俺がそう言った時、お医者さんは顔を顰めた。
『どこまで動くか見たいので、できる範囲で足を動かしてください』
右膝を動かす。
「これ以上は、伸びません」
そういうと、お医者さんは『分かりました』と言って病室を去っていった。
数分後、何か資料を持って戻ってきた。
『日向さん、前に後遺症の話をしたのを覚えていますか?』
「はい」
『日向さんは、下肢機能障害の第10級11号の、1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すものに当てはまってました』
「それって、なんですか?」
『日向さんの場合、関節、、右膝の動く範囲が健康な足の可動範囲の2分の1以下に制限されています。』
「これって治らないんですか?」
『リハビリしても治るかどうか、、』
その時、1つだけ気になることがあった。
「じゃあバレーはどうなるんですか、、」
そう、バレーのこと。
俺には、バレーが全てで。
バレーができなくなった俺を想像ができなかった。
お医者さんの言葉を待つ。
『おそらくできなくなるかと、』
その言葉を聞いた時、頭の中が真っ白になった。
コメント
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日向がいないと烏野は機能しなくなるよね最強の囮がいなくなるもんね
( ̄^ ̄゜)日向ぁ〜(泣)