右を指したので、友一は右に顔を向けようとした瞬間、「パシャ」という音が聞こえ、目だけを正面に動かすと、友一は思わず顔ごと正面を向いてしまう。
友「おい、京…!」
京「先輩の仮装、撮っちゃった♡」
京「あと、先輩右向いてないんで負けですよ」
友「それとこれは違うだろ?!」
友一は予想外のことに大声を出してしまう。
京「あ、」
心「ねぇ、また友一の声がしなかった?」
志「わたしもしたわ」
友「となりの試着室に居んのかよ…!」
京「あ、良いこと思いついちゃった」
友「は?」
友一は嫌な予感がしながらもそれ以外に選択肢が無いので聞くしかない。
京「先輩、となりの心木さんたちに僕たちがここにいること、バレたくないですよね?」
友「…あぁ」
京「10秒のくすぐりに耐えたら写真も消しますし僕も出て行きますけど、どうしますか?」
友「やるよ」
友一はくすぐりに耐える自信があったので、あっさりオッケーしてしまう。
京「では、いきます♪」
いきなり脇に手を入れてきた京は、今日一番の笑顔だ。それに包帯だけの仮装は、すぐはだけてしまう。
京「いーち」
次は足だ。足には一番くすぐりに耐えられる自信があったので、声を1ミリを出さない友一に京は頬を膨らませた。
京「にーぃ」
急に京の手が止まった。
京「さぁーん」
京「しぃー」
京「ごぉー」
が、時間はどんどん過ぎていくことに友一は少し驚きながらも、耐えられる自信が大きくなっていった。
京「ろぉーく」
急にくすぐる場所がふとももに変わり、思わず「ひゃあ」と声を漏らしてしまう。
京「しぃーち」
友「んん、ひぃwやめ、」
京「はーちぃ」
友「おwおまぇ、あとで覚えて、」
友一はふともものくすぐりに慣れていないので、耐えられずに少し色っぽい声を漏らしてしまう。
京「きゅー」
友「はぁwもうwらめへふあさいw」
京「じゅー!」
はぁはぁと息を切らす友一に京は嬉しそうに「どうでしたか?」と聞く。
友「…別に。」
京「あれぇ意外と気持ち良さそうにしていたのになぁ?」
京は友一の背筋をなぞった。
友「ひゃあ?!」
京「wwwもう先輩面白い…!」
友「あのなぁ…!?」
京「んまぁ、ほんとはチャレンジ失敗ですけど今回のところは成功にしますんで、早く先輩も着替えてくださいね。僕は先に四部たちのところに戻りますよ」
こうして俺と京の2人きりの長い時間が終わっていった。ところで、友一がパーティーにこの仮装を着たのは、京に写真を撮られたままなので、少しの間は京の思い通りになってしまう友一であった。
コメント
9件
片切くんかわよいですね..😖💕💕
お疲れさまでしたぁぁぁぁ(゚∀゚) 最後の最後まで楽しかったです!! 良い作品に出会えてよかった…🎁✨ ありがとうございますっ 次回作も楽しみにしてます♪((は?)) …でも!もし次回作が出たときは 必ず見ますね👍🎃
今回で最後になるので、少し長めですが最後まで読んでいただけるとありがたいです。今まで応援していただきありがとうございました‼︎