テラーノベル
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今回多分、長めです
ご覧くださいー!
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木々が生い茂る中、自然な森には似つかない建物が一件あった。
「ここに、四季が···」
「たっく、こんな所にあるなんてよ」
「探すのに、多少時間はかかりましたが見つけましたね」
「作戦は、俺が正面で囮になる」
「では、僕らが裏から四季くんを保護しに行きますね」
この場所にいるのは、たった3人だ。だが、鬼の中でも最強な無駄野無人、偵察技術で右に出るものはいない淀川真澄、その補佐をしている並木度馨。
この3人ならば、助けれるかもしれない。
他にも四季の救出に出向こうとした人間はいた。
もし、これが敵の罠だった場合。
多大なる損害を出すことになる。そのため、上層部から出された条件は最高3人までとの命令だった。
「チッ、とっとと裏回んぞ」
「はい、」
「四季を、頼んだぞ」
「俺が失敗するわけねぇだろ」
合図と共に作戦を実行する。さすが同期というのだろうか?長年一緒にいた2人は言葉を交わさずとも、作戦を理解していた。
白い廊下、まるで迷路のような広さだ。
「四季、く、ん?」
ちょうど角を曲がった、瞬間、彼はいた。
紺色の髪は、風のない空中に靡き、こちらに背を向けていた。
「待って、馨」
「なにか、おかしい」
真澄はなにかに感ずいたのか、徐々に距離を取る。
「た、いちょう?」
「ッ」
その刹那、視線を真澄に移した馨は、腹に強烈な痛みを感じ、気づいた頃には遠くへ吹っ飛ばされていた。
「馨!ッ」
「ぅ、あッ」
真澄が前を確認する。そこに居たのは、両腕を猛獣のように毛皮で覆われた、一ノ瀬四季の姿だった。
「はッ、あいつら···ッ!」
真澄は瞬時に四季の背後に回り、頸動脈を僅かに打つ。
「!」
四季はその動作に反応出来ず、パタッと意識を手放した。
「馨、運ぶぞ」
「はい、ッ」
よろよろと、殴打された場所を抑え歩く。
「やはり、来てましたか」
「!」
(俺が、気配に気づけなかった?ただもんじゃねぇな?)
真澄はすぐさま、撤退できるよう体制を整える。
「いやはや、まさか四季を真正面から奪いに来るとは···」
「返して、もらいますよ」
「ッ」
(やべぇな、馨も俺も戦えるだけの実力がねぇ)
真澄は逃げの体制をとり、離れようとするが、視界の目の前に人が現れた。
「潔く、逝ってください」
敩の手が、馨に振りかざされたその瞬間。
3人の視界には深紅色の髪が映っていた。
「おいおい、野蛮なやつじゃのう?」
「くッ、貴様は···!」
その女性らしき、人物は敩の手首をひょいと掴み取り、捕らえる。
「こんなひよっこどもに、卑怯とは思わんのか?」
「うるさいですよ、それに···あなただけには言われたくありません」
「酷いやつやのう、」
「まぁ、よい」
その血のような髪は宙で風に靡かれ、深紅色の目は人の心理を覗いているようだった。
「お主ら、大丈夫かのぅ?」
「誰だ、?」
「俺は、芯事(しんじ)じゃ!」
「芯事さん、?」
「芯事でよい、さん付けはむず痒いからのう」
「なんの真似ですか、鬱陶しいですよ」
敩は目を細め、芯事を睨みつける。
「それは、お前らんに言われたくないわ」
「さぁ、逃げるぞ!立て」
「!」
「はい」
目を覚ますと、周囲には誰もいなかった。
ベットから背中を立ち上がらせ、考え込む。
マスターも、敩も天もいなかった。
(確か、侵入者が来て···)
「起きたようだな、四季」
「!」
横を見れば、手を組み壁によっかかる人がいた。
顔には2本の線画入っており、俺と同じ無表情だ。
「誰、」
「、」
俺がそういうと、男は考え込むように俯く。
「俺の名は、無駄野無人」
「お前の先生だ」
「せ、ん、せい?」
「そうだ、」
「、」
全く分からない、こいつはなんなんだ。
(でも、この声は···嫌いじゃない)
四季は反応に困り、黙り込む。誰なのか、自分の知らぬはずの人間に親しみを感じるのは何故なのか、分からない。
「四季くん!起きたの?」
そうこうしてるうちに、ピンク髪が特徴的な男が表れる。その男も壁に寄りかかる人の仲間らしい。
名前が分からないため、俺はこの2人をピンクさんと黒さんと呼ぶことにした。
「四季くん!大丈夫?怪我ない?どこか痛い、とか?辛いとかない?」
ピンクさんはずっと話しかけてくる。よく、初対面の人に身体の心配なんかするな?と考えるが、今そんな場所じゃないことに気がつく。
「!」
四季は明らか弱そうな、ピンクさんに飛びつく。
襲うわけでもなく、人質にするわけでもない。ただ、好奇心で飛びついた
誰なのか分からないが、相手が鬼なのは分かる。
「し、きくん?」
ピンクさんは案外すんなりと抑え込めた。黒さんは俺の行動に疑問を持っている。
(なんで、こいつらは敵であるはずの俺に警戒すらしないんだ?その上、敵意さへない)
「お前ら、なんなんだ···?」
普段は言葉を口にしない四季が、話しかける。その声は疑問と好奇心が込められていた。
「四季くん、まさか······記憶ない???」
「???」
「そう、みたいだ」
コメント
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記憶無くなっちゃった!? 今回もめっちゃ面白かった✨✨ 続きも楽しみにしてるッッ!!