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この部屋で、君と暮らす。
「え、まじで……この部屋、二人で住むの?」
そう言ったのは、おんりーだった。
手に持ったスーツケースを玄関に置いたまま、あまり広くないリビングを見回している。
「うん、台本にも書いてあったよ。“同棲ドッキリ系企画”って。」
にこにこと笑いながら、おらふくんは冷蔵庫を開けた。
すでに食材が揃っているあたり、スタッフの気合いが感じられる。
「てか、これドッキリじゃなくてガチ企画じゃん。」
「うん、ガチ。1ヶ月まるっと同棲、配信も日常も一緒……って感じみたい。」
「……近すぎない?」
「ダメだった?」
おらふくんの声が、少しだけ沈む。
その変化におんりーは思わず言葉を詰まらせた。
「いや、ダメじゃない。……むしろ、困るくらいには嬉しい。」
ポツリと、そう呟いたおんりーの言葉に、おらふくんの目がわずかに見開かれる。
けれどそのまま、何事もなかったように微笑んで、こう返した。
「そっか。ならよかった。」
――それが、同棲生活1日目の夜。
寝室は一つ。
当然、ベッドも一つ。
「俺、床で寝ようか?」
「いや、それはさすがに申し訳ないでしょ。ベッド広いし、シングルじゃないし。」
「……じゃあ、一緒に寝る?」
「……うん、そうなる、かな。」
電気を消すと、部屋はしんと静まり返る。
真っ暗な空間、唯一の光は窓から入る月明かり。
「ねぇ、おんりー。」
「ん?」
「この生活……意外と悪くないかも。」
「……俺も、そう思ってた。」
小さく笑い合ったその瞬間、
“仕事だから”という言い訳が、ひとつ崩れ落ちた気がした。
隣にいる君の体温が、すぐそこにある。
だけどまだ――まだ、これは始まったばかりだ。
次回:「おかえり、と言える幸せ」
おらふくんが初めて料理をする!?(マジ???)
二人の距離がぐっと近づくイベントをお楽しみに!
どうでしょうか!結構頑張りましたw
それでは!おつら!✌!