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くそ、あまりの展開で疲労したせいか寝ちまった。
ネギのやつは下のキッチンでまだメシでも作ってのか。
俺はベットからおき、階段を降りてリビングへ向かう。
なんか焦げ臭いな
「ネギ、俺はどれくらい寝ていた」
「。。。。」
「お。。。。ぃ」
キッチンにいるのはネギじゃねえ。あの女だ。
どういうことだ、さっぱりわかんね。
「ネギ、どこにいる」俺は大声で叫んだ
「夕飯ができたので座ってください。」
口さけ女が俺をテーブルに誘う。
「ネギをどこにやった」
「座ってみればわかります」
顎の骨が外れているのか、よく聞き取れなかったが、取り敢えず着座しなければ先に進みそうもない。俺はゆっくり、女を警戒しながら着座した。
女が鍋を両手で抱えてこっちに向かってくる。女はゆっくりと鍋をテーブルの中央に置くと当人も着座した。
「さあ料理にしましょう」
女は鍋の蓋をゆっくり開けオタマでかき混ぜる。
用意されていた取り皿にスープを盛る。
赤黒い肉巻き入りスープだ。俺に食べるよう勧めてきた。
俺は使ったことないナイフとフォークで肉巻きを半分に切ると、中から肉汁と油が溢れだす。一番下まで切り込みを入れたところで最後の一切りが上手く行かず、上下にギコギコナイフを滑らす、それもできれないのでナイフとフォークで無理やり引き離した。
なんだこの黒く細い繊維の塊は?
「なんだこれは?」
「あらごめんなさい、髪の毛の束まで、にこめてなかったわ」
「髪の毛だと?。。。。いったい誰の髪だ?」
俺は大声で女を問い詰めた。キッチンに美味しそうな男の子がいたのよ。
色白でお肉も柔くて、俺はカウンターキッチンの方を見ると廊下に足の部分がある。
俺は確かめるためにテーブルを立ち上がりキッチンに向かおうとした。
「辞めといた方がいいわよ、美味しそうなところだけ取り除いたから、醜い姿になってしまったわ」
俺は立ち止まってしまった、まさかネギ。。。俺はネギを食おうとしていたのか。。。
急に吐き気が俺は嗚咽した。「おぇ おぇ」
「イカれ女、ふざけんじゃけねぇ」
「俺はぜっていお前を許さない。」
「あなたは私のものよ、これからずーと」
俺はテーブルにあった蝋燭を持ちカーテンに火を放った。こいつが外にでれないように出口を塞いだ。
火はミルミル燃え上がり、天井、壁に火が走る。お前も俺もここで終わりだ、俺の家族には絶対近寄らせね。
俺は女は逃げれなよう、両腕でしっかりホールドをした。柔らかいが、冷たい体だ。これが霊体って奴か。女は抵抗する事ない、まさかこいつも俺との自滅を望んでいるのか、それともこの火が効かないと言うことか。
やばい、熱い、かるい火傷の経験はあるがそれが止めどなく全身に続く感じだ。
火が体に移ってきた、熱い
「うぁぁああああ」
苦しむ中、女の表情は普通だ、ん?口が裂けてなく、綺麗な顔の女性だ。これか、この女の本当の姿か。。。
俺は全身火の渦に巻かれて、自分の皮膚が焦げる匂いまでしてくる。幻覚じゃない。現実だ。
俺は限界にたっし、女を抱きしめたまま倒れ込んだ。