ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ力二  ×  らだおㅤ（　片想い, 無理心中

ㅤ

ㅤ上官, ナツメ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nt　「　まぁ…さっき見てる感じ,  成瀬君の手綱を握れるのはらだお君しか居ない　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…らだお ??　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

この街に来た時から誰もが”らだお”の事を話していた為、なんとなく存在は分かっていた。

聞く話によるとヘリの操作が化け物級に上手いらしい。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nt　「　あ、ほら。丁度来たよ　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ナツメさんが指差したのは俺の後ろの方だった。俺は期待を膨らませながらゆっくりと振り向く。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　…あ、お疲れ様で〜す　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…、 。？！　」 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

彼を目の当たりにした途端, 思わず息を呑む。

空のように澄み渡る青い瞳。

何にも動じないふわふわした喋り方。

扉の隙間から吹く風に揺れるネイビーの髪。

その宝石に全てが吸い込まれるような感じがした。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nt　「　あれ、らだお君仮面取ってるー！　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　実は仮面付けるの忘れて出勤しちゃったんですよね〜。　」︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

nt　「　もー、ドジだなぁ〜っw　」 ︎ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ナツメさんと”らだお”が仲良く話してるのを見て, 胸が締め付けられる感覚がした時に俺は気付いた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ああ…俺, この人に一目惚れしたんだㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

この人が俺の教育担当になるんだ…

やばい、口角上がりそう。ガチで嬉しいㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　あれ、その人は…研修生？　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nt　「　…ｯあ、そうそう！実はらだお君に成瀬君の教育担当をやって貰いたくて…　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　あー、全然良いっスよ〜　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

そう言って俺の方を見るなり”おいで。”と言うように小さく手招きをする。

俺は小走りで彼の方に向かい, 彼の横に並んで歩き始める。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　俺は’青井らだお’ね。其方の名前は？　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq 　「　……ｯぁ、成瀬力二っス！！　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　成瀬力二ね〜、了解　」

rd　「　取り敢えず事件現場行ってみようか。　」

rd　「　そこで事件の基本的な対応とか教えるからさ。　」ㅤ

ㅤ

nq　「　ｯハイ！有難う御座います！！　」ㅤ

ㅤ

ㅤ

そして, らだおは 俺を乗せて事件現場へと車を走らせた。ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

@ -　めっちゃカットする。

（　 月日が経ちㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nq　「　あれ、らだお先輩何処行くんスか！　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　んー??ヘリで客船強盗向かおうとしてたとこ〜　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　そのヘリ俺も乗っていいですか？　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　ん、いーよ　」︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ㅤ

nq　「　！… あざーッス！！　」ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nq　「　らだお先輩っ！何処行くんですか！　」 ㅤ

rd　「　んー、車の修理行こうかなって 　」

ㅤ

nq　「　俺も行きたいです！！　」ㅤ

ㅤ

rd　「　お、いーよ　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　有難う御座います！！　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ ㅤ ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nq　「　らだお先輩っ！　」ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nq　「　先輩！俺も行きたいっす！！　」ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nq　「　先輩〜！　」ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

俺は成瀬の教育担当をしていて, 最近思う事がある。

それは, 明らかに事件対応以外の 場所にも着いて来ようとする。

他の警察の人に話してみるが, どうやら俺以外には素っ気なく, 俺だけに甘々らしい。 ㅤ

ㅤ

俺が教育担当と云うのも有るから, きっと俺には懐いてくれたのだろう。ㅤ

ㅤ

なんなら 何処にでも着いて来たがる所を見て,

犬みたいで可愛いなと思いつつある。ㅤ

ㅤ

ま、近いうちに飽きるだろーけど。

ㅤ

そんな捻くれた事を考えながら俺は眠りについた。ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…らだお先輩　｣ ㅤ

ㅤ

皇帝と他愛の無い会話をしていると成瀬に突然後ろから手錠を掛けられ, 本署の駐車場まで連行される。ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…俺にも構って下さいよ　」ㅤ

rd　「　ん…ｯああ、寂しかった？　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…少しだけ、　」ㅤ

ㅤ

不貞腐れた子供のような返事。そんな成瀬に可愛いと思ってしまう。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

俺にも可愛い後輩が出来たもんだな。ㅤ

そう思いながら成瀬と雑談を始めた。ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

rd　「　〜〜でさぁw……ーー？w…　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

pn　「　〜ー？w…ーー！w……　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ぺいん と久々に話していると, また後ろから手錠を掛けられる。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

pn　「　あ、力二くん！　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　距離。近いです。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

成瀬はその一言と同時に手錠を引っ張り, ぺいん と俺の間に距離を空ける。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

そして, 普段俺には向けないような目つきでぺいんを睨んだ。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

pn　「　……おっとぉ、??w　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　…コラ、威嚇しないの　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　……、。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

成瀬は俺が何を言っても返事せず, そのまま本署の外に出た。

最近は毎日これだ。誰かと話していると後ろから手錠を掛けられたり, 俺が本署に居なかったら無線で俺の場所を聞いて, 事件対応の時にも関わらず俺の方に来る。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

別に嫌って訳では無い。…嫌では無いけど, ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

少し面倒くさいかも。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

nq “らだお先輩今何処っスか”ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd “今はレギオン付近やね”ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq “じゃあそこから動かないで下さい”ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd “はーい “ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

まただ。またこのパターンだ。

最近はずっと俺の場所を聞いてくる。定期的に俺の場所を聞いては数分で駆けつけてきて, 「 今日の事件対応で犯人捕まえました！ 」とか 「 ヘリで現場向かいましたよ俺！ 」等, 褒めてと言うように俺に話し掛けて来る。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

俺は多分, 成瀬に相当気に入られているのだろう。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

俺は執着されるのがそんな好きでは無い為、

最近は鬱陶しいと思いつつある。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　…どーしよっかなぁ〜,　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　悩み事っスか　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

rd　「　…ｯ”？！　」

rd　「　びっっくりしたぁ”ｯ”…成瀬か,　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

n q　「　…先輩。乗って下さい。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

成瀬は俺の発言を見事に無視しながら助手席の方のドアを開けた。

“なんやコイツ”と思いながらも渋々助手席に乗ると, 成瀬は深い息を吐いて車を走らせた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

何かいつもと違う感じがして, とても嫌な予感がする。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

…まぁ、大丈夫…かな。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

俺は自分を落ち着かせる為に気の所為だと言い聞かせ続けた。

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

rd　「　…あれ, ??…海 ??　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…らだお先輩。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

静かに俺の名前を呼び, いつもと同じように手錠を掛ける成瀬。けど, 普段とは何処か違う雰囲気に嫌気が差す。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

成瀬が先に車から降り, 俺の手錠を引っ張って俺を降ろす。

そして海岸の方まで歩いて行き, 下手すれば落ちる所で立ち止まる。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　…ちょ、なるせ…、 。　｣ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　先輩。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

成瀬は俺の言葉を遮るように口を開いた。

俺は言おうとしていた言葉を吞み込み, すぐに口を閉じる。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

nq　「　好きです。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　…は、??　」ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

思わず伯抜けた声が漏れる。

俺の事が好き ?? 男同士なのに ??? ㅤ

何でこんな場所でCOすんの ?? 此奴ゲイなの??俺, どーすればいいの??ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

俺は何故か喉が詰まって話せない状態だったので, 言いたい事を心の中で呟きながら抵抗するように手を動かす。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

だが, 成瀬は無駄と言うように手錠を引っ張り, 自身の方に寄せてくる。ㅤ

ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　俺、先輩のこと本気で好きです。　」

nq　「　だから…　」ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

一瞬だけ言葉が詰まったのか, 少しだけ間が空く。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

nq　「　先輩も一緒に死んでくれますよね。　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　…御免, 流石n　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤドンッㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ……は ??ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

rd　「　……ｯひゅ”ｯ”!!ん”ｯはぁ”ｯｯ”　」

rd　「　なる”ｯぜ”ｯ”!!　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

気が付けば俺と成瀬は海の中に居た。

成瀬が俺を強く抱き締めながら手錠を握っているせいで陸に上がれず, 息が苦しくなる。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

それでも俺は陸に向かって腕を伸ばす。周りに誰か居るかもしれない。誰かが気付いて助けを呼んでくれるかもしれない。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

そんな小さな希望を抱きながら海の中から見える岩場を目掛けて指を伸ばした。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　…酷いなぁ”ｯ”らだお…ｯ”俺を拒まないでよ”ｯｯ…　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

成瀬はゴボッと水を吐きながら強引に唇を重ねてくる。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

rd　「　ん”ｯ?!!ん”ｯ”んん”ｯ!!　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

この状態でこれは不味いと思い, 最後の力を振り絞って成瀬の肩を押す。

だが, どんなに力を入れても成瀬がキスをやめる事は無く, 段々意識が遠のいていく感じがした。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

rd　「　ん”ｯ…んんぅ”ｯ”…んん”ｯ”……　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

“何で、何でこうなった…??”

“成瀬の教育担当になった時点でこの運命だったんかな,  “ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

“あーあ, ほんと…”ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ難しいなぁ……ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤㅤnq sideㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

rd　「　ｯひゅ”ｯ”!!ん”ｯんん”ｯｯ……　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

らだおは静かに涙を流しながら次第に動かなくなる。ㅤ

ㅤ

……ああ, やっと, ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

“やっと俺だけの物になった…、。♡”ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

嬉しい嬉しい嬉しい嬉しいｯ♡♡ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

喉から手が出る程欲しかった物。けど, 脈ナシって言うのは分かってた。

寧ろ面倒臭いと思われていた事も。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

らだおは俺の事好きにならないって分かってたからこそ ずっと悩んでいた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

どうやったら俺だけの物になるか,

どうやったら俺以外を見せずに済むか,

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

どうやったら………ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

その時に思い付いたのがこれだった。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

“一緒に死ねば良くね??“ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

そしたららだおは俺だけの物になるし, 俺以外見れなくなるし, ……らだおが他の奴に取られる心配も無くなる。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

nq　「　……ｯ”♡〜ｯ”…はぁ”ｯ”……　」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

何もかもが上手くいった…♡

これでらだおは俺だけの物…♡ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

“あーあ”

“来世はらだおと付き合えるといいなぁ…♡”ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

そう思いながらすっかり冷たくなったらだおを先程よりも強く抱き締め, 幸福感に満たされながら意識を手放した。ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

ㅤ

✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

話の流れ雑過ぎたかも。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

でも, 個人的には好きだから良き。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

ㅤ

ㅤ

✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー