「 うッ ………… ッ ………… おぇ … 」
花が … ッ 花が … 止まらない …
でも ッ……………………
正式名称は「嘔吐中枢花被性疾患」
遙か昔から潜伏と流行を繰り返してきた病である。
片思いを拗らせると口から花を吐き出すようになる。
それ以外の症状は確認されていない。
吐き出された花に接触すると感染する。
根本的な治療法は未だ見つかっていない。
ただし両思いになると白銀の百合を吐き出して完治する。
俺が最初に 、 この気持ちに気づいたのは 、 h国との戦争の時だった 。
俺はその時に初めて 、 人に助けてもらう喜びを知った 。
「 さぁ 、 諸君 。 h国から宣戦布告が届いたぞ 。
相手が来る前に 、 私達の方から攻めようじゃないか 。 」
この戦争は 、 今のメンバーで慣れ始めた頃に起きたものだ 。
「 え ー っと 、、、
最近 、 俺らの近くになんか塔が立ってるから 、
それをぶっ潰して追い返すことが今回の目標や 。
んじゃあ 、 俺の口からみんなの配置について言っていくな 。
文句はうけつけへんで 。 」
「「「 りょうかーい 」」」
トントンが 、 一人ひとりの配置について言っていく 。
「 全員 、 それぞれ部下を率いて戦ってくれ 。
まずは 、 後方支援組 。
え ー 、 ロボロ 。
お前は 、 戦局を見て 、 みんなに連絡を回す役を頼む 。
グルさんの命令を伝えるのも頼むな 。
エーミールは 、 ロボロのサポート 。
作戦を考えるのも 、 二人でやってくれ 。
兄さんは 、 資源 ・ 物資の調達 。
そしてそれをみんなに運んでくれ 。
戦場を駆け回るから 、 戦力にもなる兄さんが向いてると思うんやわ 。
しんぺい神は 、 仮説医療室で部下の治療をよろしく 。
あんまり 、 からかわんようにな 笑 。 」
名前を呼ばれたメンバーが返事をし 、 頷く 。
「 次に 、 後衛組 。
まず 、 大先生と…コネシマ 。
二人は前衛組が討ちもらした敵の一掃をよろしく 。
新人部下も後衛に入れるから 、 そいつらの様子も見てやってくれ 。
あと 、 ショッピ 。
ショッピは狙撃銃で前衛の支援を中心に行ってくれ 。
前衛が危なくなったときは 、 前衛に行って暴れても大丈夫や 。
ただし 、 部下は連れて行かんように 。
オスマンは敵の支援物資を断つことを中心に行ってくれ 。
もうひとり ……… あ 、 チーノ 。
チーノは敵の混乱を起こしてくれ 。
嘘の情報を流してもいいで 。
ただ 、 前衛の方にも行ってええけど 、 暴れは禁止で 。
いいな ? 」
不満そうなやつもいるが 、 全員頷く 。
「 残りのメンバーは前衛や 。
基本的に全員好きに動いてくれていい 。
ただ 、 大まかにやってもらいたいことは伝えとくで 。
ゾム 。
ゾムは気配消すのが得意やから 、 それを中心に使って敵の上層部の排除を頼む 。
塔への侵入もゾムが頼む 。
らんらんは 、 刀剣中心の部隊やから 、 戦場に広く展開して他の部隊と共闘してくれ 。
シャオロンは 、 敵の金庫に忍び込んで 、 全部パクってこい 。
部下も忍び込むのがうまい奴をつけるから 。
頼んだぞ 。 」
「 おっけ ! まかせとけや ! 」
俺はこの時 、 楽勝だろうと思っていた 。
だって 、 この俺やで ?
行けるものだと思っていた 。
まさか ………
あんなことになるなんてな 。
戦争は明らかに俺たちが有利な状況で 、 進んでいった 。
俺は一通り暴れ殺しまわり 、
らんらんは鬼になって 、
シャオロンは盗みを成功させ 、
トントンはなんか…おもろいことしてる 。
俺はそろそろいいかと思って 、 ロボロに小型インカムで塔に向かうことを伝え 、
単独で塔に向かった 。
塔は思っていたより大きかった 。
勿論 、 俺はいつもどおりダクトを通り 、 幹部室と総統室に向かった 。
記憶力が悪かったのか 、 ロボロも見つけられない場所があったのか 。
見覚えのない部屋があって 、 俺は気になってその部屋に降りた 。
勿論油断はしていなかった 、 と言いたいんやけど …
睡眠薬が充満していたのに気づかずに吸ってしまい 、 そのまま倒れたらしい 。
俺が目を覚ますと 、 明らかに拷問する部屋 … 牢屋?にいた 。
……… なぜか … 全裸で … 。
俺は抜け出そうと努力をした 。
けど 、 関節をしっかり固定されて少しも動けなかった 。
嫌な予感がした 。
h国の拷問官がかなりのサド ……… らしい … 。
俺は抜け出せないかと必死に暴れた 。
だけど 、 それも虚しく敵国の奴らが来た 。
俺は 、 流石に逃げるのは諦めた 。
敵国の奴らはwr国についての情報を持ってないかと聞いてきた 。
その時に俺の役職はバレていないことに気づいた 。
「 俺の地位はかなり低いほうやから 、 政治や軍関連の情報はなんも持ってない 。 」
俺は勿論 、 国についての情報は何も話さなかった 。
…… だけど 、 こんな言葉があいつに火を付けるとは思ってもいなかった ………
戦争は終わった 。
けど 、 情報担当の人達が慌てている 。
俺はロボロさんのところに行き 、 理由を問いただした 。
「 ロボロさーん 、 なんで皆さん慌ててるんすか ?
何かあったんっすか ? 」
ロボロさんが言いづらそうに口ごもる 。
「 …………… 」
目をそらしてすこし考えたあと 、 少し悔しそうに応える 。
「 ゾ … ゾムが … 帰ってけえへん ……
多分 … 捕えられて … 敵の本国に連れて帰られた … 。 」
…………
…… え … ?
ゾム … ゾムさんが …………… ?
ゾムさんが … ゾムさんが …
「 嘘ですよね … !!
…… ゾムさんが … ゾムさんに限って … そんなことあるわけ無いですよ !!! 」
ロボロさんが申し訳無さそうな目で見る 。
「 ショッピ 。
今は 、 動揺してる場合じゃない 。
すぐにでもゾムを取り戻さなあかn 」
「 じゃあ 、 俺が今すぐ行ってきます !!!!! 」
「 … ショッピ 。
落ち着け 。
策無しに突っ込んでもゾムは助けられへん 。
一回 、 頭冷やしてき 。
そしたら 、 一緒に策を考えよな 。 」
ロボロさんが俺の肩に手を載せ 、 そう言う 。
「 っ ……… すいません … ロボロさん … 」
俺はあの後しばらく放置された 。
居心地は 、 正直そんなに悪くなかった 。
全裸 … だけど … 暖房もついていて 、 湿度もちょうどよく 、 床は床暖房がついていた 。
……… いたれりつくせりだな … w
まぁ 、 俺が暇すぎてそんな事を考えていると 、
誰かが入ってきた 。
手には … 拷問器具のようなものを持っている …
「 お前が例のドS拷問官か … ? 」
そう問いかけると 、 男がとてつもなく喜んだ笑みを浮かべて
「 ンフフ … そうだ 。
俺の名前は … カリグラ 、 とでも呼んでくれ …
お前はとてもいい体をしている …
楽しみだ … 」
俺は勿論 、 覚悟を決めた 。
カリグラが早速準備に取り掛かる 。
机の上に器具を広げているようだが 、 俺からは見えない 。
俺はなにかされるまで 、 目を閉じることにした 。
…
……
………
…………
……………っ…
「 なんだ … ? 」
俺はなにか液体みたいなのをかけられたことに気づき目を開く 。
「 なんだ ? この液体はなんだ … ? 」
俺はカリグラに問う 。
だけど 、 カリグラはニチャァと気味の悪い笑みを浮かべ
「 楽しみにしといてね 〜 」
と言い 、 なにか玉のついた細長い棒を取り出す 。
思い出した 。
その棒は … 男がイ カないようにする 、 あの棒だった 。
「 お 、 おい !!
もしかして … ! 」
俺は拒否を全力で示すように暴れた 。
「 あぁ … 。
その 、 まさかだ … 。
そんなに嫌なら媚薬盛ってあげようか … ? 」
俺は目を見開き 、 口を閉ざす 。
「 ………………… 俺が楽しめなさそうだから … 盛ってあげよう ♪ 」
カリグラはそう言うと注射器を取り出し乱暴に俺に刺す 。
「 …… っ … 」
カリグラは媚薬が体内に入ったことを確認し部屋を出ていく 。
……… ?
なんや … これ …
暑い … 思考が奪われていく …
「 んッ … っ … ハァ ッ … ンァ ッ … 」
やばい … イキ たい …
風が吹くだけで ………………… 気持ちい …………
… … … …
ガチャとドアが開き 、 カリグラが入ってくる 。
「 いい感じになってきましたね 〜 ♪ ♫
じゃあ 、 早速 、 入れましょう ! 」
「 まっ …… まっt … ンンンン〜ッッッ♡!! 」
カリグラは 、 俺の言うことは無視して 、 ゆっくりと優しくいれていく 。
「 かわいいですね 〜 ♡
入れただけでイ キましたか ! 」
「 も … もぉ …… だめ … ♡ 」
カリグラは少し驚いたように小さく目を見開いた 。
すぐに 、 悦んだようなSな目で俺の醜態を舐めるように見た 。
「 やあっぱ 、 あなたは私好みですね … ♡
いじめがいがありますよ ♫ 」
そういうと 、 ゆっくりと指を動かし 、 中をどんどん掻き混ぜていく
「 やッ … ンァぁ … ぁぁァ … 」
「 大分狭いですね … ♡
初めてですか 。 嬉しいです ♪ 」
俺は考える間もなく 、 拷問され続けた 。
「 クソッ … ゾムさんが … 」
俺はあのあと部屋に戻り 、 ロボロさんの言う通り頭を冷やし続けた 。
「 何人で動くほうが良い … ? ゾムさんはどこに捕まってる … ? 」
俺は部屋にいる間もずっと考え続けていた 。
『 ジジッ … 全員 、 至急会議室に来てくれ 。 』
インカムがきた 。
内容はロボロさんが会議を開くとのことだった 。
もちろんゾムさんのことだろう 。
「 全員来たな 。
お前ら 、 お疲れ 。
今回の戦争 、 一応勝った 。 」
グルッペンさんが全員に労いの言葉をかける 。
だが 、 顔は曇ったままだ 。
「 なあ 、 グルさん 。
一応ってなんだ ?
もしかして 、 全員来てると言ったのにゾムが来てないのと関係があるのか? 」
トントンさんが怒り口調で聞く 。
「 それに関して 、 今からロボロを中心に会議で話をする 。
ロボロ 。 よろしく頼む 。 」
「 …… ああ 。 分かった 。
皆も察しの通り 、 ゾムが連れて行かれた 。
相手は先程戦ったh国だ 。
塔は俺らに崩されたから 、 ゾムがいるのは本国だろう 。
h国は恐ろしい拷問官がいると聞いている 。
今作戦を立てたから 、 急いでゾムを取り返すぞ 。 」
みなさんが静かに頷く 。
「 h国の城内地図をみんなの分持ってきた 。 」
そういい 、 ロボロさんが皆さんに地図を渡す 。
「 いいか ? みんな 。
作戦を話すで 。
h国は貿易が盛んな国 。 だから 、 国内に入ること自体は簡単や 。
国に入ったら 、 兵隊に見つかることなく城に向かってくれ 。
城に入ったら 、 正面突破部隊とゾム捜索班で分かれる 。
正面突破部隊は トントン 、 グルさん 、 大先生 、 コネシマ 、 エーミール 。
このメンツは 、 目立って混乱を起こしてほしい 。
どんなことをしてもいい 、 ゾムのことを探しても良いから 、 できるだけ時間を稼いでくれ 。
ゾム捜索班は オスマン 、 らんらん 、 シャオロン 、 兄さん 、 俺 、 ショッピ 、 チーノ 。
このメンツは基本一人で行動をして城内に侵入 、 そしてゾムを探して 、 見つけ次第脱出 。
それぞれ 、 動きは任せる 。
作戦は以上や 。 」
「「「 了解 。 任せてくれや ! 」」」
「 ッア ッ … ♡
気持ち イ ッ … ! 」
あ れか ら どれく らい ?
も う 、 あた ま
まわ ん な い 。
ガチャッッ
「 おいっ 、 誰だおまえ !!
ここは 、 今立入禁止だ っ !!!!
おい ! 返事しr … ウッ … 」
… ? だ
れ … ?
俺は今城の窓から侵入している 。
この城には 、 確認できない場所があるとロボロさんから聞いた 。
「 カハッ … 」
城の兵士の服を奪い 、 そこに潜入する 。
ロボロさんはその場所に入るのは見つからなかったらでいいと言っていた 。
でも 、
そんな暇はない 。
ゾムさんが今も苦しんでいるかもしれない 。
俺は 、 兵士の服を着てその場所に向かう 。
「 … ッ … … … ッ ! 」
なにか声が聞こえる 。
誰かが苦しんでいる … ?
もしかして …
そう思った瞬間 、
体が動いた
ガチャッッッ !!!!
勢いよくドアを開ける 。
俺の視界に飛び込んできたのは
快楽を与え続けられて
今にも壊れそうなゾムさんの姿だった 。
俺は怒りで我を忘れそうになった 。
だけど 、 そんなことをしてる暇はない 。
ゾムさんが苦しんでいる 。
俺はすぐに行動した 。
そばにいる拷問官にナイフを突き立て殺す 。
「 ゾムさん … ?
俺のこと分かりますか … ? 」
俺はひとまず確認で声をかけた 。
「 わ ッ わ かう ッ … ♡
アッン … ♡
しょっピ ぃ ♡
たすえて … ッ … 」
快楽によりとろとろで呂律が回っていない 。
かわいい …
俺は最初にそう思ってしまった 。
俺の理性も飛びそうなくらい匂いもすごかった 。
「 ゾムさん 。
触りますよ ? 」
俺はなんとか理性を残し 、 ゾムさんの拘束具を外そうとした 。
「 ヤッアァ … ♡
しょっピ ぃ … ♡ 」
肌に触れただけで大きく仰け反り 、 軽く跳ねる 。
「 っ ……… ゾムさん 、 頑張ってください 。
もう少しですから 。 」
拘束具を外すたびに喘 ギ 声 をもらすゾムさん 。
正直かなり エ ロ いし 、 俺の名前を呼ぶのもやばい 。
今度は陰○に入り込んだ棒を抜く 。
くそっ … イ ケ ないようにされてこんなにされるとか …
そう思いながらゆっくりと引き抜く
「 アッ … ッッ !!♡
ンア ッ ?!♡
まっ れ 、 まっ れ しょっ ピ ぃ … ♡
イ ク ッ イ ッ ちゃうッ … ♡ 」
俺は手を止めなかった 。
時間がかかると余計苦しくなると判断したからだ 。
抜いた瞬間 、 ゾムさんは跳ねながら気を失った 。
正直 、 ホッとした 。
他についていたものを取り 、 体を拭き 、 服を着せる 。
俺はゾムさんを抱え 、 城から出る 。
目が覚める 。
「 ここは … ? どこや … 」
俺は体を起こし周りを見渡す 。
窓際においてあるベッド 。
風に揺れるカーテン 。
カーテンを透け 、 優しく入って来る光 。
その光の先 、
ショッピが光に照らされ 、 俺の寝ているベッドに体を預けて眠っている 。
その姿を見ながら 、 しばらくボウッとしているとあの日のことが徐々に浮かんできた 。
「 っ …… !!!
そや 、 そや 、 俺 、 ショッピの前で何しとるんや ……… 。 」
顔を手で覆う 。
恥ずかしさでどうかしそうだ 。
しばらくその状態で色々考え 、
……… ショッピの頭を撫でる 。
「 ありがとうな 、 ショッピ 。
助かった 。
それと 、 悪かったな … 」
聞こえていてもいなくても 、 とりあえず謝る 。
女ならまだしも 、 男の 、 しかも俺の醜態を見てしまったんだ 。
ほんと申し訳ない 。
… でも 、 あのときのショッピはかっこよかった 。
やばいな 。
嬉しい … 。
その日のあとからだった 。
俺が花を吐き始めたのは 。
俺は所構わず吐きそうになるところをなんとかこらえている 。
そのおかげか 、 今は誰にもバレていない 。
でも早く治さないと 、 俺もいつかは死んでしまう 。
だけど俺はこの気持ちを伝える気はない 。
正直言うと 、 この気持ちを捨てるくらいならこのまま死のうかまで思ってしまっている 。
ハハッ … さすがにだめだよな 。
だから俺は国の仕事よりも 、 今は白銀の百合を探すことを優先してる 。
なにかつかめるかもしれないからな 。
だからさ 、 、 、 、
ショッピ 、 、 、 、
俺の気持ちには気づかないでくれよ ……… 。
コメント
1件
初コメです!! ストーリー凄く好きです!続きがすごい気になる〜!!ゆっくりでいいので頑張ってください‼️