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第2話-1 ノートと松谷翔真の出会い
今回の作品では、大人気漫画「DEATHNOTE」に登場するデスノートを参考にして作ったノートが出てきます。ご了承ください。
結局、第3試合までしたが、最後の方は見学者も数名しかいなかった。穂田花音含めた女子たちはあれからすぐに帰ってしまった。
「いやーそれにしても、穂田花音ちゃん可愛いかったなー。」
部室で着替えていると、同じサッカー部3年の須藤が言った。
「可愛いかったですよねー。やっぱりモテるんだろうなー。」
後輩の安藤がそう返した。
「モテてる、モテてる、あんだけ可愛いけりゃ、週1くらいで告られてんだろ。」
そう言いながら、須藤は俺の肩に腕をまわした。
「なあ翔真、お前も可愛いと思っただろ?」
「………別に」
俺がプイッと顔をそらすと、
「お前って本当につまんねー男だぜ。」
と言いながら、今度は蓮の所へ行った。
「なあー、お前はどうよ?」
そう言われて、蓮は嫌な顔1つせず、
「そうだね。可愛いかったよね。」
と微笑みながら言った。
「おお!!同じモテ男でも、お前はわかってくれるだろうと思ってたぜ!」
須藤がそう言うと、部室内は先程のような雰囲気へと盛り上がってい った。
(………やっぱり、こいつは上手いことするな。)
俺は心の中でそう思った。
こいつの言葉には感情がこもってないが、いつだって、その場の雰囲気を良い方向へと持っていくことが出来る。こいつは周りに興味はないが、良く周りを見ている。だからこそ、人から好かれるのだと知っている。
(クソ、俺と同じヤリチンのくせに!)