テラーノベル
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「仁ちゃん、最近キス上手なったなぁ」
「は!?」
俺の家の寝室で仁ちゃんの素っ頓狂な声がこだまする。
「ずっと下手やったのに、最近どんどん上手くなってるやん」
「…人は成長する」
「あんなに長い間下手やったのに?」
「うぜ〜お前…」
下手と言われたのが気に障ったのか笑いながらも怒っている様子だった。
でも、絶対おかしいやん。
付き合った当初からいつも俺のキスについてこれずへろへろになっていたのに、どんどん舌使いが上手くなり最近は俺の舌に絡みつくようなキスをするようにまでなった。
「…誰かと、練習とかしてへんよね?」
考えたくない、と思いながらもそんな言葉が出てしまう。
「んな訳ねーだろ、バカか」
すっぱりと答える仁ちゃんに本当にそうなんだろう、と思うものの納得がいかない。
不満そうな顔をしている俺に仁ちゃんも思うものがあったのか俺から離れてスマホをいじりはじめた。
まずいと思って仁ちゃんに謝るために声をかけようとした時、スマホの画面に何となく見覚えのあるアイコンが見えた。
気づいたら仁ちゃんの手からスマホを奪っていた。
「ちょっおい、何して…」
怒ろうとする仁ちゃんにスマホの画面を見せながらそのアイコンを指差す。
「これ、AV見れるやつやろ」
「っ………!」
仁ちゃんが一気に動揺する。俺も仁ちゃんに惚れる前は一丁前にそういう興味があったので知っている。
動揺しているあたり、消し忘れなどではなく見ているという事なのだろう。
「ふーん…仁ちゃんこういうの好きなんや」
「い、いや……ちが…」
「俺のじゃ足らんかったん?やっぱ女の子の方がええの?」
今はこういった関係だけど元はと言えば俺が仁ちゃんに無理やり迫ったようなものだった。
俺もそういう趣味ではなかったけど、仁ちゃんももちろんそうだった。どんなに俺が仁ちゃんに夢中でも結局根本の部分は自分には塗り替えられないのか、と悲しみがこみあげる。
責めるような事じゃないと分かりながらもさっきの不安もありそんな言葉が勝手に口から出てしまう。
「違う!……その、」
俺の表情を見て動揺した仁ちゃんが強く俺の肩を掴む。俺が仁ちゃんの目を見ると真面目な顔から気まずそうな表情に変わる。
俺が肩にある仁ちゃんの手を撫でると、少し身体をびくりとさせるがおずおずと口を動かす。
「やり方を、調べるために……見てただけで…」
「………やり方?」
自分が思っていた可能性と何も繋がらない単語が出てきて困惑する。
「お前にやられてばっかだから、俺なりに、その……」
そう言われた瞬間、体から力が抜ける。良かった。別に興味がうつった訳ではなかった。ちゃんと俺がきっかけでそんなものまで見ていたなんて、どれだけいじらしいんだろう。それなのに俺は疑うような事言うて…。
「ごめんな、勝手に嫉妬して変な事聞いて…」
「別にいいよ、でもちゃんと俺のこと信用しろよな」
「うん!」
そう言って仁ちゃんをぎゅっと抱きしめる。仁ちゃんも恥ずかしそうに俺を抱きしめ返してくれる。
そんな幸せに浸っている時にふと、違う疑問が頭に出てきた。
「……どんな内容?」
「え?いや、それは…」
「言えない内容なん?」
「………」
仁ちゃんが何も言ってくれないので勝手にアプリをタップした。
ざっとタイトルとパッケージが出てくる、そしてそこに並ぶのは『フェラチオ』という単語だった。点と点が繋がる。
「あーなるほど…それでキスも上達したんや?」
中を見られたのが分かったのに気づいた仁ちゃんがばっと俺から離れてベッドから距離を取る。スマホをオフにして返したがよほど恥ずかしかったのか気まずそうに顔を伏せて床に座り込んでしまった。
俺のためにフェラなんて一生懸命勉強してたんや。そう思うと仁ちゃんが愛おしくてたまらなくなった。
「じゃあ、実践してや」
「は!?」
「ん?そのためにお勉強してたんやろ?成果見せてや」
わざと挑発的な言い方をして仁ちゃんの顎を撫でながらその顔を見つめる。焦る様な表情をしながらも欲しがるような目をしていた。エッチの時の仁ちゃんの瞳。
困惑しているような態度をしてるけど本当はしたいと思ってるのがすぐ分かる。
顎を撫でていた人差し指を仁ちゃんの唇に押し付ける。
「口、あけて?」
優しく言うと仁ちゃんは不安そうな顔をしながらも言われるがまま口を開ける。こういう時の仁ちゃんは素直だ。
少しMっけがあるんかなぁ…それを言ったら俺がSになっちゃうんかな?なんて思いながらその口内に人差し指を挿れる。
舌を撫でるように指を動かすと唾液でぐちゅぐちゅと音がなり仁ちゃんの唇から唾液が零れ落ちる。
「ふあっ、うっ」
こういうの指フェラっていうんやっけ。実際にするとこんなやらしいんや。
指で口の中を弄っているだけなのにもう行為に及んでいるような気分になる。だって仁ちゃんのアレの時と同じ顔をしてるから。
「指でそんなんやったら俺のなんて咥えられないで?お預けかあ、今日は…残念やなぁ…」
そう言うと仁ちゃんはぎゅっと目を閉じて、必死に俺の指をちゅぱちゅぱと吸いはじめる。口内では舌で指の色んな部分を舐め回している。
「なんや、仁ちゃんもちゃんとしたいん?俺も仁ちゃんにていほしいねん」
そう言って口蓋を指先でなぞると小さく喘ぎ声を漏らしながらも俺の指を噛まないように耐えていた。
その姿が可愛くて健気で…ますます興奮する。
指を仁ちゃんの口から引き抜くと大量の唾液が溢れ出す。けほっと軽く咳をする仁ちゃんの顔をティッシュで綺麗に拭う。
「ほんまに上手やね、そんなに頑張ってくれたん?俺のために」
「しゅんた……」
息を切らしながら俺を見つめてくる。その手は俺の太ももに添えられて力がこもっていた。
俺の言葉に返す余裕もないぐらい欲情してる仁ちゃんにゾクゾクする。
いつもあんな感じなのにスイッチ入るとこんないやらしい子になっちゃうんやもんね。
こんな姿誰にも見せたくない。一生俺だけのもん。
ベルトを外してチャックを開けてそれを出す。仁ちゃんの姿を見て俺のものは完全に勃起していた。
仁ちゃんのごくりと生唾を飲み込む音が聞こえる。
「舐めて?」
あんなにも欲しがっていたのにおずおずと手を伸ばして顔をちかづけてくる。仁ちゃんの息遣いがそれにかかると思わず身体が震える。
ぺろぺろと俺のものを舐めはじめる。まるでわんちゃんみたいですごく可愛い。
何よりあの仁ちゃんが俺のを必死に舐めているのが背徳的で、それだけで頭が溶けそうな快感を感じる。
先程のように舐めようとしているがそれが動くので上手くできず、苦戦している様子がますます愛おしくなる。
でも俺もそろそろ限界で意地悪をする余裕もなくなっていた。
「かわええねぇ…お勉強の成果、見せてや。ちゃんとフェラして俺の事イかせて?」
頭を撫でながら言うと仁ちゃんが潤んだ瞳で見つめてくる。直接的な言葉を使った事で余計高まったようで、今度は直ぐに俺のものに手を添えて先っぽを口に含む。
さっきの様子とは打って変わってうっとりしたような顔で激しく舌を動かして先端の部分を舐め回し、ちゅぱちゅぱと音をたてながらカウパー液ですら味わっているようだった。
そのいやらしさと背徳感、何よりも刺激で思わず声が漏れる。ほんまに上手いやん、仁ちゃん…。
そんな俺を上目遣いで見上げて少し満足そうな顔で俺の裏筋を舐める。ゾクゾクとした刺激が身体をつく。
いつもと違う、俺に攻められて情けなくて可愛い仁ちゃんと違う顔。
「仁ちゃん、いつからそんないやらしい子になったん…?」
息を荒くしながらも仁ちゃんの頭を撫でる。
「…だれの、へいらよ…」
舐めながらも俺にそう文句を言う仁ちゃんに笑っていると、仁ちゃんがカリの部分をくりくりと舐めてくる。
思わず口から声が出そうになる。仁ちゃんはしっかりと男が気持ち良くなる部分を分かってやっている。なんていやらしいんだろう、と身体が熱くなる。
口でしてもらうのってこんなに気持ちええんや…。相手が仁ちゃんだからなんかな?
俺もすごく興奮してかなり限界が近くなっていた。
「仁ちゃん、今度は口でじゅぽじゅぽしてや。いつも俺が仁ちゃんのここにしてるみたいに」
上半身を伸ばして仁ちゃんのお尻の割れ目部分を撫でる。
「あうっ」
不意打ちが効いたのか俺のものから口を離して仁ちゃんが可愛い声をあげる。
「服の上から撫でただけやで?俺の舐めて興奮して、敏感になってるんやね」
仁ちゃんの頭を撫でながらそう言うと悔しそうな顔をながら俺を睨んでくる。
そんな顔されたらもっといじめたくなってまうやん。ほんまにあざといんやから…。
俺の挑発に火がついたのか、仁ちゃんはすぐに俺のものを口に含んだ。喉にのまったり歯があたらないように気をつけながら俺のものを口内におさめる。
仁ちゃんのぬるついた口内と少しざらついた舌、いつものと違う包まれる感覚に身体がビクビクと震えて息が出る。
ぎりぎり根本には届かないぐらい入りきると、仁ちゃんはまた俺を見つめる。
「ふふ、俺の感じてる顔、見たいんや?えっちやねぇ…じゃあ、もっと頑張って?」
仁ちゃんの言っていた目的は『自分ばかり気持ち良くなっているから返したい』のではなく、『自分が気持ち良くなる姿ばかり見られて悔しい』のだと理解して仁ちゃんらしいなぁなんて思う。
俺の言葉にのった仁ちゃんは根本まで含んだそれから口を先端部分まで離しもう一度含む。それを何度も繰り返す。
いつもは自分が動いているので不思議な感覚になる。でも、最高に気持ちがいい。
自分の身体に伝わる刺激も必死に俺のものを出し入れする仁ちゃんの姿も全てが何だか罪深く感じてぞくりとする。
「んっ、ふっ」
「っ……はぁ、仁ちゃん…すっごく気持ちええよ…」
俺が声を漏らすとさらに動きが激しくなる。仁ちゃんは夢中で俺のものを貪りながら腰をうねらせていた。きっと仁ちゃんのものも反応して、身体が疼いて仕方ないんだろう。
こんなにご奉仕してもらったんやから、終わった後はもっとたくさん可愛がってやらんと。
どんどん激しくなる刺激に思わず腰が浮きそうになる、もう耐えられない。
「仁ちゃん…っ、だすで…」
限界を伝えるために仁ちゃんの肩に手を置くが動きは止まらない。俺のそれを離そうとしない。
「ちょ、仁ちゃん…っ、このままだとでてまうって…!」
焦る俺を見て仁ちゃんは舌で裏筋を舐めがら先端を吸うように力をこめる。その刺激にギリギリで耐えていたものが崩壊する。
俺の精子が仁ちゃんの口内にたっぷりと射精される。苦しそうな顔をしながらもその間口を離さずに仁ちゃんはをれを受け止めていた。
やっと全てができった俺のものからちゅっと音をたてて口を離す。俺が荒く息をしながら仁ちゃんを見ると少し嬉しそうな、いやらしい表情で口内の俺の精子を見せてくる。
「らしすぎらろ」
そのあまりにいやらしい姿に心臓が鼓動した。釘付けになって言葉が出ない。
少し苦しそうにしながらもごくんとそれを飲み干す。
「仁ちゃん……そんなエッチなことまで勉強したん…?」
苦しそうに俺が聞くと仁ちゃんは優位に立っているのが嬉しいのか目を細めて俺の顔を見る。
「こうすると嬉しいんだろ?」
ほんまに、やらしいわ…。
「…当たり前やん。仁ちゃんに俺を喜ばすためにしてくれたんやもん」
仁ちゃんの頬を撫でながらそう言うと、思っていた答えと違ったのか顔を赤くする。
行為そのものの気持ちよさもだが、何よりも仁ちゃんが俺のためにこんな事を勉強して、本当にそれをして、愛情を示してくれた事がすごく嬉しかった。
「俺も仁ちゃんの愛情に応えへんとな?」
ニヤリと笑って仁ちゃんをベッドの上に押し倒す。予想通り仁ちゃんの股間が膨らんでいて、それを指でつうっと撫でると仁ちゃんが声をあげる。
「俺の舐めてるだけでこんなに欲情して…ほんまにやらしいなぁ…。気持ちいいの、いっぱいお返ししてあげるからな?」
「あ、舜太…」
先ほどの行為中と変わって少し怯えるような瞳をする仁ちゃんに余計心を掻き乱される。
そんなギャップばっか見せられたらもっともっと好きになってまうやん。
「ここからは俺のターン、な」
焦って何かを言おうとする仁ちゃんに深く口付けるといつもと違う苦い味がした。
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やりすぎた。
分かっていたのに、舜太にこういう事をされると倍返しされてるって。
行為が終わって数分ったのにまだ体に上手く力が入らない。きっと明日はピラティスでやっと良くなったはずの腰も痛くなっているだろう。
こいつはどれだけ体力があるんだ。何回射精された?いや、させられた?頭がぼうっとしてそんなバカなカウントをしようとするが最中は常に意識が飛ぶような感覚で覚えているわけもなかった。
「水、もっといる?俺が飲ませたろか?」
「いや、十分…」
ぐったりする俺を気遣うようにバカを言ってくる舜太に投げやりに答える。何でこれで元気なんだこいつは。
舜太が俺の方に身体を向けてじっと俺の顔を見てくる。
「何だよ」
「勉強のため言うてたけどさー…ぶっちゃけこういうの見て抜いたやろ?仁ちゃんだって男やし」
「それは…まあ、勃つし……」
まだその話を続けるのか…と恥ずかしく思いながらも正直にそう答える。男としての本能はどうにもならないものだ。
「嫉妬するなぁ…俺は仁ちゃんでしか興奮しないのに…」
寂しそうな表情をしながらしれっとそんな事を言う舜太に思わず顔をしかめる。本当にこいつは…。
でもそんな様子を見ると犬がしょぼんと反省しているような姿に見えて黙っているのが何だか申し訳なくなった。
「………俺だってその……」
「何?」
「その、アレを見てじゃなくて、舜太と自分を重ねて想像して……ぬ、いただけで……」
ああ、言いたくなかったのに…。顔が熱くなる。
女優側に自分を投影するなんて、バカみたいだと思いながら、舜太にそれをして悦ぶところが見たかったなんて。
実際にはほとんど舜太に主導権を握られて攻められて、奉仕させられて服従させられるような感覚に自分が悦んだだけだった。本当に恥ずかしい。
こいつとする前は性欲も薄い方で関心もほとんどなかったのに。AVで普通に抜くことだってできたのに。全部舜太のせいだ。
…それでも舜太の快感で歪む顔が見れたのは唯一の成果だったが。
「何それ…仁ちゃんって、本当に俺のこと大好きやん。嬉しいわぁ俺…」
噛み締めるように舜太が抱きついてくる。行為の終わった後の汗ばんだ肌がピッタリと張り付く。
その時舜太のものが固くなっていることに気づいた。
「もっかいしよ?」
「いや無理無理無理…」
「そんなかわええ事言われたら我慢でけへんよ、優しくするから。な、一回だけ」
「お前そういうの絶対守らないだろ!…んっ」
守るつもりのない約束を言いながら俺に口付けてくる舜太に、俺は呆れと後悔を感じながらも諦めて目をとじた。
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プリ小説・テラーと共にコメントやスタンプくれる方のおかげで書くの頑張れます😇
忙しいと言いながら最近たくさん書いてしまってすみません…😇
ちまちま書いてたネタを…つい仕上げたくなってしまって…ここまで書いていいのか…?と葛藤しながらも結局筆がのって完成させてしまいました…。
受けの立場を受け入れつつもしゅんちゃんを見返してやりたい!と常々思って頑張るじんとくんってかわいいと思うんです。
でもなんやかんやと負けちゃうっていう。
そのじんのしゅんちゃんから喧嘩とかイタズラ引っ掛けてじんとくんがおい!ってなりながらも許しちゃうところが好きなんですよね。甘えたいんだろうなーと感じて、でもちょっと意地悪な所もあるように感じて…。たまにサイコパス出たりするしゅんちゃんにはちょっとSの片鱗を感じるんです…。
あとラジオでじんとくんが「人が必死に何かをして苦しんでる顔が好き」(意訳)みたいな話もしていたのでそれも込みで色々妄想して書いていました。
行為中に余裕のないじんとくんばかり書いてるけど、しゅんちゃんを焚き付けて必死な顔する姿にきゅんきゅんしてるじんとくん、みたいなのも書きたいですね…。健全でもエロでも。
コメント
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毎度毎度神作品ありがとうございます🙇♀️
11,725
りりしゅな