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教室リーグ~底辺モブ生徒が分析スカウターで超名門校の序列をぶっつぶす~
第99話 - 第99話 【観測者への感謝】迷いを捨てた女王の無慈悲なる蹂躙!たった一人で座る頂点の玉座
38
928文字
2026年06月12日
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2026年06月12日
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一人きりになった選手控室。
久条亜里沙は、まだその胸の鼓動が、静まらないのを感じていた。
壁にかけられたモニターには、次の準決勝の準備が、音もなく映し出されている。
(勝った。けれど)
脳裏に蘇るのは、美崎沙羅のあの最後の瞳。
そして延長戦で自らが放ったあのあまりにも悪魔的な「最後の一手」。
あれは私の言葉ではない。
あの男――音無奏が授けた毒。
久条は、初めて心の底から理解した。
私一人では勝てなかったと。
彼女は、静かにスマホを取り出すと、たった一行だけメッセージを送った。
相手はもちろん、観客席のどこかで見ているはずの音無奏。
それは、女王が脚本家に送る初めてのそして本当の意味での「感謝」だった。
〈私ひとりなら負けていた。最後の一票を呼んだのは、あなたよ〉
その後の準決勝は、もはや一方的な試合だった。
対戦相手は、福岡代表の菅原莉子。
九州ブロックを圧倒的な実力で勝ち上がってきた強豪だ。
しかし美崎沙羅との死闘を乗り越え、自らの「勝利」の意味を問い直した久条の前では、彼女の弁論はあまりにも無力だった。
迷いを削ぎ落とした久条の言葉は、情熱でも共感でもない。
ただ勝利のためだけに、最適化された冷徹な「論理の刃」だった。
その切っ先は、相手の思考の揺らぎを逃さず、弱点を分析対象として数式のように解体し、容赦なく突き崩していく。
その姿は、もはや弁論者ではなく、機械仕掛けの処刑人のようだった。
結果は【93対7】圧勝。
そして決勝戦。
相手は北海道代表、磐瀬真帆。
粘り強いディフェンスでここまで勝ち上がってきた北の雄。
だがその鉄壁の守りも、今の久条の前では脆い砂の城に過ぎなかった。
女王はもはや誰とも戦ってはいなかった。
ただ自らに課せられた「勝利」という、絶対的な「責務」を完璧に果たしているだけだった。
そこには熱狂も、対話も存在しない。
ただ淡々と結果を刻むだけの孤高の支配。
決勝戦の結果は【91対 9】
再びの圧勝。
天宮記念ホールに、万雷の拍手が鳴り響く。
全国大会優勝。
久条亜里沙が、初めてその玉座を手にした瞬間だった。
だがその黄金のトロフィーを掲げる女王の笑みには、温度がなかった。
観客の誰一人、その笑みが本物かどうかを言い当てられない。
――玉座の上で、女王は誰よりも孤独だった。
#主人公最強
ウサギ様
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麗太
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コメント
1件
もう、もう……! 最後の一文、ゾクゾクしましたよ……。女王の孤独がひしひしと伝わってきて、胸がぎゅっとなりました。音無さんに送ったあの一行が、すべてを物語ってますね。「私ひとりなら負けていた」って、あの女王がそこまで認めるなんて、それだけ彼の存在が大きかったってことですもんね。頂点に立ったからこそ、余計に感じる孤独……この先、女王はどう変わっていくんでしょう。楽しみであり、少し切ないです。