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第17話 「氷雪国」
一面、白と蒼に覆われた氷雪の国。機械音だけが静かに響く研究施設の奥で――
「……っ、ひ、人来ないよね?
だ、大丈夫だよね……?」
フードを深くかぶり、工具を握りしめて壁際をうろうろする青年。
あすただ。
「え、足音!? い、今の幻聴……?」
ドアが開く。
「……あ」
一瞬で硬直するあすた。
「え、えっと、その、え? な、何の用ですか!? ぼ、僕、何もしてないです!」
はるてぃーが手を上げる。
「落ち着け。怪しい者じゃない」
「そ、その言い方が一番怪しいんですけど!?」
山田が前に出る。
「技術屋やろ?
お前、あすたやな?」
「ひぃっ!? な、名前!? なんで知って……」
ゆーまが冷静に続ける。
「情報は事前に調べています。
氷の国随一の技術者。――あなたですね」
「う、うわぁ……完全に詰んだ……」
あすたは後ずさりして、机にぶつかる。
「ぼ、僕、戦いとか無理ですよ!?
こ、氷みたいにメンタル脆いんで……!」
たくぱんが腕を組んで言う。
「戦えとは言ってない」
「……え?」
じおるが一歩前に出て、丁寧に一礼する。
「あなたの技術を必要としております。
我々の旅には、頭脳と装備が不可欠ですので」
「ぎ、技術……?」
あすたの目が少しだけ揺れる。
「……役に、立つ……?」
きゅーがにこっと笑う。
「めっちゃ立つと思うよ!」
そーが頷く。
「そーっすね!」
うたが静かに言う。
「無理なら断っていい」
その言葉に、あすたは少し安心したように息を吐く。
「……じゃ、じゃあ…… 試用期間とか……あります?」
「前向きですね」
じおるが微笑む。
「……行きます。 でも、ぼ、僕のこと急に触ったら氷結させますから……」
「それ脅しだろ」
うたのツッコミに、あすたはびくっと肩を震わせる。
「す、すみませんっ!」
✨あ、あすたが仲間になった……✨
第18話 1/14 投稿予定
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