「あれ…ここは……?」
「松村先生、やっと起きたんだ」
「ここは俺の家だよ」
「……!!」
「松村先生がドロドロに酔ってたから俺の家につれてきたんだよ」
「あ……。なんか申し訳ない…」
久地先生は、ハハ、と笑った。
「いいんだよ、松村先生。おれは松村先生にしてもらいたいことがあるんだ。だからわざわざ家まで松村先生を持ち帰ったんだ。」
「ええっと、何をすれば…?」
急に久地先生の顔つきが変わった。その瞬間、自分の目に映っている景色が回転して。
「!」自分が久地先生に床に押し倒されているのに気づくのに数秒かかった。
「なぁ…俺、松村先生のことが愛おしくてたまらないんだよ。」
跳ねる心臓。
「俺と付き合えよ」
「でも僕、結婚していて子供もいるんだ…」
「結婚なんか関係ないだろ?分かれちまえよ。別れるのがいやだったらー。俺と、不倫しようぜ。」
僕の思考が、止まるのを感じた。
(六話に続く!)
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