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タングルド

168 - 第168話<好きだったひと1>

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2024年02月23日

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「雪〜こっちこっち」


店の真ん中に大きな生簀があり、そこから引き上げた新鮮な魚を調理するという人気の居酒屋の掘り炬燵式の席には15人ほどのメンバーがすでに盛り上がりを見せていた。


同窓会というか普通に飲み会のようだ。


「豊田さん久しぶり」

爽やかに微笑む男性は、全く記憶がなかった。


「ぜったいオレのこと覚えてないですよね。いいですけど、とりあえず」

と言って、名刺を差し出してきた。


あははは、結局そうなるよね。


席に座るとまずは名刺交換から始まった。


「雪ってISLAND美人秘書なんだよね」


「“ただの”秘書です」


一人一人名刺の交換をしていくと浜田敦が最後になった。

必要無いよね。


「久しぶり」とだけ話してお酒の注文の為、スタッフを呼ぶと今回の幹事であるはるかが「冷たっ」と言って笑っていた。


だって、必要無いでしょ黒歴史なんだから!と、言いたかったが微笑みながらスルーした。


何だかんだこの中のメンバーはよく会っているらしく、15人まで集まったのは初めてらしい。


女性陣は半数は姓が変わっている、考えたらアラサーだし、結婚していてもおかしくはない。

男性陣は皆独身だった。


近況の話は仕事の話から誰が結婚しただの、秒読みだのと話題は尽きなかった。


それまで和やかだった会話がようこの一言で一変した。

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