第8話:答えはひとつじゃない
視点:湊斗、新、斗亜、尚永、燈稀、莉亜
教室の放課後。俺たち6人は、なんとなく集まっていた。
このモヤモヤした気持ちをどうにかしなきゃと思いながら。
湊斗
「みんな、正直に言うよ。俺は莉亜のことが好きだ。けど、みんなの気持ちも知ってる。だから…」
沈黙が続いた。
新
「俺も湊斗が好きだ。けど、友達として大事にしたい。無理に奪い合いたくないんだ。」
斗亜
「俺も…不器用だけど、湊斗が好きだ。だからこそ、強く言えないんだよな。」
尚永
「俺は新のことが好きだ。こんな風にみんなが悩むのって、悪くないなって思う。」
燈稀
「俺は尚永のことが好きだ。みんなそれぞれ、思いは違っても、繋がってる。」
莉亜
「みんなの気持ちもわかる。私も湊斗のことが…」
言葉が詰まる。でも、素直に言った。
「好きだよ。」
誰かが笑い、誰かが頷く。
答えはひとつじゃないけど、互いの気持ちを尊重していこうって決めた。
それが、俺たちの新しいスタートだった。







