鈴花 side
初デートを意識して選んだワンピースも、彼のために選んだ可愛い下着も、彼相手ではなぜかロマンチックに働かない。
恋愛ってちっとも思い通りにいかない….
そこが〝もどかしかったり〟〝いじらしかったり〟して『愛おしい』に変わるのだと、彼を愛して気付いた。
彼の反応や行動は予測不能で少しも私の思い通りにいかない。
レストランの予約時間ギリギリになんとか間に合った二人は、ロマンチックな大人な空間に、慌てて身なりを整えた。
互いに、はだけたシャツやワンピースを整え、席につくと二人同時に、お上品にクスッと笑った。
鈴花 笑える・・・
翔太 こんなはずじゃなかったのに・・・もっとスマートにかっこよく・・・
鈴花 フフッ楽しい♡これだけで十分幸せ・・・ありがとう翔太
こんなに素直に彼に感情を出せるのは、彼が真っ直ぐ〝嘘〟〝偽り〟なく私に真っすぐ応えてくれるからだ。
食事を終えてエレベーターに乗ろうとすると彼が手を差し出してきて恋人繋ぎして乗り込んだ。
閉まると同時に唇を奪われて腰抜けになった私を彼が支えた。目的の階層に着きドアが開きエレベーターから降りると‥
鈴花 翔太ここ違うよ?
降りる階層を間違えている事を伝えるものの、手を引いてルームキーをかざすとホテルの一室に入る。
鈴花 ちょっと‥んっ////どういうこと…はぁッ
部屋に入るなり性急に私を欲する彼に唇を奪われる
翔太 side
今日の鈴ちゃんは可愛すぎた。いつもと違うテイストのワンピースに新しい花柄の下着まで身に付けて
翔太 こんな可愛い鈴ちゃん♡脱がせなきゃ失礼でしょ?
そう言って部屋に入るなり彼女を求めた。唇を奪い蕩けた彼女のワンピースを脱がすと、可愛い下着姿の彼女を抱っこしてベットへ運んだ。
白いシーツの上に寝転んだ彼女が美しく照らされて、恥ずかしそうにしている姿がより僕を欲情させる。
鈴花 電気消してよ・・恥ずかしい
翔太 思ったんだけど‥ベットの上の鈴ちゃんの言う事、聞いてあげられそうにない^ ^
鈴花 はい?どういう意味?
翔太 んっ?鈴が嫌がる事したくなるって事♡♡♡ 鈴、綺麗もっとよく見せて
恥ずかしそうな彼女が〝やだぁ〟と艶やかに言うもんだから煽り上手と言うほかないだろう。
何を言っても彼女の言葉は僕には逆効果に働く。普段彼女の方が優位な立ち位置だからか、どうしても寝床を共にすると意地悪してしまう自分がいる。
翔太 ねぇ本当に可愛い♡鈴ちゃんの白い肌によく似合ってる
鈴花 わかったから、もう服返して
翔太 えっ?まさかこのまま帰るとか言わないよね?
鈴花 あのねぇ、一体いつまで見られてなきゃならないのよ
いつだって余裕があるのは彼女の方で、いつだって僕は子供扱い。
ふと窓の外の景色に目を向けると25階から見える夜景がキラキラと輝いていた。
翔太 じゃぁ僕が服着せてあげるから、鈴ちゃん立って
彼女を夜景の前に立たせると下着姿の自分が映っているのに気づき俯いた。後ろから彼女に抱きつきブラのホックを外すと予想外の僕の行動に盛大に慌てる姿が可愛くってこれだけでも十分満足なんだけど・・・
首筋に一つ鎖骨あたりに一つと赤い花を咲かせた。夜景をバックにガラス越しに映る彼女は、また格別に綺麗で彼女も恥ずかしさが相まっていつもより興奮しているように見える。
肩紐を外し露わになった彼女の胸を口に含むといつもより感じているのか艶やかな声で鳴いた。
鈴花 んっ///はぁっあっもぅやだぁ////無理だから….恥ずかしいからやめて////
翔太 あ〜もう可愛すぎる
結局彼女をたっぷり味わい尽くし、帰りの車で笑顔が漏れ漏れの俺と、終始恥ずかしいを連呼し続け僕の良いように抱かれ続けた膨れ顔の鈴花を乗せた車は彼女の家へと到着した。
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