( ゴジラたち、怪獣のその後の物語
怪獣たちが普通に喋ります。基本的に会話ばっか
ゴジラ視点)
自分が何故、産まれたのか分からない。何故、生きているのかも、分からない。ただ、これだけは分かる。『自分は人間に造られた』
「ゴジラさ〜ん、聴こえますか〜。」
この声、聞いた事がある。あの時、あの場所で。だが、誰なのかは知らない。俺は重い身体を上げ、海面へ向かう。出た先には、あの時の蛾みたいなやつがいた。
「…なんだ、、。」
「良かった〜、聴こえてたぁ! 貴方とお話がしたくって! 」(=^▽^=)
見ているこっちが眩しくなるほどの笑顔で話しかけて来る、蛾 。
「…話すといっても、自分は何も知らないぞ、、。」
「それでは、私が色々教えてあげますよ!! 伊達に300年、生きてますから!!」
「…」( ゚д゚ )
この蛾、300年も生きてるのか。…そう言えば自分はどれくらい、生きてるんだろ。まあ、分かるわけないけど、、、。
「…教えてくれるなら、それは嬉しい、、。」
「えへへ。では、私の住む島に行きましょ!! ここでは、貴方の脚に負担を掛けてしまいます。」
「あ、ああ?」
モスラの向かった島は、小さなさ孤島だった。静かで、心地好い場所だ。
「そい言えば、お前、名前は?」
「はいっ! 『モスラ』と言います! よろしくお願いしますね、ゴジラさんっ!」(≧▽≦)
「ああ、、。面白い奴だな。」(-_-)
「えへへ、そうですかねー。」(*´∀`*)
モスラは本当に物知りで色々な事を教えてくれる。自分たち以外の怪獣の事、前に戦った『ギドラ』についても。(美味かった by ゴジラ)、ここ数日の間はモスラの話を聞いている。今まではずっと一人で、仲間もいやしない。話す相手も聞く相手も。だから、時間の流れが遅く感じていた。だが、モスラと話していると、時間の流れが早く感じる。
「何故だろう、、。」
「…うーん、、それは多分、貴方が自分の人生を楽しんでいる証拠では無いでしょうか?」
「人生を、、?」
「はいっ! 自分にとって、快感な時こそ、時間を忘れやすいものです。」
「なるほど、、。」
確かに、話すのは楽しいと思ってる。、、もっと早くに、モスラと出会えていたら、自分の人生を半分くらい無駄にせずに生きてたかも知れない。まあ、済んだことだ何を言ったって意味が無い。
ある日、モスラが「私の子供を紹介したいっ!!」なんて言って来た。なんでも、モスラの一族では自分の力を使って卵を創り出し、そこから子供が産まれるんだとか、、。
「子供相手なんて、どうすれば、、。」
「ねぇねえ!!」
「はあぁ〜い!! どうしたの?娘。」
「お母さん。あいつ、誰??」
「礼儀がなってないな、食うぞ?」
「食えるもんなら、食べてみやがれいっ!! 私は、上手くないぞっ!!」(#`Д´)
(こいつ、めっちゃ乗り気やん、、。)(・_・;)
「こらぁ、二人共~~! 仲良くしてくださいよ~」
(´Д`;)
「親子みたいねぇ?未来。」
「えぇ、姉様。」
双子は、微笑みながら三匹の会話を眺めていた。
「なぁ、、ずっと気になってたんだが。あの戦い時にいた人間は誰なんだ? 確か、み、、さ、とだったか、、?」
「まあっ!! 三里さんのお名前をご存知なんですね! 良かったぁ!!」
「…合ってたんだ。 自分でも、よく覚えてたなって思う、、。」
「自分にとって、気になる事は意外に覚えてますからね~。」
自分にとって、気になる事、、か。そうか、自分はあの人間の事が頭から離れないでいるんだ。
「三里、かぁ。お前はその、三里について何か知ってるか?」
「三里さんは動物保護団体のお仕事をなさってる方でして、とても、相手思いでいい方です!」
「あぁ、なんか面白い奴なのは分かってる。」
自分の何十倍もある相手に喧嘩売るくらいだし。
「…また、会えると思うか?」
「はいっ! 貴方は会えますよ!! 私とは違って身体も丈夫ですし。」
「? 丈夫だから、なんなんだ? お前も、会う事は出来るだろう?」
「えぇ、、。ですが今の状況、いつ、他の怪獣が現れるか分からない。…私は貴方と違って身体も丈夫ではないですし、特殊な能力もありませんから。」
「…。そうか、、。」
「私はいつ、死ぬか分かりません。でも、もし、私が死んでも次の代が私の意思を受け継いでくれる。」
「お前の子供か?」
「はい、、。本当は、もっと娘と一緒にいたいですが、我儘は言ってられませんからね!」
そう言って笑うモスラ。無理してるんだな。自分とは違って、何かを背負い、誰かを守る。どんなに頑張っても、本当に感謝してくれるのはごく一部だけなのに。
「お前はそれでいいのか?」
「いいんです。皆さんが幸せになるのなら、私たちは何だってします。これは、私たちの責務ですから。」
「そうか、。、、俺にはよく分からない。誰かの為にした事がないし、今まで一人だったから。だが、今の自分は、ちゃんと仲間と言える存在がいる。もし、モスラが死んだら、俺は多分、悲しくなる、と、思、う、、。」
「…ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ、ゴジラさん。貴方を一人にはしません。例えこの身体が消えようとも、私は貴方方を見守っていますから。」
『 母さまや、先代のモスラたちも皆さんを見守っていますから 』モスラは優しく微笑んだ。
「…じゃあ、俺も手伝うぞ。」
「えっ、?」
「思い残す事なんて無いし。それに、俺の産みの親みたいなもんだしな『人間』は。…それで、お前も一人で背負わなくて済む。」
「…でも、。」
「自分が決めた事だ。お前には、色々教えてもらった。その恩返しだと、思ってくれ。」
俺も興味を持った。『誰かを守る』という事に。多分、モスラと一緒にいたから影響が出たのかも知れない。ああ、これからの人生が楽しみになって来た。明日はどんな一日になるだろうか。前までは、全く見いだせなかった明日が今じゃあ、希望で満ち溢れてる。初めて『生きている』実感がした。そうだ、今の俺は昔の俺とは違う。もう、
『 一人じゃない 』
END