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17号「18号、どうしたっ!?」
18号「17号ぅ、私……アイツがすごく苦手みたいだ」
徐々に、顔が赤くなっていく18号。
17号「ほら、言わんこっちゃない。だから、奴は俺の獲物と言ったんだ」
18号「それが、こういう意味だなんて、分かるわけないだろぉ」
17号「何を言われたか知らないが、お前オーバーヒート気味だぞ。少し休んだ方がいい。俺が奴との戦い方を教えてやるから、耳だけは澄ましていろ」
不機嫌かつ不愉快な様子で、瓦礫に腰掛ける18号に代わって、前に出る17号。
17号「おい! 孫悟飯、また会ったな」
孫悟飯「17号! お前こそ、もう来ないんじゃなかったのか? 師匠との絆を守らせてくれて、実はいい奴だったと思っていたのに、仲間を連れて来るなんて見損な……」
17号「見損なったぞ! 孫悟飯!」
孫悟飯「えっ? いや、それ僕のセリフ……」
17号「分からない奴だな。お前が師匠との誓いを守れているか、見に来てやったというのに……この様とは!」
孫悟飯「じゃあ、なんで仲間の女の子に、僕を攻撃させた!?」
17号「アイツは18号。俺の双子の姉であり、同じ組織なのは事実だが、勝手に一枚岩だと思わないで頂こうか。俺の制止を振り払い、勝手にお前を攻撃したのは、18号の意思だ」
孫悟飯「そ、そうだったのか。でも見損なわれる覚えなんて、どこにも……」
17号「気付いていないようだな。これは、師匠のお里も知れたもんだ」
孫悟飯「僕のことはともかく、師匠を馬鹿にするなー!」
17号「そうだな。確かに、師匠を責めるのは筋違いだった。さすがの師匠も、お前がこの程度の道徳心すら持ち合わせない人間だとは、思わなかったのだろう」
孫悟飯「そんなこと言われても、身に覚えのない……僕は一体、何をしでかしてしまったというんだ?」
17号「お前は、師匠の面目が丸つぶれになる行為を行った。それは、女性に手を上げるということだ」
孫悟飯「なっ!? 僕は生まれてこのかた、女の子をぶった事なんてないぞ!」
17号「いいや、話し声までは聞こえなかったが、お前がした事は、しかとこの目で見届けたぞ。お前は確かに、18号に対して手を上げた」
会話中の短い時間内で、必死に記憶を辿る悟飯だが、18号のジャブとハイキックを受け止めたこと以外、思い出すことはできなかった。
孫悟飯「確かに、いきなり殴られたり蹴られたしてビックリしたけど、本当に殴り返してなんかない!」
17号「では聞くが、お前は18号の蹴りをどうやって防いだ?」
孫悟飯「それは手を上げて……ハッ! そ、そういうことか。僕は気付かないで、女の子に酷いことを……」
17号「見苦しいぞ! 言い訳無用!」
孫悟飯「ご、ごめんなさい!」
17号「謝る相手が違う……だろ?」
孫悟飯「申し訳ありませんでした! 18号さん!」
18号「へっ? 私? ま……まぁそこまで言うなら、許してあげない事もないよ?」
孫悟飯「ありがとうございます!」
18号(な、なるほど。これが孫悟飯の倒し方……。まさか、こっちが頭を使わせられるハメになるとはね……)
17号「帰るぞ、18号!」
18号「えっ? で、でも……」
17号「いいから。ドラゴンボールZ・超武闘伝2で負けた方が、飯おごる約束だろ?」
18号「あ、ああ……」