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「ただいま。龍馬くん。」あ、帰って来た。
「おかえり。どうだった?雅さん。」
「うん。しっかり反省してたよ。ただ、長くて1年接近禁止命令が、出るかもって言ってた。」そっか。1年か、長いな。
「そっか。仕方ないけど、寂しいね。」
「そうだな。」
き、気まずい。
「あ、あのさ、海のことなんだけど、雅さん戻ってから行ってもいい?3人で行きたい。」
「うん。いいよ。優しいね。龍馬くんは、」
「え?そう?」
「うん。優しいよ。」そっか、優しいのか、だけど俺は、誰も守れなかった。母さんも、父さんも、雅さんも、気づかなかったし、手も差し伸べられなかった。
「俺は、優しくなんかないよ。誰も守れなかった。皆、俺が居るから、不幸になる。死んで、捕まって、悲しませて、皆、優しいなんて、思ってないかもねニコ」
「そんなことないよ。龍馬くんのせいなんかじゃないよ。ナデナデ」
「うん。そうだねニコ」人を頼れ。か。悠馬くんになら、頼ってもいいのかな。
「ねぇ悠馬くん。俺の事好き?優しいと思ってる?」
「うん。好きだし、優しいと思ってるよ。」
「そっか、もう、わかんないんだ。今どうしたらいいのか、もしかしたら、悠馬くんだって、なにか隠し事してるのかもしれない。なにも、わかんないよ!父さんに、人を頼れって言われたけど、もう、誰を信用すればいいのかわかんないよ!」悠馬くんに、当たったって意味ないのになぜか、止まらなかった。最低な人間だってことは、もう。分かってる。
「俺は、隠し事なんてしてない。」
「でも、」目を逸らしてしまった。逃げた、
「龍馬っ!俺の目を見ろ!俺は、龍馬が、大好きだ。龍馬の父さんが何を言ったかなんて知らない。だけど!頼れ、信用しろ。俺は、龍馬を、絶っ対に裏切ったりはしない。安心しろ!そして、逃げたりするな!」
「うん。ポロポロ俺と、一緒にいたらポロ悠馬くんまで、不幸に、なっちゃうんじゃないかと思って、ポロポロまた、誰か、いなくなるんじゃないかと思って、怖かったポロポロ」
「うん。大丈夫。俺は、不幸になんかならないよ。ナデナデ」
「うん。ありがとう。」手が温かい。やっぱり悠馬くんは、優しい。
「落ち着いた?」
「うん。ごめんね、」
「全然いいよ。」
「うん。」
「あっそうだ!今度街に出ようと思ってるんだけど、一緒に行く?」街、
「うん。行く」
「わかった!それと、ちょっとの間、俺の家にいて、」
「え?なんで、」
「その、1階まだそのままだから、」あ、そっかずっと2階に居たから、まだ1階そのままなのか、それなら
スッ
「龍馬くんどこ行くの?」
フラッ
「ちょ龍馬くん?」
「母さんのところ行かなきゃ、」謝りに行かなきゃ、
「わかった。ほら、肩貸すから、」
「ごめんね、」
「母さんごめんなさい。母さんのこと、守れなかった、ごめんなさい、ごめんなさい」何度謝っても、母さんには、届かないかもしれないけど、謝らないと。
「龍馬くん。顔色悪い。部屋戻ろ、」でも、母さんには、俺しかいないんだ。だから、少しでも一緒に、居たい。
「母さんには、もう家族が俺しかいないんだ。だから一緒に居てあげたい。」
「うん。わかった。じゃあ、ご飯食べよう?」
「うん。」
そう言って、何日かずっとここに居た。適度のご飯と、お風呂、とかは、しっかり取って、それ以外は、母さんの傍にいた。
「龍馬くん。おばさんそろそろ、」あ、そっか
「うん。分かった。またすぐ会えるからね。」
「じゃあ、行こっか、歩ける?」
「うん。」
骨になった母さんは、小さな箱に入れられた。本当は、土の中に入れられるんだけど、無理を言って、骨にしてもらった。父さんも、だから、一緒のことをしてもらった。
「龍馬くん。街に行く日なんだけど、明後日でもいい?」
「うん。大丈夫だよ。」
よいしょ。父さん。母さんも来たよ。これで一緒に居れるね。母さんの分も、俺、頑張るね。後1階が綺麗になるまで、悠馬くん家に行くことになったんだ。一緒に行こうね。明後日、街に出るから、家空けるね。仲良くしてね。
「っと母さん達にも伝えること伝えたし、これで一安心。」
「それじゃあ、家行くか、」
「うん。」
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