誰だろ…
見ると
『国見くん…!?』
青葉城西のジャージを着た国見英くんが立っていた。
私の方を見るなり
クニミ「こんなところでなにしてんの」
と。
『あっえっと…、、、ちょっとね!?
あっ、国見くんは…?他のみんなは?』
国見くんと話したこと全然無さすぎてめちゃくちゃ緊張してしどろもどろになってしまった。
答えになってないし…
クニミ「ふーん。先に行った、小早川さんがこっち側に走っていくの見えたからジュース買うついでに探しに行こうと思って」
そう言って国見くんは近くの自販機にお金をチャリンチャリンと入れていく。
え?
私の事、探しに来たの?
『えっ…なんで…』
私の言葉を遮るように
ピッ ガチャ
ジュースが出てくる。
日向くんがよく飲んでる、ぐんぐん牛乳を国見くんが取り出す。
国見くんは牛乳必要ないのでは?
影山くん情報と一緒に北川第一のメンバーのことはだいたい把握してるつもりだ。
国見くんは中3時点で178cmあった。
きっとまだ伸びてる…180越えてるはず…
だったら影山くんは…今何cmだ…?
影山くん情報を思い出そうと考えこんでいると
クニミ「よいしょ」
国見くんが横に座った。
『ふぁッッ!?!?!?』
思わず変な声が出て咄嗟に距離をとる。
クニミ「フフ大袈裟」
そう言って国見くんは微笑んだ。
ありゃ…?
国見くん笑うの、、?
笑ってる顔、中学の時試合の時も練習の時も学校でも1度もなかったはず、、
ポカーンと口を開けて国見くんをじーっと見てるとそれに気づいた国見くんが
クニミ「小早川さんって雰囲気変わったよね」
と。
『えっああ…そだね!?高校デビューって感じかな!?えへへ…』
話し方わかんな…
クニミ「ふーん」
国見くんは私の顔を覗き込む。
てか。ふと思ったけど
あれ?
中学の時と、私、全然違うのになんで私だと分かったんだろう?
中学の時なんか本当、メガネに三つ編みで…
なんでだ??
クニミ「なんで小早川さんだと分かったのって顔してる」
『えっ』
国見くんに話しかけられた。
クニミ「図星でしょ」
と言ってチューーーとぐんぐん牛乳を吸う国見くん。
『うん…』
だって国見くんとは確かに中学の時席が前後だった時はあったけど本当に数える程しか話したことないしそれもプリント配ったり、消しゴム落としたりした時だけなの。
なのに
『なんでわかったの?』
私がそう聞くと、チューーーとストローで飲んでいたのを止めて私の方見て言った。
クニミ「わかるよ」
え?
答えになってないよ。
?マークを頭に浮かべながら首を傾げると
国見くんは続けた。
クニミ「小早川さん、元から可愛かったし」
『へっ!?!?』
コメント
1件
く、国見ちゃん... 56しに来てるよ?