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熊野光一
「この事件は少し特殊でね。ただの事件じゃないんだ。
ただの事件ならこちらでどうにかなるんだが。
この事件の首謀者『故闇 幽鬼』。名前からわかるように日本人だ。
こいつは魔術師だ。そして、能力者でもある。
通常、魔術と能力の同時使用は不可能だ。能力者は魔力を生成できないからな。
しかし、こいつはそれを成し遂げた。これはかなりすごいことだ。
そして、厄介なのはここからだ。
能力者は魔術に、魔術師は能力に耐性がない。
逆に、能力者は能力に、魔術師は魔術にある程度耐性がある。
しかし、こいつは両方に対する強い耐性を持っている。
つまり、こいつは今どちらの力でも倒せないほどの化物と化しているんだ」
「なるほど。だが、俺は能力者だ。俺が加勢しても何も変わらないだろ?」
「いや、君の力は対象から何もかもを奪い取れる。
この力は大いに役立つ」
「でもなー。手伝う理由がないだろ」
「ふむ、君たちの世界にクリアというものが出現しただろ?あれは故闇の仕業だ。
魔術によって生み出したゴーレムを能力でランダムテレポートさせている」
「ふーん。目的は?」
「2つの世界の支配だそうだ」
なるほどな。それは止めたほうが良さそうだな。
でもなー。
「ちょっとばかし押しが足りないなー」
「解決してくれたら、何かしら報酬をやる」
「よし、契約成立だ」
おそらくこの場に真条がいれば、「報酬で態度変えるなよ」とか言われただろう。
いないからセーフだ。
「なら、早速来てくれ。事件解決は早いほうがいい」
「わかった。あ、その前に家の戸締まりだけさせてくれ」
そう言って俺は家の戸締まりをするために一度戻った。
そして、マルスのところまで戻った。
その際、とあるものを持っていくことにした。
〜つづく〜
あとがき
手のひらドリル。手のひらドリル。
冷静に考えたら、手のひらドリルってなんなんでしょう?