかけた・・・でこの状況だ。


蓮 🖤 『取り敢えず家に戻ろう。ここじゃ目立ちすぎる』


ベンチを立ったタイミングで街灯がパッと点いた。

すると今し方泣いていた翔太くんが急に笑顔になって


翔太💙 『なんだ、まだ頑張ってたんだ!良かった消えたままじゃなくて』


蓮 🖤 『何の事?』


翔太💙 『街灯だよ。この前チカチカ消えかかってて、お前も頑張れよって言った所だったんだ。頑張り屋さんだなお前』


この人は街灯にまで優しいのか?


蓮 🖤 『電球取り替えただけじゃないの?』


至極当然の事を言うと、途端に顔色を変えてまた、泣き出した。

何で?情緒不安定だな今日は・・・俺のせいか・・・


蓮 🖤 『とにかく家に帰るよほら』


歩いている途中、泣きながら何やら呟いている。

家に帰るなり自室に逃げ込もうとした翔太くんを捕まえる。


蓮 🖤 『どうしたって言うの?俺も冷たく当たって悪かったよ。本当に仕事で疲れちゃってて、つい意地な悪い言い方をしちゃって、焼肉の事もごめんね約束してたのに』


翔太💙 『いいんだ。俺だけが楽しみにしてたって事だろ。暇な俺は亮平と一日お茶してただけだ』


んっ?阿部ちゃん?館さんじゃなくって?


蓮 🖤 『阿部ちゃんと居たの今日?聞いてないけどそんな事』


翔太💙 『別に誰と過ごそうがいいだろ。それに言おうとしたのに、聞いてくれなかったじゃないか』


なんかイライラして、翔太くんの話聞かなかったかも。


翔太💙 『新しい子に取り替えちゃいなよ!蓮は嫌いなんだろこんな気持ち悪い女の子みたいな奴。わぁぁうう゛っ俺は捨てられるんだ』


蓮 🖤 『翔太くん落ち着こう。捨てたりしないし、俺は翔太くんだけだから好きなの。嫌いになんかならないよ』


翔太💙 『嘘だね!街灯みたいに、新しい女の子に取り替えちゃうんだ。可愛い男なんてキモいんでしょ』


蓮 🖤 『ふはははっは街灯って痛っ叩かないでっ、 翔太くんは気持ち悪くないよ。ほらおいで』


いつもの〝おいで〟に翔太くんは飛び込んできてくれなかった。また、翔太くんを傷つけたみたいだ。

最悪だ。また明日から二人とも忙しくなる。翔太くんは一人でお風呂を済ますと、晩御飯も食べずに布団に入ってしまった。

ベットの隅で俺に背を向けて縮こまっている・・・


蓮 🖤 『翔太、こっち向いて』


翔太💙 『疲れてるんだろ、黙って寝ろよ』


蓮 🖤 『また明日から会えなくなるよ。喧嘩したまま過ごすの嫌なんだけど』


翔太💙 『俺だって嫌だ。でも不安でいっぱいなんだ。俺男なのにどうしちゃったんだろう』


あぁそういう事か・・・俺や阿部ちゃんは何年もかけてこのセクシャルな問題に向き合ってきたけど、翔太くんは違うからな。今まさに葛藤してるんだ。自分で乗り越えないといけない壁にぶち当たっているんだ。誰もその答えは教えてあげられない。


蓮 🖤 『翔太くん、ちょっと俺たち暫く距離をおこう』

君と僕のユートピア

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