「ひでえ…」
確かに。
少し引っ張っただけなのに、こう、いとも簡単にシャツが破れるなんて俺だって思ってもみなかったんだけど、目の前で露わになった肩から胸元にかけて、白くて滑らかな光景は眩しい。
翔太は不満そうに唇を尖らせた。無理もない。いきなり着ていたシャツを破かれて上機嫌という人間も少ないはずだ。
この、柔らかそうな肌は実際どんな感触なんだろう。触れたら翔太はどんな反応をするんだろう。鎖骨は? 乳首は? すっきりと引き締まった腹は? 更に、その下は? とめどなく巡る思考が忙しい。
唾を飲む音が、こくりと、思ったよりも大きく響き渡った。
「…何で、そんなに手が熱いんだ?」
「お前が冷たいだけだろ」
「………、」
息を飲む、音。
発したのは俺か、それとも翔太なのか。頭の中が沸騰しそうで判断ができない。くらくらする。手のひらがしっとりと汗ばんでいるのがわかった。
妄想と現実が次第に繋がっていく。
目の前にはかすかに震える唇があって、俺は咄嗟に翔太の口から漏れる寸前の小さな喘ぎを飲み込んだ。
ぴくりと白い肩が跳ねる。
「ああ、だんだん熱くなってきた」
コメント
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💛💙最高🤦🏻♀️
きのさんが私の大好きな組み合わせを書いてくれてうれぴよ ご馳走様でした😊