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番外編20 『もし、主様と同棲することになったら。』後編
🤍
『おい、起きろ。』
『ん〜…あと少し…だけ…。』
『……はぁ。』
ギシッ。
我は主の上に馬乗りになる。
『早く起きなければ……。』
主の耳に唇が近づく。
『昨日の夜のように襲うが…それでもいいのか?』
『っ!?』
私は飛び起きる。
『な、な……っ。』
『ふっ。起きたか。朝食が出来てるぞ、早く来い。』
『う、うん……。』
(びっくりした……。)
『ん、美味しい。』
『当たり前だ。お前の口に合うように作ったのだから。』
『いつもありがとう。』
『あぁ。…おい、今日…暇か?』
『え?うん、仕事も休みだし、特に何かする予定もないし……。』
『そうか。そしたら…。お前と行きたい場所があるんだ。』
『行きたい場所…?』
『あぁ。午後になったら出かけるぞ。』
『う、うん。』
シロがウマを走らせて連れてこられた場所は――。
『ここ……シャルモンセ島…?どうして…』
シャルモンセ島の海辺に馬を休ませる。
そして、砂浜に足を運ぶ。
『この景色を……お前ともう一度見たかったんだ。夕日に照らされて…美しいお前の姿を。』
『確かに凄く綺麗…。』
『…それと、お前にこれを渡したかったんだ。』
『っ…!』
シロは私の前に跪いて小さい箱を開ける。
そこにはキラッと輝いたリングがあった。
『元々…お前と同棲を決めたのは…我から婚約を申し出る為だ。平和な世界で…お前と幸せにこれからも暮らしていたい…。我の伴侶になってくれ。』
『シロ……っ。はい…っ!もちろん…!』
私は涙を流しながら返事をした。
シロらしいプロポーズ💍このツンデレめ!
でも君と暮らしたら毎日幸せかもね。
朝ごはんとか作ってくれるし、いつも守ってくれるし。最高やん👍
🦋
『フェネス〜?夜ご飯出来たよ〜。』
私はフェネスを書庫まで呼びに行く。
『すぅ、すぅ……』
『ふふ、本を読みながら寝ちゃったのかな。屋敷にいる時から変わらないなぁ…。』
『むにゃむにゃ…。主様…』
『寝言か…。あ、モノクル付けたままだ。外してあげよう。』
カチャッ。
『……相変わらず裸眼でもかっこいいな。』
しばらくフェネスの顔を見ていた。
『ん…?』
パチッ
『!!』
起きたフェネスと目が合う。
『うわっ!あ、主様?ど、どうして……』
『ご、ごめん!フェネスを起こそうとして…ち、近かったね、ごめんね💦』
『い、いえ、大丈夫ですよ。』
『えっと…夜ご飯できたから起こしに…』
『そうでしたか…すみません俺寝ちゃってて。』
『大丈夫だよ。今日はフェネスの好きなきのこの入ったシチューだよ。』
『ほんとですか?ふふ、楽しみです。』
『さ、行こっ。』
『はい!』
昔と変わらないとかフェネスらしくて好き。
知的で聡明なフェネスといたら私も頭良くなりそうw
🫖
コンコンっ。
『失礼します。主様。朝食が出来ました。是非ご一緒に…』
『ふわぁ……おはようベリアン…うん、食べる…』
『おやおや、まだ眠気眼ですね。身支度のお手伝いをします。』
『ありがとう…』
私はベリアンに身支度を手伝ってもらう。
そして、リビングへ降りる。
『本日はフレンチトーストとベーコンエッグ、フルーツヨーグルトと、クルトンサラダ、デザートにはチョコケーキもありますよ。』
『美味しそう(´,,•﹃•,,`)』
『ふふ、主様に喜んでもらいたくて頑張っちゃいました。沢山食べてくださいね。』
『うん!いただきます。』
『紅茶はダージリンです。是非ストレートでお楽しみくださいね。』
『ありがとう、ベリアン。』
『どういたしまして♪』
流石としか言いようがない!!完璧やな君は。
君の紅茶の香りで目を覚ましたいです。
次回
後編2へ続く
コメント
4件
しろぉ ,,,,,君も罪な男だった 🫶,