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もう一度、貴方と笑いたい [完]

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もう一度、貴方と笑いたい [完]

18 - 第18話 父さん。ごめんね。後、ありがとう。

♥

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2022年03月26日

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「ただいま。龍馬くん。」あ、帰って来た。

「おかえり。どうだった?雅さん。」

「うん。しっかり反省してたよ。ただ、長くて1年接近禁止命令が、出るかもって言ってた。」そっか。1年か、長いな。

「そっか。仕方ないけど、寂しいね。」

「そうだな。」


き、気まずい。

「あ、あのさ、海のことなんだけど、雅さん戻ってから行ってもいい?3人で行きたい。」

「うん。いいよ。優しいね。龍馬くんは、」

「え?そう?」

「うん。優しいよ。」そっか、優しいのか、だけど俺は、誰も守れなかった。母さんも、父さんも、雅さんも、気づかなかったし、手も差し伸べられなかった。

「俺は、優しくなんかないよ。誰も守れなかった。皆、俺が居るから、不幸になる。死んで、捕まって、悲しませて、皆、優しいなんて、思ってないかもねニコ」

「そんなことないよ。龍馬くんのせいなんかじゃないよ。ナデナデ」

「うん。そうだねニコ」人を頼れ。か。悠馬くんになら、頼ってもいいのかな。

「ねぇ悠馬くん。俺の事好き?優しいと思ってる?」

「うん。好きだし、優しいと思ってるよ。」

「そっか、もう、わかんないんだ。今どうしたらいいのか、もしかしたら、悠馬くんだって、なにか隠し事してるのかもしれない。なにも、わかんないよ!父さんに、人を頼れって言われたけど、もう、誰を信用すればいいのかわかんないよ!」悠馬くんに、当たったって意味ないのになぜか、止まらなかった。最低な人間だってことは、もう。分かってる。

「俺は、隠し事なんてしてない。」

「でも、」目を逸らしてしまった。逃げた、

「龍馬っ!俺の目を見ろ!俺は、龍馬が、大好きだ。龍馬の父さんが何を言ったかなんて知らない。だけど!頼れ、信用しろ。俺は、龍馬を、絶っ対に裏切ったりはしない。安心しろ!そして、逃げたりするな!」

「うん。ポロポロ俺と、一緒にいたらポロ悠馬くんまで、不幸に、なっちゃうんじゃないかと思って、ポロポロまた、誰か、いなくなるんじゃないかと思って、怖かったポロポロ」

「うん。大丈夫。俺は、不幸になんかならないよ。ナデナデ」

「うん。ありがとう。」手が温かい。やっぱり悠馬くんは、優しい。

「落ち着いた?」

「うん。ごめんね、」

「全然いいよ。」

「うん。」

「あっそうだ!今度街に出ようと思ってるんだけど、一緒に行く?」街、

「うん。行く」

「わかった!それと、ちょっとの間、俺の家にいて、」

「え?なんで、」

「その、1階まだそのままだから、」あ、そっかずっと2階に居たから、まだ1階そのままなのか、それなら

スッ

「龍馬くんどこ行くの?」

フラッ

「ちょ龍馬くん?」

「母さんのところ行かなきゃ、」謝りに行かなきゃ、

「わかった。ほら、肩貸すから、」

「ごめんね、」


「母さんごめんなさい。母さんのこと、守れなかった、ごめんなさい、ごめんなさい」何度謝っても、母さんには、届かないかもしれないけど、謝らないと。

「龍馬くん。顔色悪い。部屋戻ろ、」でも、母さんには、俺しかいないんだ。だから、少しでも一緒に、居たい。

「母さんには、もう家族が俺しかいないんだ。だから一緒に居てあげたい。」

「うん。わかった。じゃあ、ご飯食べよう?」

「うん。」


そう言って、何日かずっとここに居た。適度のご飯と、お風呂、とかは、しっかり取って、それ以外は、母さんの傍にいた。

「龍馬くん。おばさんそろそろ、」あ、そっか

「うん。分かった。またすぐ会えるからね。」

「じゃあ、行こっか、歩ける?」

「うん。」


骨になった母さんは、小さな箱に入れられた。本当は、土の中に入れられるんだけど、無理を言って、骨にしてもらった。父さんも、だから、一緒のことをしてもらった。

「龍馬くん。街に行く日なんだけど、明後日でもいい?」

「うん。大丈夫だよ。」

よいしょ。父さん。母さんも来たよ。これで一緒に居れるね。母さんの分も、俺、頑張るね。後1階が綺麗になるまで、悠馬くん家に行くことになったんだ。一緒に行こうね。明後日、街に出るから、家空けるね。仲良くしてね。

「っと母さん達にも伝えること伝えたし、これで一安心。」

「それじゃあ、家行くか、」

「うん。」


続く


今回も最後まで見ていただきありがとうございます。

この作品の、いいね数が、200を超えました!ありがとうございます。

是非次回も見てください!

もう一度、貴方と笑いたい [完]

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