wrwrd短編集

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ㅤㅤㅤ　ㅤ　　　　ㅤ zm×em

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ㅤ　　　　　　 　ㅤ　学パロ

ㅤ　　　　　　　  ほのぼの寄り

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ㅤ　　　　　　　　　 zm『』

ㅤ　　　　　　　　 　em「」

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ㅤem視点

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ㅤ私は先月こちらの学校に来ました

ㅤ席は空いていた…窓側の1番後ろです。

ㅤ隣はゾムさん…ですぐに挨拶してきました

ㅤ二次元の世界に来たような、そんな感じですね。

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ㅤゾムさんは出会った初日から

ㅤ私に意地悪をしてきました

ㅤノートに落書きをしたり、消しゴム隠したり

ㅤ彼なりの愛情表現だそうです。

ㅤ正直意味分かりませんけど嫌われてないなら

ㅤよかったです、

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ㅤzm視点

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ㅤ隣にエーミールってやつが来てから

ㅤ毎日が楽しくなった、 ええ玩具になる笑

ㅤこの間エミさんに言った愛情表現というのは

ㅤ本当のこと、嫌いじゃない

ㅤ寧ろ好きよりではある。

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ㅤエミさんが転校してきてから

ㅤ数ヶ月が経った頃、

ㅤ親から転校すると伝えられた

ㅤ父の転勤によるものだった

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ㅤエミさんに伝えたくない…な…

ㅤいつも通り仲良くしていたい

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ㅤそれなら、普段より優しくするようにしよう

ㅤ後悔はしたくない、傷付いて欲しくない

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ㅤem視点

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ㅤ「ゾムさん、ボールペン返してください」

ㅤ『ええ〜？』

ㅤ「今から直しをするんです」

ㅤ『しゃーないな』

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ㅤ前までのゾムさんなら有り得ない行動

ㅤこういうときの対処法は

ㅤゾムさんのをこっそり借りる… か

ㅤまわりの人に申し訳なさそうに借りるか です

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ㅤ「最近ゾムさん優しくないですか？」

ㅤ『俺が？エミさんに？笑』

ㅤ『んなわけないやろ〜』

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ㅤと笑いながら

ㅤ私のノートに落書きをするゾムさん。

ㅤどうやら私の勘違いのようでした…？

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zm視点

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ㅤ担任に 放課後みんなの前で言うよ？ と

ㅤ声をかけられた

ㅤ目立つのは好きだけど

ㅤこういう目立ち方は好きじゃない。

ㅤだから断った

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ㅤでもエミさんには伝えたくて

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ㅤ『俺、実は転校する』

ㅤ『今日で終わりなんや』

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ㅤと伝えた

ㅤその時のエミさんの顔は忘れられなかった。

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ㅤもう会えないと思うと俺の心を締め付ける

ㅤ俺はこの時、

ㅤエミさんのことを好きだと初めて自覚した

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ㅤem視点

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ㅤ今日でお別れだなんて、

ㅤ私はすごく悲しくなりました

ㅤ何故ゾムさんはもっと早く

ㅤ言ってくれなかったのでしょう。

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ㅤ私が転校してきた日からの出来事を

ㅤ鮮明に思い出す

ㅤあの時、僅かに私の心は揺らいだ

ㅤあぁ、きっと恋をしていたんでしょう。

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ㅤ《連絡先…》

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ㅤとふたつの声が重なる

ㅤこれから先も繋がっていられるように。

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ㅤ　　　　　　　　　　　　　　　　　　終