テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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双子に生まれて

第23話 - 第23話手紙

1,632

2024年02月25日

#nmnm注意

#stpr

#桃愛され

#声優さん

#自傷行為あり

Aya

ーーー次の日ーーー

青「桃くん！おはよ！」

桃「ｽｰ……ｽｰ……」

青「あれ？寝てる……」

桃「ｽｰ……ｽｰ……」

青「寝顔…可愛いな」

桃「ん…」

青「あ、起きた？」

桃「……こ…青？」

青「うん、朝だよ！おはよう」

桃「…おはよ」

青「まだ眠いんでしょ」

桃「ん……」

青「桃くん見て！」

桃「……ん？」

青「ゲーム機！」

桃「んぇ？」

青「大きいのはさすがに持って来れないからさ！Switchぐらいは大丈夫かなって！」

桃「……なんで持ってきたの？」

青「桃くん、僕がいない時1人でしょ？暇かなって、あとは桃くんがゲーム好きだから！」

桃「…………」

青「いらなかった？」

桃「……いる」

青「暇な時やってね！後で対戦しよ」

桃「うん…」

青「じゃぁ、そろそろ行くね」

本当に眠そうw

桃「……いってらっしゃい」

青「うん！行ってきます！またね！」

桃「…………」

ーーー学校(昼休み)ーーー

青「今日の先生終わるの遅いっ！」

nb「青くん」

青「もー！何！？早く行かないとって……」

nb「あ、ごめんね」

青「ううん、何？」

nb「ryにぃから面会拒絶の話聞いた」

青「うん」

nb「俺……嫌われちゃったのかな…」

青「……嫌われたと言うか……信頼されてないんだと思う」

nb「……信頼か」

青「……信頼取り戻すの難しいけど、絶対諦めないでくれる？」

nb「諦めないよ！だって僕の家族だし！」

青「ありがとう」

nb「あのこれ……手紙書いたんだ。これなら渡せるって言ってたの」

青「渡しておくね」

nb「……3人分あるけど平気かな」

青「様子見ながらあげてみる」

nb「ありがとう」

青「いーえ、じゃぁ行くね！」

nb「うん！行ってらっしゃい」

ーーー病院ーーー

青「桃くん！来たよーってあれ？」

いない……

青「あのすみません、桃くん検査とか行ってますか？」

ナース「今日は桃さんは無いですよ？」

青「そうですか」

トイレかな

ーーー10分ーーー

青「っ……遅いっ！なんで！？どこ行ったの！？」

探すか！！

青「えぇ？いないんだけどっ！！」

あとどこいってない……屋上だ

青「まさか……違うよね！？」

ーーー屋上ーーー

ﾊﾞﾝｯ

青「はぁはぁっ！桃くん！！！」

桃「ﾋﾞｸｯ……」

青「何してんの！？端にいたら危ないよ！」

桃「……フェンスあるから」

青「でも危ないから！こっち！」

(引っ張る)

桃「…………」

青「もー、探し回ったんだよ？」

桃「…………」

青「病室に待ってても帰ってこないし、探しても見つからなし、焦った〜！」

桃「……」

青「桃くん、戻ろ？」

ーーー病室ーーー

青「桃くん、ゲームしようよ！あっ！その前にご飯！」

桃「……」

青「朝ごはんちゃんと食べた？桃くん起きてなかったから朝ごはん来てなかったけど、その後食べた？」

桃「…………」

青「……食べてないならお昼ご飯少し食べよ！」

桃「……」

青「ほらもうあるし、食べよ？何がいいかな……お味噌汁は食べれるでしょ？」

桃「……聞かないの？」

青「……聞いて欲しいの？」

桃「…………」

青「僕は桃くんが言ってくれるまで待つよ。」

桃「……」

青「言いたくなったら言って？でも1人で追い詰めないで欲しいな、僕達双子だよ？辛い思いは半分こ！でしょ？」

桃「…………フェンス高かった」

青「フェンス？」

桃「屋上から落ちようとした……でもフェンス高くて無理だった」

青「あぁ……結構高かったね」

フェンス、ナイス！

桃「…………」

青「……なんで死のうとしたの？」

桃「…………」

青「大丈夫、受け入れるから」

桃「もう……生きたくない」

青「ん……」

桃「……青がいるから大丈夫って思った……でも…いつかはまた苦しい日々に戻らないといけない…そう考えたら、今、ラクな気持ちだから今のまま死にたいって思った……」

青「そっか……嫌だもんね。辛いところに戻るの」

桃「…………」

青「でもね、僕桃くんに嫌なこと言うね。僕嘘つけないから」

桃「……」

青「僕はまだ桃くんに生きて欲しい。前にも言ったけど、まだ桃くんと一緒にやりたいこといっぱいある！それは絶対楽しい事なの！でも桃くんが居なくなったら出来ないの……楽しいことこれからの楽しみが消えて僕もいなくなっちゃうかも」

桃「…なんで」

青「そのぐらい桃くんが好きだから！今もね赤にぃと相談して桃くんが帰ってきても大丈夫なように部屋割りを替えようって話してるし、桃くんが苦しまずに暮らせるように考えてるの」

桃「……」

青「例えばだけど、赤にぃに会いたくないなら、家にいても会えないようにするし、部屋から出たくないってなら出なくていい。どうかな？」

桃「……なんでそこまで」

青「僕ら家族全員桃くんといたいからだよ」

桃「……会えないなら意味ないじゃん」

青「会えなくてもいいんだよ、一緒に住んでるって分かれば。この提案したの僕なんだけど、赤にぃに話したらすごい悲しそうな顔してた……家にいるのに話せないし、会えないんだって……でも桃の為なら我慢するって」

桃「っ…………」

青「桃くん愛されてるよ……みんなから」

桃「嘘…だもん」

青「……信じる信じないは桃くん次第だから強制はしないよ！あと黄くんも橙くんも待ってるよ！あの二人、桃くんのベットで寝てるんだからw」

桃「え？」

青「桃くんの匂いがして安心できるんだって！可愛い事するよね！」

桃「…………」

青「桃くん、橙くんと黄くんに会ってみる？」

桃「ﾋﾞｸｯ……」

青「嫌なら大丈夫だよ？」

桃「嫌ってないの……？俺こんな兄ちゃんなのに……」

青「嫌ってたら桃くんのベットで寝ないでしょうが」

桃「…………」

青「どう？会ってみない？会いたがってるよ2人とも」

桃「…………会い…たい」

青「ん！今日連れてくるね！」

桃「え、今日？」

青「だって会いたいって思った時に会わないと会うの怖くなっちゃうでしょ？」

桃「………………」

青「連れてくるね」

桃「……ん」

青「大丈夫！僕がいるんだから！」

桃「わかった……」

青「あとこれ……nbくんから手紙」

桃「………」

青「ここに置いとくね」

……表情が暗くなった……二人の分はまだ駄目かな……

桃「………」

青「あ、僕もう昼休み終わちゃう！また放課後来るね！」

桃「…ん」

青「またね！」

ﾊﾟﾀﾝ

桃「……手紙」

ｶｻｯ

〜〜〜〜〜

桃くんへ

体調の方は大丈夫？良くなってるといいな！

ryにぃから、多分桃くんは勘違いしてるって聞いて……誤解解きたいなって思って手紙書いたんだ。僕達はね、桃くんがまだ桃くんの家族を好きって思ってるだろうって考えてたの。だからまだ好きでいられるのなら早く桃くんの家族の方に戻って幸せになって欲しいなって話してたんだ。多分桃くんは、早く戻って欲しいってところだけ聞いたんだと思う。そんなこと思ってないよ！！本当の家族のところに戻って、幸せになって欲しい……それはあるけど、実際、桃くんが戻るの寂しいって思ってる。寂しいけど、僕達は桃くんの幸せを1番に願ってる。

この手紙呼んで、信用してくださいとは言わない……でも僕達は桃くんを捨てるような事は絶対しないし、桃くんのこと家族だと思ってる。

だから、いつでも戻ってきていいからね！僕達は桃くんを、全力で受け止める覚悟はできてるから！

nbより

〜〜〜〜〜〜〜

桃「っ……おれの……ごかい？」

思い違い……？

確かに話は途中からだったけど……

違う……これも嘘だっ……

嘘じゃなきゃっ……

あれ……俺……どうやって人の事信じてた？

桃「……青」

青の事は信じてる……嘘ついた事ないから