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きらめきピーチ
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あ
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💛視点
家でのんびりしているとスマホが鳴る
画面を見ると勇斗の文字
あの日からはじめての勇斗の電話
緊張する、でもちょっと嬉しい
ゴホンと咳払いをしてから電話に出る
「もしもし?」
『っう、、、うぅ、、、仁、とぉ〜〜』
「え?!勇斗?!どうしたどうした??え?泣いてる?」
『うん、俺、泣いてるぅ、、、だから今からお前んち行っていい?』
「い、いいけど、勇斗今どこ?」
『〇〇のスタジオ、、、』
あー、そこなら俺が勇斗の家に行った方がいいか?最近の勇斗はかなりの過密スケジュールだ、自分の家の方がリラックス出来るだろ
「俺が勇斗んち行く、待ってて」
『うん、、、わかった』
ーーーーーーー
「泣いてねーじゃん、、、」
「さっきまで泣いてた」
「はぁ、、、一体どうしたっていうの?」
「取り敢えず上がって」
「お邪魔します」
リビングに入っていつものソファに座る、が、あの日の事を思い出してしまって居た堪れない
勇斗が飲み物が入ったグラスをテーブルにコトリと置く
ありがとうと言ったら力無く「おう、、」と返事、ちょっとほんとどうした?
「えっ、、ちょっと」
隣に座った勇斗がそのままズルズルと俺の方へ体を倒してきて膝枕をする形になった、 大の男が狭いソファの上で縮こまる、顔が向こう側だから見えないけど、これは相当へこんでる
「勇斗、ほんとどうしたの?何があった?」
「、、、」
「おーい、勇斗さーん?」
返事しろや、もー、、、
右手を肩に置いて左手で頭をそっと撫でてやる
しばらくそうしていると勇斗が口を開く
「指輪無くした、、、」
「え?指輪?」
「お揃いでお前にもプレゼントしたやつ、帰ろうとしたら何処にも無かった」
「何処にも無かった?え、それって、、」
「盗られた、俺絶対落としたりしてない」
「えぇ、まじか、、、盗難届とか」
「出してない、鈴木さんがしばらく様子見ようって、俺もスタッフさん疑うようで嫌だったし」
「そっか、、、」
話を聞く為に止めていた手を再度動かして頭を撫でてやる
「もー、、、最近ついてない、また今日もAさんに会ったし」
「今日も会ったの?!」
あれからAさんに会う度言い寄られていると勇斗が楽屋で愚痴ってたな、さすがに確信犯、というか、どっかから勇斗のスケジュールを入手しているのか?いくら好きでも度を超えている
「仁人」
「ん?」
「慰めて」
ドキッと心臓が跳ねる
仰向けに体制を変えた勇斗が俺を見上げる、よく見ると少し目元が赤くなって、仕事の疲れかクマもうっすら濃くなっている
その上でAさんからのアピールをかわして、また撮られるかもしれないと週刊誌に怯えてる
俺とお揃いの指輪を無くして泣くこの男を
俺はどうしようもなく愛おしくて、どうにか守ってやりたいと思った
グッと勇斗の体を起こして向き直る、目線が少し上になった勇斗の目を見つめ、両手で優しく頬を包んで片方の目尻をそっと親指で撫でた
「仁人、、、?」
俺でいいなら、、、癒してあげたい
上体を伸ばすだけじゃ届かなそうだったから、頬を挟んだ両手も軽く引いて顔を寄せた
ーーーピンポーンーーー
体がピタッと止まる、もう唇まで目前の距離
、、、なんてタイミング悪く家のチャイムが鳴るんだ、、、くそ
「勇斗、誰か来た」
「いい、やだ、出ない、続きしてよ仁人、お願い」
俺の服の裾をキュッと握る勇斗
なんかもう、可愛くてびっくりする
気を取り直して更に顔を寄せようとすると
ーーーピンポーンピンポーンピンポーンーーー
チャイムを連打されてすっかり気が逸れた
、、、なんなの?誰なの?邪魔しないで欲しい
「、、、勇斗、誰が来たかだけでも確認しよう?」
「、、、」
あ、むーちゃくちゃぶすくれてる
「勇斗、後でするから、な?」
「、、、わかった」
立ち上がってインターホンの画面を確認する勇斗
「は?なんで?Aさんなんだけど?」
「えっ?Aさん?!なんで??」
慌てて俺も画面に近付く
「いや俺が聞きたいそれ、なんで住所知ってんの?部屋番までバレてんじゃん!」
ーーーピンポーンピンポーンーーー
「これ俺いるのわかってる?よね?」
「おそらく、、、」
「えぇ〜、、、出た方がいい?」
「うぅ〜ん??うん、このまま鳴らされ続けるのもなぁ、諦めなさそうだし」
「わかった、、、、はい」
『あ!勇斗さん?よかったー出てくれた』
可愛らしい声で勇斗の名前を呼ぶ彼女に俺は少し嫌悪感を抱く
「なにか用ですか?」
ははっ、めちゃくちゃ嫌そう
『指輪を届けに来ました!』
「えっ!?指輪?!」
驚きで2人で顔を見合わせた
「ちょ、ちょっと待ってて下さい」
通話ボタンを離す
「犯人こいつやん!え、どうしよう、下まで取りに行く?」
「いや、外から見える場所は危ない、一旦このまま帰ってもらった方がいいんじゃ、、、」
勇斗が子犬のような顔で俺を見てくる
嫌なのね、そうね、嫌だよね、指輪ね、取り返したいのね、はいはい
「もう、上がってもらうか玄関まで、ちゃっと指輪返してもらってちゃちゃっと帰ってもらおう、幸い2人きりじゃなくて俺も居るし」
「うん、、、今開けるんで上がってきてもらっていいですか?」
『もちろんです!』
すっごい嬉しそうだなおい、甲高い声が鼻につく、なんかもう、これ以上勇斗に迷惑かけないでほしい、振り向いて欲しい気持ちはわかるけど、こんな事したって益々嫌われるよ
「、、、警察に突き出してやりたい」
ほらね
「、、、証拠も無いし、届けに来てるし、それは難しいかな」
ーーーピンポーンーーー
玄関のチャイムが鳴る
「俺が出ようか?」
「いや、大丈夫」
歩き出す勇斗をリビングから見守る
扉を開けるとするりと土間まで侵入するAさん、勇斗は慌てて廊下を塞ぐように立って阻止してる、その後も中々帰ろうとしない、どうやらお菓子を作ってきたらしい、受け取ってくれないと指輪を渡さないとか何とか
さっき見た勇人の疲れた顔を思い出す
もうやめてほしい、俺は玄関へ歩き出した
「いい加減にして下さい」
「仁人?」
「え、、、」
他に人がいると思ってなかったAさんは驚いた顔の後、あからさまに嫌な顔をして一瞬俺を睨んだが、すぐに笑顔を作る、さすがアイドル
「こんばんは吉田さん、いらっしゃったんですねぇ、えーびっくり」
2人の間を遮るようにして立つ
「Aさん、これ以上うちの勇斗にちょっかいかけるのやめて下さい」
「えー、ちょっかいとか酷くないですか?」
「はっきり言って迷惑です、これ以上勇斗につきまとうならこちらとしても行動を起こさないといけない」
「、、、人をストーカーみたいに言わないでくれます?」
急に目つきが変わったAさん、感情の起伏が激しい人なのか?怯むな俺、勇斗を守らなきゃ
「自覚がないようですが勝手に私物を盗んで家まで押しかけてくるのは立派なストーカー行為だと思いますけど、そちらも受け取る事はないので持ち帰って下さい、指輪も返して下さい」
「あんたに言ってないんだけど?うざ」
、、、本性現しすぎじゃない?こわ
「指輪、返して下さい」
「返さないって言ったら?」
「警察を呼びます」
「は?盗ってないし、落ちてたの届けに来ただけなんだけど?」
「つきまといで警察に相談します、これ以上勇斗に近付かないと約束して下さっ」
バシッ
言い終わらないうちにAさんが俺の顔めがけて持っていた紙袋を振り上げてきた
「いっ、、、」
「仁人!お前いい加減にっ」
「勇斗やめろ!大丈夫だから!」
今にも掴み掛かろうとする勇斗を抑えて宥める
「あーあ、なんか飽きてきちゃった、もうどーでもいいわ、どーもすみませんでした」
持っていた指輪も投げ捨ててAさんは出て行った、完全に扉が閉まって静けさに包まれた後、ふっと体の力が抜ける、床に転がった指輪を拾って勇斗に渡してやる
「っ仁人!血が」
「えっ?」
紙袋の角で切ったのか右側の頬から血が出ているらしい、触れた指を見ると確かに血がついていた
出来れば顔はやめてほしかったけど、なんとか指輪も返ってきたし、たぶん勇斗につきまとう事もないと、思いたい、、、
「仁人」
勇斗が泣きそうな顔をして縋り付くように俺に抱きつく
「ごめん、巻き込んで」
「何言ってんの、勇斗はなんも悪くないじゃん」
腕をまわして背中をさすってやる
「傷、消毒しよ」
手を引かれてリビングへ戻る
傷を手当てしてもらって鈴木さんに連絡を入れると家まで様子を見に来てくれた
俺の顔の絆創膏を見て守ってやれなくてごめんねと謝られた、気にしなくていいのに、仕事はまぁ、メイクで隠せると思うし
その後鈴木さんの提案で病院に行って診断書を出してもらう事になった
出来れば勇斗の側にいたかったけど、出来る事はやっておいた方がいいだろう
「じゃ、ちゃんと戸締りして寝ろよ」
「わかったよママー」
「おい」
「嘘、ごめん、ありがと仁人、まじで、サンキュ」
はにかんだ笑顔を見せる勇斗
俺はその笑顔に後ろ髪をひかれながら玄関を出た
彼女がまだ、何か企んでいたなんて
この時の俺達は知る由もない
コメント
8件
コメント失礼します。 え、ちょっとAさん、何してくれてるんですか!! 黄さんの綺麗な顔に傷付けないでほしいです😭 そして桃黄の幸せな時間を邪魔しないでー。 さっきの時間を返してくださいー!
2人の関係も展開もつづきが気になって楽しみです!
あの、Aさんにちょっと色々したいんですけどって今からでも間に合いますかね?(具体的に言うと仁ちゃんにしたことやり返したり等諸々)